2018年05月26日

伊豆の合宿

さてさて。それはさておき、大駱駝艦艦長・麿赤兒は仕事の都合で合宿あと入りだった。

まだ麿さんが来てない夜。

狸穴善五郎と蹄ギガ、当時は及川が喧嘩をはじめて。

狸穴が身長180pぐらいあって及川君が193pとかだったかな、巨体の二人が取っ組み合って道場中を怒鳴りあいながら転げ回るからめちゃめちゃ迫力があった。

当時、及川ナンバー2・狸穴ナンバー3という時代で狸穴が及川に「テメーは、稽古にも出ず海に行って好き勝手何をやってんだ!!」と怒って。

「俺はいっつもらくだのことを考えてんだよ!!」と及川も応酬して。

「ちょっとあんた達、何時だと思ってんのよ。」と最後は女性幹部に怒られて終了。

わたくしは、集団のことで喧嘩する人たちを見るのが初めての体験だったので新鮮で興奮したのを覚えてる。

あと入りだった麿さんが来て、合宿生が順番に自己紹介をして、わたくしも自己紹介をしたら麿さんが「なんであいつがいるんだ?」と怒ってて。

鶴山さん、麿さんに話し通してなかったんだ〜。お願いしますよ〜。急に肩身が狭くなった。

そのせいかどうかわからないけど、合宿後半でじんましんが全身に出て。狸穴君が病院へ連れていってくれた。

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いまは宝石商になっていると噂の狸穴善五郎。ちなみに名前は芸名で麿さんが付けた。いい名前。

病院へ行く途中、車中で狸穴君とこのあいだの喧嘩のことや大駱駝艦のいろんな話しをして。この時らくだに勧誘された。

それまでも大友透や星野建一郎に「らくだ入りなよ〜。」と勧誘はされてたけど気持ちはハッキリしなかった。

しかし、この合宿で及川と狸穴の喧嘩を見て大駱駝艦という集団のことを意識するようになり、だんだんと入りたいと思うようになるのだった。
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村松卓矢

鶴山さんから声をかけられて“若衆”の稽古に参加しはじめ。

途中で大駱駝艦の夏合宿があって若衆の稽古もするとかで、わたくしもメンバーではないけれど連れて行かれた。

その頃は長野県白馬村ではなくて、伊豆の天心会道場という剣道場で。

合宿生の指導は女性と鶴山さんにまかせて男たちは毎日、一日中海に漁に出かけて楽しそうに魚や貝を採って来てた。

合宿生と同じ扱いのわたくしは、漁にいけず皆んなが羨ましくて。

長野のように宿舎と稽古場が別ではなくて、道場に布団を敷いて雑魚寝してた。夜、魚をつまみにお酒を飲むのが楽しかった。

酔いつぶれて寝て起こされて男性メンバーは漁へ。

合宿生は海まで走って、体操して海で泳いで。帰って来て昼ごはん食べて、午後稽古して、晩御飯食べて、夜は麿さんの稽古だったか。発表会もなくて気楽な合宿だった。

この合宿で天才・村松卓矢と仲良くなった。一見、シニカルでクールで取っ付きにくいようで実はヒューモアを愛する不思議な人。

後輩の小柳弐魄が村松君を“慇懃無礼”と評してたが言い得て妙だと思う。男三人兄弟の長男で相手の優位に立つのが得意だった。

わたくしも最初は番頭みたいなポジションで付き合って、村松作品に参加してだんだんとなくてはならないパートナーになって。

自分も作品を創るようになってライバルに変化していく。関係が育っていったんだな。

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若き日の村松卓矢。

村松君のお母さんは、教師で独特の子どもの育て方をするひと。

ある時、弁当が白米だけで村松少年が当然文句を言うと、

「あのね卓矢、この弁当を学校に持って行って昼にクラスメートに”みなさーん見てください、僕の弁当ご飯しかありませーん!”と大きな声で言ってごらん。」

「そしたらみんなが同情しておかずをくれるでしょう。そうするとあなたのお弁当は、クラスで一番豪華になること間違いなしです。」

乞食芸人を育てる英才教育だな。

そういえばヨーロッパでは子どもに募金を必ずさせる。人に断られることを体験させて、断られることに耐える力を身につけさせるらしい。

それはさておき。この合宿で村松とよりいっそう仲良くなるのです。
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