2018年05月15日

セツモードセミナー

やっと上京目的のセツに入れました。

入学金とか学費を払うために、江東区辰巳にある西武運輸でバイトをはじめた。

セツは昼もあるのだけど、わたくしはバイトの後に行くので夜間だった。

ファッションの学校だからお洒落するみたいなのが嫌いで、わざと西武運輸の汚い作業着でそのまま行ってた。

セツは寺子屋みたいな長沢セツ先生の私塾で、1954年ファッションイラストの先駆者だったセツ先生に若者が「絵を教えて下さい。」と押しかけたのがはじまりです。

わたくしが通ってた頃は、新宿曙町のシャトーみたいなかっこいい5階建ぐらいのたてものでやっていました。

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卒業式の後で。俺はどこにいるでしょうか?

松岡正剛さんの長沢セツについて的確に言いあらわした文章が出て来たので、以下すこし引用させていただきます。

長沢節に三段論法がある。「あの人は弱いから綺麗」「あの人は弱いから好き」「あの人は弱いからセクシー」。フラジャイルな官能宣言もここまでくると、感服する。

セツは(以下、このように称ばせてもらうけれど)、セツは、男が強がることや、男の強がりを徹底して嫌っていた。

男は孤独で弱いからこそ男なのであるとみなしてきた。それには、できるだけ他人に重さを感じさせないようにすること、そのために自分をできるだけ細く軽くしておくこと、それが長沢節の生涯譲らない美学であった。

人間の愛やコミュニケーションがプラスとマイナスで引き合うことや、愛や恋愛が過剰になることについて、セツはまったく関心がなかった。

そうではなくて、むしろマイナスとマイナスがふと引き合う時が最も美しく、真の優しさが生まれるとばかり考えてきた。

こういう感覚の持ち主は、むろん世の中にはそこそこいるだろうけれど、長沢節ほどに徹底したのはめずらしい。

しかもセツはその美しさを世に実在する男女の風姿に求め、その理想をたえずドローイングや文章で表現しつづけたのだ。
〜松岡正剛の千夜千冊 1543夜『弱いから、好き』https://1000ya.isis.ne.jp/1543.html

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自分のスタイルを貫き通したセツ先生

もっともっと評価されてしかるべきひとの一人だと思う。だいたい日本人は誰かが評価しないと認めることが出来ない民族で・・・やめておきましょう

こうやって読んで考えてみるとW世の中のそして自分の常識を疑う”という心は、舞踏から学んだのかと思っていたけれど、セツモードセミナーで既にセツ先生から学んでいたのだ。

川久保玲、山本耀司が出世頭だけど、イラストレーターはもちろん無数に、そしてファッションデザイナー、漫画家(モンキーパンチが有名だけど今調べてたら桜沢えりかさんも通ってたらしい。)

亡くなられた樹木希林さんが通っていたり、いろんな人がセツ出身だったり一時期通っていたりする。

そんなセツモードセミナーだけど、2017年4月に惜しくも閉校してしまうのでした。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:33| ブログ?