2020年04月03日

凸凹

昨日、4月2日は世界自閉症啓発デーでした。

2007年の国連総会で決議されて、全世界でさまざまな取り組みがおこなわれているとか。

自閉症か・・・発達障害のひとつで、先天的に脳のどこかが発達の標準から外れている。

最近仕事で発達障害といわれる方々と触れ合う機会があるけれど、ひとことであらわしてひとくくりにしてしまうのは無理があると感じる。ひとりひとりに多様な性格があってその内面は常識でははかり知れないのです。

皆さん個性が強いというかマイペースというか人間らしいというか、さまざまな方がいます。

いつもニコニコしている人、真剣な表情で押し黙っている人、面白い動作を続ける人、まったく違うイメージの世界にいるような人、気が弱そうに控えめな人、深い思考の世界に遊んでいるような人、etc...etc...

自閉症は脳の機能の問題なので、早い段階での療育支援と出会うことで可能性は広がっていくのだそうです。

感覚が敏感だったり記憶力が抜群だったりするので、そういう才能を伸ばしていくのもいいでしょう。

自閉症のひとは他人の表情が読めなかったりコミュニケーションの取り方がひとと違っていたり、興味のあることが限られていてひとつのことに極端に強いこだわりを持ったりする。

言葉を適切につかうことが苦手で、感じたままに話したり行動してしまうことがある。だから仲間にいじめられたり先生に問題視されたりする。

少子化で学級は減っているけれど、特別支援学級は増えているとか。自閉症といわれる子どもたちもそこには多いのでしょう。

それぞれのコミュニケーションのやり方がある、ひとくくりにできない凸凹な子どもたちの性格や個性にあわせて教育をおこなっていく、特別支援学級という存在。

ひとつの部屋に閉じ込めて同じことをやらせる。そんな理不尽で全体主義的な教育方法に無理があるのです。

子どもを面白くなくしてしまういままでの日本の教育・・・個性を殺す教育方法か。機械をつくってるのではないぞ、コンニャロめ。

近代化のながれの中、さまざまなジャンルで取り入れられたオートメーションという方法が教育界にも影響しているのだな。画一化して均一化して流れ作業で社会の労働力をつくりだす。

管理する側からしたらすべて揃っていて個性なんてないほうがだんぜん便利。人間も動物も野菜もすべて揃っていて病気にもならずに社会の役に立ってくれればいいだけ。

そんな為政者たちの思惑がうまくいかなくなっている。

自閉症は正式には、自閉スペクトラム症というのだそうです。スペクトラムとは連続体という意味で境目がないということ。どんな人間にも大なり小なり、そのかけらがあるのだな。

自分は中学ぐらいから学校がまったく面白くなくて、いくのが嫌で嫌で結局はいかなくなってしまった。

はやばやと社会のルールや決まりごとについていけずに、はぐれてしまった自分を最終的にすくってくれたのは舞踏なのでした。

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多様性の限界に挑戦し、コミュニケーションが取れなそうであればあるほど良しとする舞踏。村松卓矢、演出振付『穴』より。Photo by Junichi Matsuda.

参照:2020年3月31日 東京新聞 “HEART&DESIGN FOR ALL”   コミックモーニング掲載、こどものこころ診療所『リエゾン』 2020年4月3日 朝日新聞
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2020年04月02日

さまざまなはざま

この騒ぎでソーシャル・ディスタンスというのが流行しているとか。

人と人との距離を大きくとることで、世界中で流行ってきているそうです。アメリカでは180センチ離れることを勧めている。

いいことだと思います。

都会では人と人との距離が近すぎるのです。満員電車なんて酷かったものな。人間も動物なのだとしたら、あんなもの耐えられるわけがない。

もし、あのなかにゴリラがいたらたいへんだぞ。大騒ぎになってそこらじゅうで交尾をはじめたりして。でもそれが自然なこと、人間は理性で抑えるけれど、そちらのほうがゴリラからすれば異常です。

人には気持ちのいい距離間というものがあるのです。知らない人だったら5メートル以上は離れたいか。それより近寄ってきたら何か自分に用事があるな。

舞踏では“あいだ”をとても大切にします。物理的なあいだと時間的なあいだのどちらも大事にします。

物理的なあいだの場合は、ワークショップなどでは実際に満員電車ぐらい近くによったり可能な限り離れたりして、このからだのまわりの感覚を体感してもらいます。

丁寧にやると人間の気のようなものが感じられて面白いです。

“圏”といいますが、からだのまわりのどれぐらいの範囲でうごいているのかというエクセサイズもします。空間把握の妙味ですね。

この空間のつかいかたで魅力的なダンサーか、そうではないかが決まるかもしれません。

からだのまわりのオーラのつかいかた。

観客とのあいだをつかった押し引きということもあります。ここにはこころの押し引きということも入ってきます。観客に向かって大きな声で叫び続ければ、観ている方はどんどん気持ちが引いていきます。

逆に舞台側がどんどん引いて、自分の中へと埋没して小さくなっていけばいくほど観客は前のめりになって惹きつけられます。

この塩梅のセンスもいいダンサーであるかどうかの条件であるかもしれない。

いっぽう、時間の“あいだ”というのもある。

舞踏ではこの時間のあいだを引き伸ばしてつかいます。日常のスピードであっけなく過ぎてしまうのではなく、ましてやオリンピックのように速さを良しとするのではなくゆっくりとうごく。

のんびりと生きれば生きるほどその時間は豊かになる。

丁寧に生きるとも言えるかもしれない。ゆっくりといまが二度とない、かけがえのない瞬間なのだとその時間を楽しみ尽くすのです。

「はやくはやくもっと速く」という価値観の正反対といってもいいでしょう。

オリンピックに象徴されるいまの大多数の価値とは正反対の価値観をもつ舞踏。

いまのまま速度を上げて一気に人生を突き進むのか、ゆっくりとスピードを落として人生を楽しむのか。いつまでもレッドオーシャンで押し合いへし合いしながら生きるのか、ブルーオーシャンであいだをあけてゆったりと生きるのか。

どっちがいいか・・・

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世界のブランドがロゴのあいだをあけているのでデュ社もやってみた。
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2020年04月01日

おかねの祭典

東京オリンピックの1年延期が決定しました。

今回の五輪は、もめごとが続きまったく上手くことが運んでいない印象をうけます。

東京電力福島第一原発の汚染水について「アンダーコントロール、管理下にある」そう安倍さんが胸を張って獲得したオリンピック。

だが実際は汚染水問題は管理下にあるどころか、まったく解決できていない。

まずは出発点に嘘、偽りがあったのだな。

「被災地を元気に、ニッポンを元気に」

復興五輪なんていうスローガンも欺瞞に満ちていて、実際はオリンピック会場の建設によって労働力や資材がどんどん東京へ流れてしまい東北の復興工事は遅れ続けている。

新国立競技場の設計問題。

国際的なコンクールで決定した案を覆すという、前代未聞の巨大スタジアム設計の白紙撤回。

ゴタゴタゴタゴタやった挙句に、ザハさんからクマさんへと設計者が変わりました。この白紙撤回の騒動でなんと69億円が消えた。なにをやってるんだろうなあ。
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建築家、田根剛による新国立競技場案「古墳というピラミッドのような鎮魂の場を作ることが、21世紀の世界に対するメッセージになるのではないか」いいねえ、岡本太郎だったらこれを選んだでしょう。image courtesy of DGT.

五輪選出にかかわる賄賂問題。

1票10万ドルで20票が集められ、成功報酬は約2億3千万円だって・・・新聞でも連日報じられていたけれど、スッキリとしないうちにいつの間にかうやむやなまま闇に葬られようとしている。

オリンピックの公式エンブレムの盗用問題。

佐野研二郎氏のデザインした公式エンブレムが、ベルギーの劇場のロゴに酷似していて訴えられた。

佐野氏はもちろん否定し舛添も気にしないとか言ってたけれど、他にも盗用や無断使用が発覚。結局、組織委員会はエンブレム使用の中止を決めた。

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真似、模倣というのは創作の基本ではあるけれど・・・

さらに東京の海が汚いからとセーリングの会場が神奈川へと変更、東京の夏が暑いからとマラソンと競歩の会場が札幌へと変更・・・

そうして今回のウィルスによる史上はじめての会期延期。

中止はいままでに何回もあったけれど、五輪憲章を改正してまでの特例延期。延期するよりも中止にした方が経済的な損失は少ないという意見は、完全に無視されている。

東北の復興は遅々として進まず、福島第一原発の汚染水の問題はまったく解決していない。

都市型のコンパクトな五輪を目指しコスト削減を声高らかに提言していたのに、コストは異常なほどにどんどん膨らみ続けている。

国の威信をかけたオリンピックか・・・「もっと速く、もっと高く、もっと頑張れ、もっと!!」

「速くなくたっていい、遅くてもいいではないか。高くなくたっていい、低くてもいいではないか、頑張らなくてもいいじゃないか。」

そういい続けてきた舞踏とは、正反対の価値をもつ五輪なので自分はやらなくていいと思っています。

思っていますが、ここまで騒がれると気になってこの大騒動を興味深く拝見しているのです。

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誘致時の予算7000億円が、3兆円を超えるかもしれないだって・・・3兆円・・・かねかねかね、金じゃー。

参照:産経ニュース 2016年8月27日 AERA 2019年1月15日  神奈川新聞 2015年04月11日 読売新聞 2019年11月1日 共同通信社 2019年11月18日  朝日新聞 2020年3月28日 週刊新潮 2020年2月20日 Wikipedia  Google
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2020年03月31日

不足不足不足

平日は忙しいワイフにかわって、ひまな自分が買い物へと参ります。

スーパーへと行ったらあいかわらず、即席ラーメンが売り切れていた。東京中のスーパーで品薄になっているから供給が追いつかないのだな。

そうしてお酒売り場へといったらビールに酎ハイ、ハイボールが完全に売り切れていて驚愕した。どうしたのだろうか?お酒好きだった志村けんさんを弔う気持ちでも作用したのか・・・

そんな訳はないか。

自分は弔いのためにシムラ割りをつくろうと焼酎を買いました。

シムラ割りは焼酎に氷を入れてよくかき混ぜて、そのあとゆっくりと少しだけ水を入れて呑む飲みかたで志村さんから教わりました。

この飲み方だと最初は口当たり良く飲みやすくて、そのあと氷で薄まってしまわずにだんだん濃くなってくるのでいつまでも美味しいのです。

パックの焼酎もほとんど売り切れていたので、残っていた芋焼酎の黒霧島1.8リットルを買いました。

トイレットペーパーはだんだん平常にもどってきていますが、店によっては相かわらず売り切れている。そうしてキッチンペーパーが売り切れはじめました。

キッチンペーパーでマスクをつくるやり方をテレビで紹介していたからだな。いまは手作りマスクの材料も手に入らないとか。

マスクの品切れ状態はもう何ヶ月続いているのか・・・

花粉症のかたが気の毒です。

マスクはしぶきが飛ぶのを抑え、他人に感染させるのを防ぐことはできるが、ウィルスはマスクの隙間を通り抜け、自分を感染から守る予防にはむずかしいと考えられています。

コロナウィルスの大きさはマスクの繊維よりもはるかにはるかに、小さいのですね。

日本の厚労省は一般向けのQ&Aで「予防のためのマスク着用は混み合った場所、特に屋内や乗りものなど換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられる」としている。

けれども「屋外などでは相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる予防効果はあまり認められない」ともしている。

どないやねん、はっきりとせい。

世界保健機構、WHOはマスクの使用について頻繁な手洗いや手の消毒をした上で使わなければ、効果がないと強調している。

無症状の人がマスクを着用することについて「誤った安心感につながり手洗いなど、ほんとうに大切な予防策がおざなりにされる」とも指摘している。

まあなあ・・・

「マスクの着用は感染予防効果はない」と明確にしないから、高齢の方などがマスクをしたくなるのはわかります。

誰かがハッキリ言わないと、このまま医療関係者など本当に必要な人の手に渡らない状態が続く。

マスク製造大手の興和の社長は品薄の解消見通しを記者団に聞かれて「5月か6月くらいには供給が追いついてくるんじゃないか」と話したそうです。

5月か6月までこの騒動が続いていたら・・・

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都市のロックダウンというのは日本の法律上は、できないので都市が封鎖される心配はないそうです。

参照・引用:2020年3月26日、3月28日、3月29日 朝日新聞 厚生労働省HP
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2020年03月30日

自粛自粛自粛

雨は夜更けすぎに、雪へと変わりまして朝は一面の銀世界。

東京の灰色でみにくいコンクリートアスファルトジャングルを真っ白く化粧してくれました。

今朝はせっかくの雪が溶けてしまい、また元どおりになっていて残念。

さて先週は延々に続く自粛要請の打撃を受けてイベントが中止になったので家にて仕事し、週末は外出の自粛もしました。

昨日の朝は関口宏さんが司会をつとめるテレビ番組『サンデーモーニング』を観ながらいまのこの騒動について勉強。

グローバリゼーションのなかで起きたウィルス禍ですが、いき過ぎたグローバリゼーションを戒めるようにして起こったウィルスの流行とも考えられるとか。

各国で続々と外出禁止令が出て、鎖国のような状態が続いている。

世界中の指導者が自分の支持率のために鎖国政策をとっているようにも感じます。

インドでは感染者があまりいないのに外出禁止令がでて、外出している市民に警官が暴力を振るう映像が流れていた。市民の命を守るための命令なのにこれでは、何のための外出禁止令かわからない。

いっぽう日本では外出自粛要請で命令ではないけれど、ほぼそれに近い。日本らしいな。自主性、同調圧力にまかせる。

坂本龍一さんは経済的な支援をせずに公演を自粛させるのは「卑怯に感じる。見捨てるのかちゃんと国として支援するのか、文化の大切さをどう思っているのかが問われると思います。」と語っていた。

「危機は権力に利用される」は清志郎の言葉ですがこの先、権力がどう行使されるのかしっかりと見つめていきたいと思います。

なぜそこまでやるのか?

経済面では、過剰な金融政策でスタフグレーションの懸念がでてきているとか。スタフグレーションはお金が大量に供給され、物がなくなると起こるインフレだそうです。

いまは世界中で“株高”だけを演じているマネーゲームが過熱しているのです。

こういう時だからこその自給自足、産業を国のなかでやっていけるように見つめ直したほうがいい。との意見もあった。その通りだと思います。

そうして社会的な弱者が犠牲になるような社会ではなくしていきたいですね。老人、障がい者、非正規雇用者、フリーランス、低所得者、シングルマザー、LGBT、ヤングケアラー、etc...etc...

午後は部屋を暗くして行くことのできない映画館のようにして映画を観ました。上映作品は名作『風とともに去りぬ』

むかしの映画というのはつくりが良くいうと豪快、悪くいうと雑で荒いです。途中で眠くなってしまい最後まで観ませんでした・・・映画館のうごけない空間でないと気が散ってしまい集中ができない。

残念だけれど仕方がない・・・のか。

夜もやはりどこへも行けないので、大人しく家でからだの内側からアルコール消毒をしました。

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そんななか、昨日の夜に志村けんさんが亡くなったとか。合掌。

参照・引用:2020年3月29日 朝日新聞『文化・文芸』
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2020年03月29日

21世紀をつくるニッポン人名鑑

LUMINEの新聞全面広告に田中開君がのっていた。

開君は田中小実昌さんのお孫さんでして、戌井君が知り合いなのでいっとき鉄割アルバトロスケットに出演していた。

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浅草のかいば屋にて左から2人目、田中小実昌さん。いい写真。

いまはゴールデン街に本の貸し出しをするレモンサワー専門店『the OPEN BOOK』を開いていて、レモンサワーブームの火付け役となったとか。

噂には聞いていたけれど一度も行ったことがないので今度、行ってみよう。お祖父さんの大量の蔵書とこだわりのレモンサワーという付加価値をつけて、お店をはじめたらしい。

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“the OPEN BOOK” 直木賞作家である故・田中小実昌さんの豊富な蔵書を中心とした本のレンタルが出来る。

「素人がプロと肩を並べるには、誰もやっていなかったことをやるしかない。

どこにでもあるものを上位互換させて“日本一”と銘打てば、そこはもうブルーオーシャンですよね。」か。いいねえ。

自分も都志で活動をはじめるのに、舞踏ともうひとつなにかを上位互換させないとな。都志の地価は銀座の10000分の1で文字通りブルーオーシャン・・・

開君、いまは表参道でダイニングやショップなどがワンフロアで一体化する食空間『ジャイルフード』も運営している。

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1,000平方メートルの広さというジャイルフード。皆んなが集まる広場のようになって欲しいと空間デザインされた。

日本ではまだ珍しい“タップカクテル”を導入してバーで提供している。タップカクテルは生ビールのように注ぎ口からカクテルが出てくるものだとか。

ジャイルフードの空間全体のコンセプトを手がけるのは、総合ディレクターである平尾香世子さん。

平尾さんは、天職だというアタッシュ・ドゥ・プレスという新しいジャンルで、主にファッションブランドのPR戦略を手がけていらっしゃいます。

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平尾香世子さん、素敵な人です。今度、開君に頼んで鉄割に連れてきてもらおう。

開君と一緒にレストランフロアのコンセプトを考案したのは「人生とは食べる旅」の考えのもとに“食べる”ということを、さまざまに提案している料理人・野村友里さん。

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お母さまも料理家だとか。血はあらそえないのです。野村さんも素敵なかたです。撮影:石塚定人

レストランのフードディレクションは、パリで修行し銀座『エスキス』で副料理長として腕を磨いてきた信太竜馬さんが手がける。

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信太竜馬(しだりょうま)若いのに“日本を代表する料理人の1人として知られている”だって。

ジャイルの空間設計はヨーロッパを拠点に活躍する建築家・田根剛さんが担当したとか。

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中央のスタジアムを森が囲み、まるで古墳のようなかたちの新国立競技場案をコンペで出したとか。面白いなあ。

開君と一緒に新聞で紹介されていた田村かのこさんも面白そうなことをやっている人だった。アートトランスレーターという新しいなりわいをつくろうと頑張っておられる。

アートトランスレーターは、芸術に於けるさまざまな場所で、色んなひとにわかりやすくアートを伝える役目。アートばやりの昨今、これから必要とされる可能性のある新しい仕事なのだな。

芸術の可能性を広げる媒介者か。

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Photo by Kanoko Tamura Twitter.

ミュージシャンの青葉市子さん、ファッションデザイナーの井野将之さん、スケートボーダーの西村碧莉さん、舞台界からは市原佐都子さんが選ばれて新聞広告で紹介されていた。

皆さん、雑誌のAERAで半年間にわたって掲載されたLUMINEの広告に登場していたのです。

将来の日本文化を支える若者たちか・・・

前途洋々、若いってのはそれだけでいいなあ。とおじさん、いや、もうすぐおじいさんの舞踏家はしみじみと思ったのでした。

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ゴールデン街の店の屋上から街を眺める田中開君。いま飲食業はたいへんだろうけれど、柔らかな発想で切り抜けていくのでしょう。

参照・引用:2020年3月27日 朝日新聞 全面広告 ファッションプレス FASHIONSNAP.COM THEATER ONLINE FOOD PORT CINRA.NET
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2020年03月28日

Sumoh

朝乃山英樹関が大関に昇進しました。

188センチで177キロだって。これからの角界を背負う大器か。

地元富山の小学校の校庭にあった土俵『太刀山道場』で相撲を取りはじめたらしい。

富山市立呉羽中学の時に本格的に相撲を開始。中1の時はハンドボール部だったが相撲部顧問の先生にスカウトされたとか。

「こんなに走らなくてもいいぞ」からだが大きくて走るのが苦手だった朝乃山は、相撲部へと移ったというから運命だったのか。

呉羽中学の相撲部は全国大会2度優勝の名門、朝乃山も全国大会を目指したが中学3年生のときに左ヒジを骨折して涙をのんだ。

「もう相撲をやめよう」とこころが折れかけた時に、恩師で富山商高の相撲部監督だった浦山英樹さんに声をかけられたという。

ちなみにシコ名の英樹は恩師から頂いた。

近畿大学相撲部でこれまた恩師の伊東勝人さんに鍛えられ、同じ近畿大学出身の元大関朝潮の名門高砂部屋に入門。1年で十両になると、その1年後に幕内最高優勝を遂げる。

恵まれた体格の上に、才能があったのだな。

3場所での小結、関脇通過は大鵬とならぶ2番目のスピード昇進だって。やるな。

「もうひとつ上があるのでそこを目指します」と力強く大関昇進の伝達式で語った。

大相撲では組んだ相手を俵に寄せる『寄り切り』が長年決まり手の最多だった。それが最近は巨大化した体重で相手を押し出す『押し出し』が急増している。

大関貴景勝が押し相撲の代表格、いっぽう新大関の朝乃山は久々にあらわれた四つ相撲の力士。四つ相撲は好不調の波がないとされるので頼もしい。

相撲かあ・・・男の子なら一度は相撲をとったことがあるでしょう。

自分も子どもの頃は父親と相撲をしたものだった。兄貴ともやったな。「喧嘩するなら相撲をとれ」昔の親はそう言ったものだった。

朝の連続ドラマ『マッサン』で主人公がよく父親役の名優、前田吟と相撲を取っていた。泣きながら相撲をとるシーンをよく覚えている。

鉄割アルバトロスケットでは小林成男の経営していた浅草の『トライバルビレッヂ』にて本格的な相撲大会が開催された。

自分は怪我をするのが怖ろしかったので参加しなかったけれど、だいぶん盛り上がったようです。ちから水代わりに電気ブランを飲みながらやったとか。

優勝したのは誰だったのかな・・・

下北沢のいまはなき『立ち呑み』のマスター“やっちん”が、からだが小さいのに善戦したと噂で聞いた。

大駱駝艦の稽古場『壺中天』での湯山大一郎、振付演出作品『大正解』の打ち上げでは相撲大会になった。自分はからだの大きな相手に猫だましで勝利した。

パンツ一丁で相撲を取ったので肛門が丸見えになってたらしい。自分は見てませんが。

荻窪の小劇場『アールコリン』で兄弟子、村松卓矢が出演しているお芝居を観にいったら村松が「相撲とろうか」と相撲を取って笑いをとっていたな。

懐かしい。

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メキシコの壁の落書きを模写。ちなみにメキシコでは“Sumoh”と同じぐらいに“Butoh”はメジャー。

参照・引用:2020年3月26日 毎日新聞 2020年3月26日 朝日新聞
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2020年03月27日

買いダメ

東京都知事の突然の外出自粛要請の影響でスーパーが大変なことになっていました。

不要不急の外出自粛・・・必要な用事ではなくて急ぎではなかったら外へ出るな、か。了解です。

そろそろお昼、必要なので、材料を買いにスーパーへと向かいます。すれ違う人たちが大量の買い物袋を持っていて、外出自粛に向けて買いだめをしているのかと思う。

スーパーへといったら自転車置き場が溢れていて嫌な予感・・・

中に入ったら、先ずはインスタントラーメンが完全に売り切れて棚がからっぽになっていた。お昼はラーメンにしようかと思ってたけど残念、断念。

続いて米、パン、牛乳、缶詰やソバ、スパゲッティーの乾麺類、冷凍食品と肉がすべて売り切れて棚がガラガラになっていた。肉は何故だろう?

お酒売り場ではアサヒスーパードライが売り切れていて一本もなかった。あいかわらずの人気者だな。

そうしてレジへといったら見たこともないぐらいの大行列で驚愕「しまった」と思うけれど、カゴの中のものをすべて元に戻す手間を考えてあきらめて列に並ぶ。

「奪い合えば憎しみ合う 分け合えば安らぎ合う 奪い合えばまだ足りず 分け合えば少し余る」@Qnakasendo

買い占めか・・・嫌だなあ。思いやりのかけらもない自分だけがよければという行動なのです。

自分の前に並んでいる人はネギ一本とジュース一つだけ手に持って行列に並んでいて気の毒だった。ネギ一本とジュース一つを買うためにあんなに並ぶなんて。

いままで家で外出自粛をしていたおじいさんおばあさんが、この騒ぎで大挙して買いだめのためにあらわれたのだな。

都内のほかのスーパーでもまったく同じことが起こっているのでしょう。そうしてこの大混雑、大混乱でウィルスは確実に広まっていっている。

外出自粛なんてとっくにしているし、ずーっとなにもかも自粛している。これ以上どうやって自粛しろというのか?

まったく逆効果で、まと外れな外出自粛要請です。

咲き誇る桜の花を見ながら不思議なウィルスというものについて考えを巡らせながら自転車で帰ります。嫌われもののウィルス。でもウィルスは人間が大好き。

ウィルスは人間にどんどん交流をしてもらいたいし、色んなところへとうろうろと移動して濃厚接触をどんどんして欲しい。

母体が死ねば自分も死ぬのだからウィルスはそうはなって欲しくないはずだけれど、毒が強すぎて母体が耐えられずに滅んでしまうこともある。

ずれてしまうウィルスと人間の思惑。とか考えながらのんびりと帰宅。

多くの人が感染して免疫を獲得するか、ワクチンが完成するまで収束には向かわないかもしれないとか。

自粛して制限すれば収束するのならいいけれどそうではない。

感染するのは仕方がないと思う。死ぬときは死ぬ。なぜここまで騒ぐのだろう?ほんとうに謎なのです。

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嫌われ目の敵にされ絶滅根絶、撲滅されるウイルスちゃん。
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2020年03月26日

対岸の火事

東京都知事から外出自粛要請がでました。

東京の都心はわかりませんが、西東京市などはあまり危機感がないので皆さんウロウロしてる。

ウィルスの感染は日本ではよく言えばゆるやかに、わるく言えばだらだらと続いています。

いっぽうヨーロッパがたいへんなことになってきています。自由民主主義だから中国と違ってここまで広がっているのか。

最初の感染源が1党独裁の中国で起こったというのが、このいまの流れをつくりだしてしまっている。武漢という1都市を閉鎖するという強引で乱暴な対策を各国が模範としてしまったことに、この世界的な大混乱の原因があるのだな。

「感染症に国境はない。自国だけ考えていては解決はない」と世界エイズ・結核・マラリア対策基金、グローバルファンドの國井修さんは言う。

オリンピックの延期というのはその象徴ですね。

國井さんのつとめるのは、元国連事務総長コフィ・アナン、ビル・ゲイツ、U2のボノ等から絶大な支援を受けてきた国際基金グローバルファンド。世界で最も多くの人命を救っている世界最強と称される国際機関。

各国政府や企業などから資金を調達し、感染症対策をするちからが十分でない約130カ国にたいして医薬品や検査機器の提供をしているそうです。

これまでに3千万人以上の死亡を防ぎ、数億人の感染を予防してきたとか・・・

先日、惜しくも亡くなられた中村哲さんもそうですが、世の中には人のために尽力しておられるかたが大勢いるのだなあ。

國井さんの経歴を見ると若い頃から凄まじい活躍をされている。

自分を省みると、お恥ずかしいです・・・いや恥ずかしがっていてもしかたない、自分にできることを精一杯やろう。

それはさておき。いままで途上国では新型コロナウイルス以上の威力をもつ病原菌が多く流行してきたが、世界はそれほど真剣に対策に取り組んでこなかったとか。

エイズ、結核、マラリアの世界三大感染症というたった三つの病気で1日約7000人、年間約300万人が亡くなっているという。

患者はマラリアだけでも年に2億人以上、大半がアジア・アフリカなどの底所得、中所得国なのでそれほど騒がれないのだとか。

たしかにこういったニュースは、新聞やテレビのそれもNHKだけで見るぐらいでかんぜんに対岸の火事だった。

それが今回は人口の多い先進国の都市部で流行しているので、世界中が大騒ぎをしている。

鎖国並みの対策がほんとうに必要でほんとうに有効だったのか?その効果をきちんと分析し社会的な損失と経済的な損失とを比較して評価し検討しないといけない。

そう國井さんは言う。

そうして、やはり人類と微生物との共存を模索することも大事だと言っていた。

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國井修さん。内科医で学生時代にNGOを立ち上げるところからはじまって、国立国際医療センター、外務省、長崎大学、ユニセフなどを経て2013年から現職についたそうです。

参照・引用:2020年3月25日 朝日新聞 オピニオン『鎖国で解決する?』世界エイズ・結核・マラリア対策基金、グローバルファンド戦略投資効果局長 國井修インタビュー 國井修公式HP
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2020年03月25日

遠くはなれて

今日は新月、新しいことをはじめます。

まずは4月28日にやるかもしれない、ソロ公演『舞踏?』のことを考えはじめます。

こちらは東京での開催。オリンピックも延期が決定したいま、感染症の影響で実施されるかどうかはまだわかりません。わかりませんが舞踏?のことを考えはじめます。

はやくではなくゆっくり、たかくではなくひくく・・・オリンピックと正反対の価値観をもつ舞踏というもの。生きるということと同時にある死を見つめる芸術・・・

あと1ヶ月、内容を散らかして決めつけずにいこう。あたまを遊ばせて、からだを整えていくのです。

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舞踏家養成ギプスが都志にあるな・・・新しくつくるか。Photo by bozzo.

先日、2020年の公示地価が発表になりました。

今年は全国的に値上がりしたとニュースで喜んでいた。土地が上がって喜ぶことは、土地を持っていない自分には関係ありません。

1位はダントツの銀座4丁目で、なんと1平方メートルあたりで5770万円だとか。

腹がたつなあ・・・

土地なんてもともとは誰のものでもなかった。それを大昔にご先祖さまが勝手に住みはじめただけ。終戦のどさくさで、ここからここは俺のものだなんてやったところもあるのでしょう。

淡路島を見たら庁舎のある洲本市本町で4万8千円。銀座の約1000分の1の値打ちしかないという異常なほどの価値の格差がある。

そんなに銀座が偉いのか?頭にくる。まったく、革命が起こらないかな。いや起こらないかなとか言っていてはダメだな、革命を起こしてあらゆる価値をひっくり返すのです。

オリンピックに象徴される速い方が良いという価値、高い方が良いいう価値、多い方が良いという価値。右にならえの価値観は真っ平ごめん、クソ喰らえだ。

誰かが独り占めして、誰かだけが大儲けしている。格差が広がり続ける、そんな世界で本当にいいのか?

オリンピックから遠くなはれて、オリンピックの価値観から遠くはなれて、東京から遠くはなれて。

銀座から遠くはなれた、淡路島の都志にて公演をやります。

東京から見たら価値が1000分の1かもしれないけれど、そういったことをひっくり返すぐらいに面白いことをやるぞ。

オリンピックの価値観から遠くはなれた勝ち負けではないところで、仕方がないとあきらめてしまわずに、仕様がないとやめてしまわずにやりますよ。

ピンチはチャンスだ。

こんな事態だからこそ、こんな状況だからこそ、世界はエンターテイメントを求めている。そして世界がやれないのなら自分たちがやる。

そんなふうに昨日の夜、舞踏家集団デュ社副代表の湯山大一郎と電話会議であつく打ち合わせをしました。

都会ではない都志だからこそやれるのだとも話しました。

都志から世界へ、世界から都志へ・・・

夏合宿への、その第一歩でもあるのです。

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音楽を建一郎にお願いしよう。Photo by Masami Mori.
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2020年03月24日

桜の頃

東京では、そろそろ桜の見頃です。

西から東へと桜前線が移っていくということは、関西は見頃を過ぎたのか・・・

都志ではどうなっているのだろうか。気にかかるなあ。帰りたい・・・帰れない。

先日、娘の卒業祝いに久しぶりに外食をしたけれど店は混雑していた。身近に感染した人がいれば気をつけるだろうけれど、いないのだものな。仕方がない。

けれど、東京でも感染者がじわじわと増えてきています。

このままダラダラと続くようだとたいへん。中国はピークアウトしたというから、自然な流れで感染していかないと収束しないのかもしれない。

公園を通ったらお花見へといく人たちで混雑していました。東京は街にも人が溢れていて、騒動もどこ吹く風だから感染が増えていくのは自然なことです。

さて自分の身の回りには、お花見が好きな人はあまりいません。

麿さんは花見が大嫌いだった。理由は酔っ払いにからまれるから。戌井君も好きではないようで、軽蔑をしているような感じでもあった。理由は聞いたことはありませんが。

自分も花見はあんまり好きではありません。ビールはぬるいしコップはペコペコするし、用意周到でいかないとあれがないこれがない、あれがあれば良かった。となってしまう。

暗くなってくると何を食べてて、何を飲んでるのかもわからなくなってくるし、だいいち花なんて誰も見てないし関係ないもんな。寒くてがたがた震えた記憶も数知れず。

暖かい部屋の中で何不自由なく飲むのがいちばんです。

ところでソメイヨシノというのは寿命が短くて、戦後植えられた樹がそろそろ寿命なのだそうです。

画一的で揃っていて、すべて同じなのが好きな日本人に好まれるソメイヨシノ。ですが、実は多様で桜には600以上もの種類があるそうです。

枝垂れ桜に八重桜、山桜、あとはえーと・・・

ある春の日に桜吹雪を見ながら『2001年壺中の旅』のシーンアイデアを思いついた。そのアイデアをもったいつけずにオープニングでやればいいと冗談交じりに言ったのは兄弟子の村松卓矢だった。

それを真に受けてほんとうにやる、若さと勢いがあの頃はあった。

懐かしいな・・・

制作していたのはちょうど桜が満開から舞い散る頃だった。2001年の春は制作に必死でお花見などやらなかった。

その後、毎年4月から5月に新作を大駱駝艦壺中天にて制作させてもらったが、いつもうまくいかずに春頃は憂鬱だった。稽古場にいくのが嫌で公園でひとり桜を見上げていた。

たいへんだったけれど、あの頃の経験が自分を支えてくれているのは事実です。

貴重な経験であり財産であるのです。

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公園からの帰りに道端に桜が風に飛ばされて落ちていたので、拾って帰り花瓶に活けた。
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2020年03月23日

神事

15日間の大相撲春場所が感染者も出ずに無事終了。

いろんなイベントが中止や自粛になるなかの注目の場所を見事にやりきりました。

ながい大相撲の歴史の中でも異例の観客なしの場所。

結果は35歳の横綱、白鵬がふた場所ぶりの幕内最高優勝。44回目だって・・・ダントツの優勝回数、白鵬が強すぎるのか他が弱すぎるのか。

34歳の横綱、鶴竜との相星決戦だったけれど完勝だった。鶴竜は同世代に白鵬がいなければもっと優勝できたのだろうけれどそれも星回り、運命の巡り合わせです。

モチベーションをどうたもつかと白鵬が口にしていたけれど、皆んながいつもとは違う場所にとまどい、力を発揮できずに終わった力士もいたことでしょう。声援は最後のひと息をあと押ししてくれる。

そういう意味では舞台は観客の声援がないから、ちからが出しにくいのか・・・

ちからは入らないほうが、いいおどりが出来るので声援はないほうがいいか。わかりやすい笑いがあると調子にのることは・・・ないな。

関脇、朝乃山は千秋楽に大関、貴景勝に勝利して11勝4敗で終えました。まだ26歳、これからです。

そうして審判部が八角理事長に臨時理事会の招集を要請して受理されたとか。朝乃山は大関昇進確実となりました。良かった。

「前途洋々、将来に期待しての昇進」そう解説のかっこいい真っ赤なジャンバーを着た元横綱、北の富士親方が言っていた。

「これでやっとヒゲが剃れる」ともつぶやいていた。ゲンをかついでいたのだな。弟子がいまは理事長になっているから自分も気がきではなかったのでしょう。

23歳の大関、貴景勝は朝乃山に敗れて負け越し、来場所はカド番です。カド番は負け越すと大関から陥落してしまうのでどうなるか。

「若手もっと頑張れ、いつまでもおっさんに負けててはダメだよ。」そう北の富士さんがハッパをかけていた。

さて取り組み終了後は、はじめての全幕内力士が出てきての協会、ご挨拶という最後まですべてが異例の場所でした。

「この三月場所を開催することにあたっては、ひとつの信念がありました。元来、相撲は世の中の平安を祈願するために行われて参りました・・・」

言葉に詰まる感動的な協会理事長、八角親方の挨拶のあとは、力士たちがどうしていいかわからない感じで可笑しかった。

全力士が見守る中で優勝賜杯を手にする白鵬。

ここまでで通常の場所は放送が終わりですが、今場所は出世力士の手打ち式という珍しいものも放送された。

来場所番付に名前がのるまげのない初々しい力士たちが土俵に勢揃いして柏手を打った。次代の大相撲を担っていく力士たち、あの中から将来の横綱、大関があらわれるのだな。

神送りという行司を天高く胴上げする儀式にて、神さまを天に帰して滞りなくすべてが終了。

最後のNHKの演出も良かったぞ。

春の巡業は中止ということなので、ゆっくりとからだを休めて下さいませ。

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大相撲協会御挨拶。いつもは十両の取組の途中にやるそうです。
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2020年03月22日

朝乃山の大関昇進はおあずけか

大相撲春場所14日目、無観客という異例の場所も残すところあと2日です。

ときどき過去の取り組みをビデオで振り返ると超満員の観客の声援で盛り上がっていて、いまの会場の静けさがよりいっそう際立ちます。

けれども元大関琴風の尾車親方が解説していたように、頭と頭でぶちかます音、からだを叩く音、呼び出しさんの呼び声、行司の「待ったなし」「手をついて」などなどの声、etc...etc...

普段は歓声に消されてしまう音の数々がよく聞こえます。

もしかしたら二度とないかもしれない貴重な場所。そう思ってこの状況を楽しみ尽くすのです。

直径15尺、約5メートルの土俵にすべてをかける力士たち。「土俵には金が埋まっている」そう言われるように、努力次第でチャンスがつかめるかもしれない。

土俵の高さは55センチ。観ていたら危ないなあと思うけれど、ちょうど怪我をしないような高さだとか。また怪我をするようでは稽古不足といわれる厳しい世界。

体格に恵まれて素晴らしい運動神経をもち、格闘技としての気合の才能と相撲のカンとセンスとがあって、その上で怪我をするしないの運とか人生においてのさまざまな運があって、さらに勝負は時の運でもある。

いい師匠と出会う縁、いいライバルと出会う縁があって、そして横綱になるというのはもうひとつ選ばれたなにかが必要なのだそうです。

目の前に見上げるばかりに高くて、遥か彼方まで延々と続く壁がある。

その壁をどこまでも歩いて壁がなくなるところまで行こうとするのが十両、高い壁を無理やりによじ登って越えようとするのが幕内。

いっぽう迷うことなく、ぶちかまして一気に崩して向こう側へといってしまうのが横綱だとか。

鶴竜もいるけれど、いまはやはり白鵬か・・・嫌になるぐらいに強くて、相撲を観なくなったのは白鵬ばかりが優勝していた時期からでした。

けれども昔のような安定感はなくなっているので、観ていてスリリングです。それでも、若手との取り組みを観ていると流石だなあと憎らしいけれど思ってしまう。

いっぽう若手が実力をどんどんつけてきていて、誰が先に大関になるか注目です。

地位と立場がその人を育てていくので、はやくなったもの勝ちというところもあるぞ。

そんななかでも、いまは朝乃山が一歩リードしていたが14日目に惜しくも鶴竜に破れてしまった。物言いがついた一番だったが仕方ない。スローで見るとかばって手をつこうとした朝乃山がその手を引っ込める姿が映されていた。

凄まじい勝利への執念だったがわずかにはやくついてしまった。しかもそのせいで怪我をしたかもしれない。

これも運か・・・

横綱稀勢の里もたった一度の怪我であっというまに引退してしまったので、怪我というのは本当におそろしい。

朝乃山の大関昇進は来場所へと持ち越しか。応援していたのでショックを受けて、しばらく呆然としてしまったのでした。

くっそー、残念。

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娘が親友のななちゃんにもらったお相撲さんマグカップ。ななちゃんは鉄割、小林成男のいとこの娘。不思議な縁です。
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2020年03月21日

世界最先端の教育をこの国にも

11月のアメリカ大統領選に向けて、民主党の候補者選びがはじまりました。

候補が二人に絞られたようですが、二人ともおじいさん。

トランプも結構なおじいさんだけど、それよりも年齢が上まわってる。日本もそうだけれど若くて溌剌としたリーダーがあらわれないかなあ・・・

アメリカはこれから、どうなるのだろうか。

トランプなんていう下品きわまりなくて、知性のかけらも感じられない男をリーダーに選ばざるをえない現状。

人の悪口ばかりで自分のことしか考えていない人間を半数以上の人が支持してしまう悲惨な状態。日本もこのままだと、アメリカの二の舞か。

なぜこんな人が国家のリーダーなんだという状況で、嘘つきで隠蔽やごまかしばかりで自分のまわりの人間の利益のためだけに尽力するような人がリーダーに選ばれる時代・・・

先日、テレビで演説しているのを観たけれど周りにいるのが、トランプの言葉にいちいちうなずく完全なイエスマンたちで観ているこちらが恥ずかしいぐらいだった。

1人の独裁者が数人の取り巻きを重用し、恩恵を与える。

取り巻きは恩恵を失うまいと独裁者の権力維持に加担する。取り巻きはまた自らの取り巻きに恩恵を与えて、権力のおこぼれを求めて自発的に隷従するものが鎖のようにつながっていく・・・

エティエンヌ・ド・ラ・ポエシの『自発的隷従論』に書かれた権力の構造ですが、そのままアメリカの現在の政権に置き換えられるのだろう。日本は・・・

そんなアメリカのホームレス問題が深刻なようです。

IT企業は利益をどんどん上げるけれど西海岸などでは、そのために家賃が上がり家を追い出される人が急増しているとか。

職業的な格差が広がっているのだな。巨大企業ボーイングがピンチだともNHKでやっていた。

拡がり続ける貧富の格差。分断していくアメリカ。

アメリカの自国中心主義とは要するに、衰退をしている自国をもう一度盛り上げたいということで、すでに衰退をしているということを前提にしているのです。盛者必衰のことわりあり。

いっぽう日本はどうなのか。

まだそこまで衰退はしていないけれど栄枯盛衰は世の常、時間の問題です。いまのことだけを考えるのではなくて、100年先を見据えて政治をおこなわなければならない。

そんな政治家はいまはいないのか。

アメリカなんていう衰退していく国を真似せずに経済成長なんていう時代遅れのことを目指すのではなく、もっと違う視点で北欧の国々をモデルにしていったほうがいいぞ。

日本の教育者の一部の最先端はそのことにとっくに気づいていて、北欧の教育のありかたを取り入れています。

日本全国でもそういうことができれば良いのだけれど、取り仕切っている人たちが遅れ過ぎているからまだまだこれからだな。

いま世界最先端の北欧の教育を受けている子どもたちに期待です。

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万が一、トランプさんのこと大好きな人がいたらごめんなさい。

参照:2020年3月11日 朝日新聞『多事奏論』
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2020年03月20日

国技とはなにか

異様な静寂に包まれている大相撲春場所。

土俵を彩る懸賞金が、今場所は半分以下らしい。好取組で懸賞の旗が土俵をぐるぐるまわると会場が盛り上がっていた。

観客がいないから宣伝効果がないと取り下げるのかな。自粛もあるとか・・・けれども懸賞が少ないと知って急遽、名乗りをあげた企業も複数あるというから嬉しいし有り難い。

こんな時だからこその応援、やるものにとっては励みになるのです。

さあ、いよいよ後半戦。ここからは星のつぶしあいがはじまります。

大関候補の朝乃山は今日から大関、横綱戦。すべて勝って文句なしの大関への昇進を果たして欲しいなあ。応援しているので毎日、観ていてどきどき緊張する。

大人しくて気が優しそうなので、大丈夫かと心配になります。

今日は横綱、白鵬との取り組みです。勝てば優勝争いも俄然、面白くなってきます。けれども、朝乃山は、いままで一度も白鵬に勝っていない。どれだけちからがついているか真価が問われる大一番、見ものです。

まるで稽古場のような緊張感と静けさをみせる2020年、春場所。

「今場所は稽古場で強いやつが勝つぞ」平幕、隆の勝の親方がそう言っていたとか。

その言葉通りに碧山が一敗でトップを走ります。

碧山は稽古場では無敵の強さを誇るけれど、本場所になると悩んだり感情的になったりではたいてしまったり、会場の雰囲気に飲まれてしまうことがしばしばあった。

部屋の先輩、栃ノ心も「稽古場通りだったら誰も勝てない、あんなのに突っ張られたらさ」と惜しんでいた。

同じブルガリア出身の元大関琴欧州、鳴門親方の部屋なのだな。鳴門親方の熱心なスカウトで来日したとか。白鵬と優勝争いをしたこともあるそうだから、今場所も台風の目になるか。

「何もかんがえていない」と稽古場の相撲をつらぬくつもりの碧山・・どうなるか。

昨日、勝ち越した魁聖も鳴門親方の部屋なのか。魁聖のインタビュー、語り口が面白かった。

金髪のちょんまげで愛嬌がある魁聖のインタビューを観ながら「大相撲も、ラグビーみたいにもっといろんな国の人がいたら面白いのに。」と思った。

大坂なおみさんや八村塁選手みたいにダブルの人もあらわれて活躍したらいいな。

黒人のひととかもいたらいいのに。身体能力が凄まじいので横綱になったりして。

多様な人類のそのままのありようが、日本という閉鎖的で差別的な島国の国技で起こったら愉快です。

こうやって違う国の人たちが活躍できるのも、パイオニア高見山のお陰。高見山は凄まじい差別を受けたと聞いている。結局、横綱になれなかった。

そうして、大相撲自体に女性が土俵に上がってはいけないとか時代錯誤な考え方がある。

ラグビーみたいに素敵なことになるのはまだまだ先か。あと5年、10年・・・

どうかな。

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肌の色というのはわかりやすいので差別がされやすいのだな。

参照:2020年3月18日 3月19日 朝日新聞『スポーツ』
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2020年03月19日

こんなときだからこそ

ウイルスが原因の混乱と騒動がおさまる気配をみせません。

中国はピークアウトしつつあるようですが、ヨーロッパへと騒ぎの中心は移ったのか。

各国が鎖国のような状態になって自国中心主義になっている。アメリカと中国は罵りあっていがみあっている。

アメリカでは銃の弾薬が売れているとか・・・皆んな疑心暗鬼になってギスギスしてしまっている。

マスクを買い占めるひとはもういないのか。

そもそもマスク自体がないのだからな。なくなった理由は買い占めです。自分のことしか考えない恥ずべき行為。

いっぽう、中学生の女の子が手作りしたマスク600枚を老人ホームに寄付したとニュースで紹介していた。かかった8万円の制作費は貯めていたお年玉を使ったとか。偉いなあ。

自分のことしか考えないこころない大人が多い中で、思いやりにみちた優しい若者のこころに胸をうたれた。朝からテレビを観ながら感動しました。

そうして騒動の中、高校野球が中止になってしまった。

選ばれていた球児たちは残念無念、朝から晩まで猛練習をして汗と涙にまみれながらせっかくつかんだ甲子園の切符。

憧れの甲子園の土を踏めるはずだったのに・・・なんとか開催できないかと高野連はギリギリまで検討を続けていたけれど中止を決定。

色んな意見があるけれど、たしかに高校野球もクラブ活動の一環だとしたら全国の学校が休校してクラブ活動も自粛しているのに、高校野球だけが開催されるというのはおかしいのだな。

そしてまだ夏にチャンスがある。3年生にとっては夏の高校野球が本番みたいなものでしょう。

そんななか毎日新聞の一般投稿のページに高校野球は中止になってしまったけれど、残念だったなあとこれで終わってしまわずにと、いろいろ提案している人がいた。

騒動がおさまったら代表に選ばれていたチームを甲子園に招いて、キャッチボールや記念写真を撮らせてあげたらどうか。とあって「なるほどなあ」と思った。

校歌を歌うのも良い思い出になるかもしれない。甲子園の土も記念やお土産に持って帰る。

朝日新聞の一般の人からの投稿ページには、イベントが中止になっても、チケットを払い戻さないというアイデアがのっていてこれも「いいなあ」と思った。

たいへんな時だからこそ大好きなミュージシャンやアーティスト、劇団を応援するつもりでたとえそのライブやコンサートや公演が中止になってもチケットを払い戻さずに寄付してしまうのです。

これは主催者にとってはとても嬉しいことです。いま流行りの寄付行為、クラウドファンディングに似ている。

クラウドファンディングと同じように、払い戻さずにいてくれた人にはお礼のなにかを送る。

音楽や演劇の制作者でつくるコンサートプロモーターズ協会は中止、延期になった公演数は1550、損害額は約450億と推計している。

自分も富山のイベントが中止になって打撃をうけています。このままだと4月に予定されている上野のイベントも中止になりそうです。

こんなたいへんな時だからこそ、思いやりに満ちたおこないやアイデアが有り難いのです。

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キッチン窓辺の百合が咲いた。

参照:2020年3月18日 毎日新聞『みんなの広場』2020年3月19日 朝日新聞『声』
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2020年03月18日

観客が、いるかいないか、いないかいるか

富山のイベントが中止になりました。

ただでさえ少ない仕事がなくなってしまった・・・残念だなあ。久しぶりに湯山と踊れるので楽しみにしてたのですが。

4月の誕生日に都志にて顔見せ興行をやろうと思っていたけれど、そちらも延期にしました。5月にやれるか・・・

というわけで、川西へとよって都志に帰ろうかと思っていたけれど、不要不急の移動になってしまったので自粛することにして、とうぶんは東京にとどまります。

川西市と隣接した伊丹市と宝塚市で感染した人が出ているし、移動は感染のリスクが高いようです。自分はいいけれど高齢の両親にうつしたらたいへんだものな。

世界中が大混乱していますが、そんななか大相撲春場所が無観客ではじまっています。

いろんなことが中止や自粛になっているなか。テレビの向こうの学校がやすみの子どもたちにも、ちから強い相撲が元気を与えているでしょう。

観客がいなくてたしかに淋しいけれど、緊張感に満ち溢れていて自分は好きです。

無駄がないというか勝負だけがすべての、大相撲の本質を観ているような気分です。

音もよく聞こえて面白いです。いつもは大歓声でかき消される、力士の息遣いまで聞こえてくる。声援で盛り上がるけれど悪くいうと雑音というかうるさかったとも言える。

自分の好きな北の富士さんの解説もよく聞こえるので嬉しい。北の富士さんの解説は人情味に溢れていてユーモアがあって愉快なのです。

人前でアガるなんていう力士は、今場所は有利かもしれない。逆に応援がないと燃えないなんていう力士は不利なのか。

観ていいるともう少し演出をするというか、ガラガラの客席をそのまま観せるのではなくて何かで覆うとか照明で見えなくする工夫があっても良いのにな。と思う。

あとはせっかくだから普段は撮れないような場所から撮影するとか、オリンピックみたいにカメラをうごかしながら撮るとか、いろいろと遊べそうです。

小兵力士で人気者の炎鵬などは「なんのために相撲を取るのかわからない」とか口にしているようですが、この機会に自問自答して考えてみたらいいでしょう。

これは自分にもあてはまることで「なんのために踊るのか?」という問いかけは、すべてのダンサーが考えるべきこと。

先日、惜しくも亡くなられた大野慶人さんの口癖は「誰に観せているのか?考えなさい」というものだったらしいけれど、大切なことだと思います。

「お客様は神様です」という言葉は三波春夫が使って「わたしは客なんだ神なんだ」という風に使われてしまっているけれど、もともとは神様が客なのだ「神に観せているのだ」という意味なのです。

ガラガラの客席には神様たちがいる。そう考えればいいのか。

春場所の10日目までの状況は、全勝だった白鵬が敗れてがぜん面白くなってきました。

大関を狙う朝乃山も2敗なのでまだまだ優勝の可能性がある。

1人でも感染したら中止になるようですが、なんとか千秋楽までやれるといいな。

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村上君が驚いていたように最近のお相撲さんはカッコがいい人が多い。
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2020年03月17日

子どもへの道

先日、ワークショップをおこなった特別支援学級の子どもたちからお礼の手紙をもらいました。

ありがたいなあ。

担任の岡田先生にいわれて書いたのだろうけれど、読みながらニヤニヤしてしまった。

皆んなでおどりをつくったのが楽しかったみたいでいちばん多い、5人が感想を書いてくれていた。何かを創るというのは、時間がかかるしたいへんだったけれどやって良かった。

新聞で遊んだのもやっぱり人気だったようで4人が楽しかった。と書いてくれていた。まさか、あそこまで展開するとは思っていなかったので、自分自身にとっても大発見だった。

いつもは想像の範疇のなかで遊ぶだけなので自分の想像をはるかに超えていったのは、色んなことがまだまだ可能性があるのだということを教えてくれた。

自分の想像の範囲で止めてしまわないことと、遊ばせて見守ることが重要なのだな。

ことあるごとに手をつなぎ円になって気を合わせるようなことをしていたけれど、2人が面白かったと書いてくれていた。そんな些細なことでも子どもにとっては興味深いのだな。可愛い。

音楽にあわせて踊ったこと、太鼓に合わせて踊ったこと、最初にやった動物になるやつ、真似をするやつ、じゃんけんも楽しかったと書かれていた。

あとは「雲さんになりたい。かっこよかった」なんていう嬉しい感想もあった。

何かお返しをしないと。と思い、ひとりひとり丁寧に手書きして手紙を返しました。岡田先生に読んでもらえるといいな。と思っていますが、自分たちでも読めるように読み仮名も書いておきました。

必ずまた、会おう・・・

それにしても、子どもってのはほんとうにパワーに溢れていた。

そうして、気まぐれで行動に嘘がない。嫌なことは嫌だとはっきりしている。

自分にもあんな時があったなんて信じられない。

触れるもの見るものすべてがもの珍しくて、毎日目覚めるのが嬉しくて朝早くから絵を描いたり。虫や小動物や魚を追い回してヘトヘトになるまで遊んで、でも夜寝るのは嫌でいつまででも起きていたい。

いまも人生ということを、ワクワクドキドキしながら生きていたあの頃のように楽しまねばな。つまらない大人にならないように・・・

こころをいつも好奇心に満ち溢れさせて、子どものような目で世界を見る。

いま『0ベース思考』という本を読んでいますが、やはり子どものような気持ちで日々生きることが大切だと書いてあった。

思い込みや決めつけがない、まっさらな子どものようなこころで世界を見る。

一年に数度しか舞台に立てないいま。そして、そんな数度の舞台すら中止になってしまったいま。

腐ることなく、その何回かのためにからだとこころをぴかぴかに研ぎ澄まし、はじめて舞台に立つようにその瞬間を楽しみ尽くせるようにするのです。

まるで、生まれたての子どものようにね。

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おどりにはうまいもへたもない。絵にも。とか思って描いたらミロ風になってしまった。
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2020年03月16日

ひっこしとつっこみ

昨日は鉄割アルバトロスケット座長、戌井昭人と奥さまの愛可さんの家の引越しでした。

若い頃は、というか大駱駝艦にいる頃は「座長の引越しを手伝っているようなグループでは駄目なんだ」と自らにツッコミを入れていました。

けれども歳をとって、文字どおりいまだにお互いの引越しを手伝いあったりしているのは「良いものだな」と思えるのでした。

いつまでも専門家になれない素人魂とでも言いますか、上手くなろうとしてない感じがある。歳をとればとるほどこれからどんどん味が出てくる、経年良化の可能性があるような気がする。

麿赤兒や渋さ知らズと同じかんがえなのだな。いつまでも赤ん坊でありたいとかんがえていて、渋くなんてなりたくないという、こころざしなのです。

戌井君、相変わらず面白かった。

いつもすべてを馬鹿にしてるというか、すべてはそんなに大したことではないのだという諦めというか、達観というかふざけてるような適当なような、ちからが抜けてるような・・・

一緒にいるとそんなふうに感じて、あらゆることが馬鹿馬鹿しくなってきて、こちらもちからが抜けてくるのです。でもそれでいいのだ。いや、それがいいのだ。

常に常人とは違う回路でものを考えているし、ものを見ているのである。それがやはり血筋なのだろうけれど、上品で嫌味ではなくてDNAレベルで身についている感じがする。

常に面白いことを探しててだからこそ面白い人を見つけるのも上手で、人生を独特に楽しんでいるのである。

自分でも確か書いていたが「生きているのが恥ずかしい」のだな。とも思う。

これは全人類が見習うべき感覚だと思います。

対極にあるのはトランプみたいな人だな。傲慢で自信満々で自分のことしか考えてなくて、人や自然やあらゆることをないがしろにしてる。謙虚さのかけらもない。

人類という恥ずかしい生きもの。という自覚を持って、もっと謙虚にならないと“おごる平家は久しからず”だぞ、トランプ君。

「生きててごめんなさい」だよ。

さて、そんな戌井君が大ファンである深沢七郎の『書かなかればよかったのに日記』をいま読んでいます。

深沢さんの書く文章は独特の語り口で言い回しがへんてこなのだ。それがまた独特のペーソスを生みだして、読んでいると小気味がよいのだな。

いやらしい感傷が皆無でべたべたとしてなくて乾燥してるというか、でも人情味に溢れている。

下町の風情があるのだな。昭和の匂いがする。

そんなふうに深沢さんに対して記していたが、最後の戌井君の解説を読むとまた違った、もっと深いなにかを秘めているのだとわかってくる。

「真剣に生きることを拒否し、人間賛歌の真逆のことをやっている感じ。」by Akito Inui

けれども色々と解説している戌井君もやっぱり深沢七郎から影響を受けてるのだなあ。と思って「あなたもですよ」とツッコミを入れたくなるのでした。

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宇和島にある大竹伸朗さんのアトリエにて。戌井君が大竹さんから何かをもらって喜んでたけれど、何だったっけかな。
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2020年03月15日

うーん、うーん

大駱駝艦稽古。

前のダンサーの踊りが終わったら、次は自分の出番だけどきっかけがわからない。もうハケているのか見えないのでよくわからない。

舞台を観ていると、すでに皆んなハケているようで舞台が空いていて「しまった」

慌てて出ようとするけれど、上手から出たほうが良さそうなので上手へいそいでまわっていく。

袖からゆっくりとうねりながら出ていく。「大きくゆっくりとオドレよ」と自分に言い聞かせる。丁寧に慌てないでオドレ。

ふらふらしないように気をつけながら、センターまでいって思い切って「バタン」と倒れる。そこから、そのまま奥へいってハケる。

舞台奥でくつろいでいたら「まだ出てるぞ」と麿さんにいわれて慌てて舞台へ。

楽屋で灰皿に得体のしれないものがあるので、手にとってしげしげと見てみる。そして少し燃やしてみる。穴があったので線香をさして燃やしたら強烈な匂いだったので、楽屋ではまずいと消す。

一行がやってきて灰皿から得体のしれないものを手にとって「あれ、ちょっと燃えてません」と不思議そうに自分を見てくる。

しまった、一行の小道具だったのか・・・「ごめん、ちょっと燃やしてしまった・・・」

一行が愕然とした顔で「最低」と言い残して去っていった。「しまったなあ」気まずい雰囲気で軽口を口にしようかと思うけれど、もちろんやめる。

そのまま車で皆んなで劇場へと出発、車の外に勝二がつかまって立っていて「大丈夫か」

心配になるけれど目が覚めて「夢で良かった」

父親の家へいくと玄関に3つの彫刻がおいてある。

すべて同じ素材でできていて良いなあと思う。中へ入ると大きくて広い作業机があって、将来はここで自分も仕事をするのかと感じる。

袋の中に人形がたくさん入っていて、その中のひとつを取り出したらうごきだして怖ろしい。

三階建てのたてもの。上から下へといったりきたりする。屋根から下へ降りようとしたら、高くて怖ろしい。

鉄割ではめずらしい野外劇場での練習、戌井君に「むかいさん」と言われて舞台へと出ていく。裏で渡部、村上君が衣裳を着てうろうろしてる。

奥村君はいないので出ていないのか。と思う。

本番は、お客さんがたくさん入っててガヤガヤと賑やかで流石だなあ。

客席で観てたらどんどん面白く進んでいく。客席から出るよりも舞台から出たほうがいい。と気づいて楽屋へ。白塗りもしないほうが良かったか。と反省。

どんどん進んでいくけれど、さっきは戌井君に「ここだ」と言われたので出番がわかったけれど覚えてなくてしまった。

忙しそうにうろうろして皆んなにいろいろと指示している戌井君をつかまえて出番を聞くけれど、申し訳ない気持ちになる。

覚えていない自分が悪い。ごめんなさいと思いながら目が覚めて「夢でよかった」

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世界中の多くの人の夢に現れる男『THIS MAN』だって。
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