2018年09月10日

馬鹿と阿呆

横尾忠則さんが『アホになる修行』という本を出版されたようですが流石です。

昔からアホになろうと修行を続けているわたくしですが、まだまだアホになりきれません。関東なら馬鹿ですね。

鉄割に“馬鹿舞妓”という演目がありますが、鉄割を観た後輩が「この人たちは本当は馬鹿ではないのに馬鹿なふりをしている。何故だろう?」と思ったと感想を漏らしていました。

何故そんなことをするのか。

舞踏は舞台上で頭のおかしいふりをする。気が狂っているふりをする。そしてそれを価値観のバロメーターにしたりする。まだまだ普通だなあ。常識的だなあ。とつくり直す。

何故そんなことをするのか。

しかしわざとらしさがあってはいけません。本当に気が狂ってると思わせないといけません。だから本物が舞台に立つと喰われたりしてしまう。これは昔からよくあることです。「あっちは本物だから。」という言い訳ですね。

舞踏家は頭が良すぎてはダメですが、アホすぎてもなれない。と言われています。舞踏家には知性が必要だともされています。わたくしも若い頃はとにかく猛烈に本を読みました。

土方さんは高卒でしたが圧倒的な読書家で、当時の知性の最高峰、埴谷雄高や澁澤龍彦、三島由紀夫といった人たちを翻弄してしまうぐらいに頭のいい人でした。

反面そういうインテリたちが及びもつかないぐらいの狂気を持ちあわせた不良で、最高なアホでもありました。

知的だけど不良で想像を絶するような馬鹿なことをする。そこが格好いいんだよなあ。伝説や神話が沢山残ってますが、その神話や伝説を真似して追いかける輩がいますがそれは格好悪い。

hijikata.jpg
巨匠・細江英公撮影、土方巽。限りなく格好いい。
posted by Mukai Kumotaro at 19:22| 日記