2018年12月21日

あー

昨日は、まつもとにてワークショップでした。早めに出て普通電車でのんびり座って行きます。

駅について並んで電車を待っていたら、女房から電話「チケットこっちにあるで。」財布を調べたらチケットなし。
朝、早く目が覚めたので財布を片付けたりしてて、そのまま忘れてしまったようです。なんたるチーヤ。慌てて戻ります。

自転車でもう一度、家に帰りチケットを持って再び駅へ。なんやねん。とか思いながら自分のせい。誰を責めるわけにもいかず情けなくなる。しかし結構早めに出てたのでぎりぎりセーフ。

新宿から特急あずさ号に乗り一路、松本へ。電車の中でワークショップでやることを考えたり。しかし決めつけないように柔らかく行こう。考えるのをやめて『ブログ?』を記したり、過去のブログの文字の間違いを直したり。絶交が絶好になってた。恥ずかしい。

駅について腹が減ってるので立ち食い蕎麦を探す。なかなか良さそうな店なのでin。

上に野沢菜のようなものがのっている長野限定みたいな蕎麦があったので頼んでみる。野沢菜の酸味がつゆに入り込んでいまいち。冷凍の蕎麦って美味しくなっているのに。とか思っていると、入ってくる人みんながそれを頼むので意外。人気があるのだな。

気を取り直して芸術館に向かいます。まっすぐの道を寄り道したりしながら向かいます。お洒落な画材屋があるので少し覗いたり。

さて、ここ”まつもと市民芸術館”へ来るのは、1ヶ月ぶりなのにまるで昨日きたような感じ。歳をとると月日のたつのが早くなりますが最近、急速。

昨日の東洋大学ワークショップは、20人以上いたけれど、今日は11人。少ないほうが一人一人がよく見えていいのです。

挨拶して開始。いつものようにあたまとからだを空っぽにしてはじめます。そのあと、流れるように続けますが、なんとなくノリが悪いというかピリッとしない雰囲気。

なんなんだろう?気分が能動的ではない感じ。言われたことをただやっている。そんな雰囲気。張り合いがないのでそう説明し急遽展開を変更。

雰囲気をガラリと変えます。前回やろうと思ってやらなかった一人一人のソロをやることにします。しかしソロダンスだとつまらないので、踊らない。演じないというルールでやることにします。

戸惑いながらやる一人一人の何というかパフォーマンスが様々で面白かったり面白くなかったりして興味深い。雰囲気をガラリと変えたのが功を奏す。良かった。

しかし、スタートが違うとそのあとの展開がまったく違ってきます。なんとか軌道修正しようとするが、なかなか難しく迷路へと入っていきます。

ワークショップ生は戸惑っていますが、工場長・加藤直さんの手紙にもありましたがこの『まつもと演劇工場』は実験をモットーとしているところがあるので、そのまま突き進みます。俺自身も実験です。

なんだかへんてこな感じになって、さてここからが面白くなるかも。というところまで来ましたが時間切。悔しい。しかしこのままでは終われないので、百戦錬磨の腕前で再度展開をガラリと変えます。盛り上がり終了。

「また会いましょう。」

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今回、俺を推薦してくれた山田うんちゃんが串田和美さんと対談してました。
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2018年12月22日

俳優

あー、まつもと演劇工場ワークショップ面白かったなあ。皆さん、表現者だから東洋大学とはまた違った面白さがあった。

しかし、俳優・別名:役者というのは大変な商売です。戌井昭人:作の台本に「役者なんて腐るほどいるんだ馬鹿野郎。」って言葉がありますが、まつもと市民芸術館の大量の置きチラシを見ていると気が遠くなります。

生まれ持った才能があっても、勘とセンスがなければ苦しいし、それらがあっても運と縁がなければ仕事としてつなげていくのは至難の技。

混雑してて自分が座る席がほとんど空いてない世界を、レッドオーシャンと言います。一方で誰もいなくて席が、がら空きの世界をブルーオーシャンと言います。

いま友人が原宿でクレープ屋をやるとか言い出したら、わざわざレッドオーシャンの中へと飛び込むようなもの。全力で止めましょう。淡路島でやったほうがまだいけるかも。

そうやって考えるとレッドの代表、役者・俳優という世界で食べると言うのは、完全ブルーである舞踏の世界で食べるよりもひょっとしたら難しいのかもしれない。

何を目指すのか?何をやりたいのか?ということもあるのだと思います。売れたいのか?テレビに出たいのか?演じることが好きなのか?

樹木希林さんの頃は、俳優の世界で一番重んじられ皆んなが目指してたのは文句なく舞台。

二番目が映画で三番がテレビ。CMってのは誰もやりたがらなかったらしいです。なんなら蔑まれる仕事。

文学座で「誰かCMの仕事があるのだけどやらないか?」と声がかかって誰もやりたがらないので、「じゃあ、私やります。」と新入りの希林さんが立候補した。とSWICHのインタビューに書いてありました。

いまはいろんな意味で逆。おいしい仕事順だと一にCM、二にテレビ、映画と舞台はそれぞれの好みかもしれないがギャラは安いことが多い。時代が変われば価値観もかわるもの。

しかしいま流行っている世界は、間違いなくレッドオーシャン。

希林さんのように誰もやりたがらないブルーオーシャンを目指すのが、結果的に売れる早道だったりするのかもしれないです。

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山田うんちゃんと串田和美さんの対談がのっていたまつもと市民芸術館の季刊誌『幕があがる。』
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2018年12月23日

さて。そろそろ年末。忘年会の季節ですね。大駱駝艦では、年末に皆んなで大掃除をして次の日に大忘年会です。

百人以上の人が集まってまずは餅つき。忘年会で餅つきをするところは結構あるようです。

ダンサーは一人ずつ挨拶して裸になってつきます。顔見世興行のような側面もあるので若いダンサーは顔を売るチャンスです。餅つきは長くいるダンサーのほうが上手いです。

一番上手なのは麿さんです。状況劇場の頃から入れると40年以上ついてるのか。杵を「くるっ。」と回したりして格好いいんだよな。ものすごい早くついたりとかバリエーションもある。

大駱駝艦メンバーのあとはスタッフがついて、そのあとお客さんを司会が紹介しながら進行します。そう。らくだの忘年会は司会がおります。俺も昔、やらされそうになって全力で断りました。

その場でついたお餅を丸もちにして、お雑煮やぜんざいやきな粉もちにしたりします。搗き立てだから本当に美味い。あと大根おろしのやつも美味かったなあ。いつもここでもらったお餅を二つ重ねて鏡餅にしてた。

さて、餅つきが終わったらいよいよ、恒例の紅白歌合戦が始まります。賞金がかかっているので皆んな目の色が違います。大賞は何万ももらえたりするので真剣です。

現役の頃は、毎年この歌合戦が嫌だった。「なぜ舞踏家なのに歌を歌わなければいけないのか?歌を歌うプロがいるのだからその人たちに任せて俺らは踊りを踊ってればいいのに。」いつも思ってた。

でも板橋の頃とか吉祥寺の初期は弾き語りとか工夫を凝らして面白かった。けれど、カラオケを誰かが使いはじめてつまらなくなったと思う。

舞踏家は歌が好きな人が結構いて、そもそも歌合戦みたいなのをはじめたのは土方さんだったと大鯨艦艦長、宮内さんが言ってた。麿さんの兄貴分・石井満隆さんも歌が大好きでソロ公演のあとリサイタルになったりしてた。

そもそも麿さんが歌が好きでギターを琵琶みたく縦に使っての「諸行無常の虫の声〜〜。」は、もうお金を取れるレベルです。当たり前か。舞台で歌もよく歌ってるもんな。

そうやって考えると、俺も鉄割でよく歌は歌わされています。お金を頂いて。

裏芸としての歌。それも修業のうちなのだ。わかります。けど嫌だったなあ。しかし死にものぐるいで練習して歌詞を覚えてやっていた。

大賞も取ったりしたな。麿赤兒賞なんてのももらった。年末のボーナスとしてとても嬉しかった思い出です。

メキシコのドーニャルルーのお店で歌を歌うように無茶振りされて、仕方なくボブマーリー&ウェイラーズの"One love"を熱唱する舞踏家、向雲太郎51歳。
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2018年12月24日

雲太郎ブルーズ

寒空ひとり 流れゆく 唄をうたえぬ 迷い鳥 おてんとさまに願かけりゃ 背なで 泣いてる 影法師 ヨイヨイ〜ヨイヨイ〜 ヨイヨイ〜ヨイヨイ〜

夕焼け小焼けの新宿に ポツポツともる 赤提灯 チューハイ 梅ハイ ウーロンハイ 二人で飲んだ レモンハイ ヨイヨイ〜ヨイヨイ〜 ヨイヨイ〜ヨイヨイ〜

19でクニを飛び出して いまだ彷徨うはぐれ鳥 流れ流れて どこへ行く 探し求めた 俺の空 ヨイヨイ〜ヨイヨイ〜  ヨイヨイ〜ヨイヨイ〜

そしてこうしてここで飲み おどりおどって歌うたう 羽を休めるひとり鳥 ここからどこまで飛べるのか ヨイヨイ〜ヨイヨイ〜 ヨイヨイ〜ヨイヨイ〜

肩に秘めた 青い龍 誰に見せるか 青い龍 どこへ飛ぶのか この思い 届け 届け〜

さて台湾から無事に帰ってきた雲太郎のブルーズを、中野の事務所で星野建一郎、徳久欣、村松卓矢、大友透、等と作詞作曲しました。

隣で当時のプロデューサー:小沢康夫さんが、次の本公演のための仕事をしてるのに馬鹿騒ぎしてました。

「うるさくして、ごめんなさい。」です。でも怒られなかったから不思議だな。小沢さんも実は聴きながら楽しんでいたりして。

皆んなで歌詞を書き直しては透がギターでメロディをつけて。そうだ、この時に名曲『ボリビア岬』も生まれたのだった。

ボリビアの夜は ずっと悲しい恋がある〜

とか、そんな歌詞だったか。メロディーはいまも覚えていて口ずさめるから不思議。

さて『雲太郎ブルーズ』は、透の弾き語りで板橋の稽古場の頃に紅白歌合戦で発表。多分、優勝したのではなかったか。その頃は賞金とかもなかったので、忘れてしまって覚えていない。

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歌といえばこの人。リー”スクラッチ”ペリー。ボブマーリーの兄貴分であり、プロデューサーでもあった。
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2018年12月25日

五月蝿い

さて先日、23日は、西東京市市議会議員の選挙でした。うるさかったなあ。街頭宣伝カー。完全に逆効果だからやめればいいのに。

自民党も公明党も共産党も無所属も街頭宣伝をやってるのを見かけると「お前だけには、入れねえ。」と心から呟きます。

誰も聞いていないし、うるさいだけ。騒音のレベルとしては相当なものです。イヤホンの音楽を最大にしてもまだ聞こえる。地下鉄に乗ってるときでも最大にはしないのに。

そんな西東京市議会議員選挙ですが、入れる人はもう決まっています。森てるおさんです。本当のことしか言わない人で、学生の頃は全共闘に参加して逮捕。大学を追われたらしいです。

すべて手作りで広報も自分でつくって自分でポスティングしているようです。もちろん街宣車など借りずにまったく違う発想で活動しているのだろうな。一度も見かけなかった。

選挙前に突然うるさく活動を始めるのではなく、普段から草の根運動的に活動をしているから慌ててない感じがする。思想や活動方針なんかも手作りの広報で届けているから浸透している。

何よりも人間が信用できる。議員なんてここが一番大事です。市長なんてなったらもっと。

党の力とか金持ちの支持を得てるとかその人たちの利権のために尽力してるとか、そんな理由で選ばれてはならないのです。

その人間が我々の税金の使い道を勝手に決めているのだから、生活が豊かになるわけがない。だんだん腹が立ってきたぞ。

だいたい長なんて、なってくれと言われて仕方なくなるものだろ。人格者で皆んなから信頼されてて。私利私欲がまったくなくて、そんな人だからこそ皆んなに慕われて。

同級生の弁護士、亀若くんは川西市の市長になってくれと言われてずーっと断っているようです。同じく同級生の某航空会社で重役を務める「三浦くんのほうがいい。」と推薦したりして断っているようです。格好いい。

ちなみにこの亀ちゃんは、お袋さんが車にはねられた時に弁護してくれました。そういえば、うちのお袋は川西市市議会議員でした。女の未来をひらく会。選出だったかな。

家出して5年ぶりぐらいに電話があって話してたら「そういえばお母ちゃんなあ。」「うん。」「市議会議員になったから。」言われてびっくりしました。

あっ、そろそろ終わりにしないと。

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料理が趣味の森てるおさん、見事トップ当選しました。よかった。
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2018年12月26日

歌2

大駱駝艦で歌が上手いといえばまずは、若林淳。若の『夢芝居』は、乾いた女性も一瞬でとろとろに濡れそぼると言われるほどの甘さです。

その次は、山本良かな。良の歌を聴いているとうますぎて嫌になってきます。

裏方の方は皆、上手いです。プロデューサーの新船洋子女史は、その立場から賞候補には上がりにくいですがとってもお上手です。

さて、そういえば良ちゃんが大駱駝艦を卒業したようです。

良は元々は塾生でした。卒業公演でぴっかりコニカを片手に持って客席を「パチリ。」写して笑いを誘ってました。

大駱駝艦に入艦してからは、明るい性格とお笑い好きだからか面白担当みたいなところがあって、皆んなにその才能を求められていました。

最終的に本公演で女戦士みたいなソロの役を与えられ”ずっこけ”の稽古を、麿さんと延々やってたのを覚えてます。

上手くいかなかったずっこけのダメージから。というわけではないでしょうが、その本公演のあとだったか表方をやめて裏方である制作部に入りました。

大駱駝艦の表方は常に常識を疑いながらどうやったら面白い存在になれるのか?と自問自答しながら日々不真面目に生きていたりします。

しかし、裏方は正反対というか当たり前ですが真面目に仕事することを求められます。

反社会的なことをする存在から社会的な世界の一員へ。最初は戸惑うことも多かったと思います。

そのぶん表方への愛は強かった。ある時、大豆鼓ファームに出ている時か、良が様子を見にきていて。俺がソロを踊るシーンで出来があんまりよくなくて。

「よくなかったなあ。」と思ってたら「いい加減にしてください。こんな向さんを観にきたわけではないです。」とか本気で怒られた。

それ以来、良くないなあ。と自分で思った時は怒られるようになって怖かった。

その後、だんだん麿さんと新船さんに鍛えられて、いい制作者になっていくのでした。

セゾン文化財団の助成金に応募しろと言ったのは彼女です。1回目に落ちてもうやめようと思っていたら「何回も出すことが大切です。」と言われて、「はい。」とそのあとも頑張って出し続けた。

シニアフェローは、2000字のエッセイを書くのだがそれが結構大変だった。しかしへこたれずに出し続けた。

そのへんが功を奏したのかわかりませんが、45歳迄という年齢制限のラストの年と独立が重なるという幸運にも恵まれ選ばれた。

「通ったら叙々苑に焼肉を食べに行きましょうよ。」と言ってたのにまだ行ってないな。今度行こう。

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まだ、ダンサーだった頃のプロマイド。フィリピン系の美人さんです。
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2018年12月27日

壺の中のリョウ

良とは、やはり壺中天での作品の創り手と制作者として二人三脚で歩んだ日々が1番の思い出です。

色々とあり過ぎてここには記しきれないですが、一緒に修羅場もくぐっていわば戦友です。

劇団というのは家族みたいなところがあります。甘えたりその甘えを許したり許さなかったり、言いたいことを言い合って喧嘩したり。もちろん笑って歌って踊って。

まだ戯族シリーズの頃だったか。チラシを作るときに「良が美大出身だから絵を描いて俺がデザインしたらええんちゃうか。」と二人で盛り上がって。

次の日だったか早速、家で良が絵を描いてきて新船さんに見せたのかな。そしたら「こいつら正気か。」みたいな感じで即却下。

良の才能を伸ばしてやろうみたいな親心が見え見えで恥ずかしかった。学園祭ノリでプロに徹し切れていない甘い心がありました。反省。

長女ゆえの気の強さがあり、決して引かないようなところもあった。女ゆえの気紛れさにたまに翻弄されたりして、だんだん俺の中で怖い存在になっていく。

常識人と非常識人なのでどうしても怒られるのは俺になってしまう。非は俺にあり。

警察官然り、嫌われ者の役というのは集団には必ず必要です。皆んなが遊び出してしまったらどうなるのか?裏方がしっかりすればするほど、表方が存分に遊ぶことができる。歌舞伎なんかでも常識とされていることです。

本公演のある時、パブリックシアターにて。

出番ではない時にトイレへといって楽屋に戻ろうとしたら良とばったり。彼女は、大駱駝艦の受付をしていますので、お化粧バッチリ、黒スーツでキメた超美人さんに化けております。

「あれ観ないんだ。」と言ったら、「私が座る席があるぐらいなら、一人でも多くのお客様に観て頂くために努力します。」みたいなことを言われた。

「あー、成長したなあ。」と感じました。公演を観てファンになってグループに憧れて入ってくるけれど、いつかはファンをやめなければならない。ここは結構大事で、表も裏もこれが出来ずに去っていく人が多いのです。

結局、20年近くいたのか。大駱駝艦は『滅私奉公、公私混同』がモットーですが長くいると自分が偉いような勘違いをしてくる。

偉そうにできるのは麿さんの虎の威があるからであり、一歩外に出て大切にしてもらえるのは、大駱駝艦という看板のお陰である。

これは離れてみて、はじめて分かることかもしれませんが。

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左から、11月いっぱいで大駱駝艦を離れた山本良、在籍最長記録を更新中の村松卓矢、デュ社へと移籍した湯山大一郎のスリーショット。
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2018年12月28日

ありがとう

さてそんな山本良ですが、制作でなくてはならない存在となりバリバリと仕事をしていました。プライベートでも彼氏ができて順風満帆。ご馳走さま。

そんなある時、事務所へ行ったら彼氏のKさんがガンだと告白されて。

何を言ったらいいのか?どうすればいいのか?まったくうごけずにただ見守ることしかできなかった、不甲斐ない自分を覚えています。

Kさんはしばらくして亡くなられ、良は心労から激ヤセして見ているのも痛々しいほどでした。

人はいつかは亡くなります。これは自然の摂理です。しかし早すぎる死というのは周りを置き去りにしてしまいます。もし、それが最愛の人だったら。。

そういえばあの頃、色々とガンのことを彼女が調べていて「ガン細胞というのは、母体の人間が元気であればあるほど活発に活動をするんですって。」と言ってた。若い人がすぐに亡くなってしまうのはそれが原因。

歳をとって元気がないとガン細胞も元気がなくなり進行が遅いんです。しかし早い遅いはあるにしても、母体の人間が亡くなればガン細胞自身も死んでしまう。

「ガンは阿呆やなあ。頑張れば頑張るほど自分の死ぬのも早くなるのに。」良が戯けた口調で言ってたのを覚えています。

俺はお葬式にはいけなかったのだけど、行った若林淳が「もの凄く悔しそうな死に顔で見ていられなかった。」と言っていた。

ちなみに舞踏の稽古として若は死顔を観察することに務めているようですが、手を合わせてキョロキョロと死者の姿を観察する姿が先日、見かけた賽銭泥棒と瓜二つでした。手を合わせてキョロキョロと賽銭を物色する泥棒と。ちょっと無様。

それはさておき。激ヤセしていた良ちゃんですがすぐに体重も戻って生活も一見、元に戻ったように見えましたがやっぱりぽっかりと空いた穴は大きく。

そのことを忘れようとして仕事に励むみたいなところがあって、以前にもまして厳しさと激しさが増していったのか。

「かけがえのない者の死は、多くの場合残された者にあるパワーを与えてゆく。」

良とは独立してからはあまり会う機会もなくなり。公演を観にいって受付で言葉を交わすぐらいで。いろんな人からいろんな噂は聞くけれどそれは単なる噂であり。

大駱駝艦から離れるにあたり長文のメールが届いていましたが、心機一転。これからですね。

彼女にとっては人生の大きな節目。そして節目があってこそ大きくなっていけるのだと思います。お互いにのびのびとしなやかに行こう。

裏方として長く支えてもらい感謝の気持ちしかないです。「お疲れさまでした!」

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形見分けとして良にもらった、Kさんのジッポー。拳銃みたいにくるくる回せて格好いいのです。
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2018年12月29日

さて

来年、2月のザ・スズナリ公演の稽古に入っています。からだの調整をだんだんと始めています。

最近、一ヶ月では足りなくなってきているので二ヶ月かけます。米、うどん、そば、パスタ、パンなど主食を控えます。餅はもちろんです。正月なのに辛い。だが仕事だから仕方ない。

仕事になっているのか?二ヶ月準備に費やして稽古しているのに数万しかもらえないのでは哀しくなってしまう。しかし仕方ないな。知名度が低いから。

舞踏家のギャラなんて言い値ですから、誰かが上げて実績をつくってなんとかしていかないと仕方がない。

高いギャラをもらって責任を持ってそれに見合う働きをする。それ以上の活躍をする。目にものを言わせる。

お金の話をするのはしたないですが、いまワンステージがだいたい値段が決まっています。もちろん予算があるでしょうから相談に乗ります。

「今回予算がなくて1万円しか出せないのです。」とか最初から言われると情けなくなります。

それなのに、打ち合わせに行ったら銀座の最高級ホテルのペントハウスで食事をしてて「予算は、どうなってるんだ?」と首を傾げたくなります。要するになめられている。

お金とは心意気である。相手が自分のことをどう思っているかのバロメーターです。言葉をどんなに費やすよりも、お金を用意することに労力を費やすのが大切です。

あと「食事を今度、奢るから。」というのも良くないです。どんなに小さな手伝いでも予算に組み込んで少しでもいいのでギャラを仕払うべきです。食事をご馳走するならそれとは別で。

これは俺も気をつけないと。人にしたことは自分に帰ってくるので。

有名な話ですが、大駱駝艦の大先輩・室伏鴻のギャラはワンステージ100万円でした。海外でのしかもフランスに限った話ですが。国内ではわかりません。

麿さんは幾らなんだろう?国内でも100は行ってると思いますが。劇団☆新感線とかの客演はものすごいもらってそう。知名度と実績。

一時期、プロデューサーの小沢康夫さんが麿さんのギャラを上げようと頑張っていた。あの頃で幾らだったのか。

有名にならないと。有名になるためには活躍をしないといけない。活躍をするためにはまずは売れないと。売れるためには売り込みをしなければならないけど、売り込みなんてこの5年間あまりしてこなかったから仕方がない。

さて、来年2月15日(金)は”禅問答”です。タイトルは『舞禅〜まいぜん』だそうです。新春ぽい。琴かなんか流れてそう。京風ですね。「舞禅セットご注文いただきました。」

一年ぶりです。この一年でどれぐらい成長しているか。自分自身も楽しみです。

今回もノルマが40枚ありますのでメールか何かで連絡していただけると幸いです。ご来場、心よりお待ちしております。

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また絵の具でぐちゃぐちゃになるのか。あっ、ノルマは冗談ですがご連絡お待ちしています。
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2018年12月30日

大掃除

さて年末。昨日、今日と舞踏家集団デュ社、東京事務所の大掃除です。ゴミというのはいくらでも出てきます。捨てても捨ててもまた入ってくるので、根気が要ります。

分別というのがまた面倒臭い。

燃えるゴミと燃えないゴミが混在してる商品が沢山ある。鉄と紙が一緒になってるものとか。外すのに結構な時間がかかる。無駄な時間。

残り少ない人生、無駄なことをしている時間はない。けれど誰かがやらなければならない。

「要らないものが多すぎる。」

淡路本社の掃除は11月中に終わらせてきましたが大量のゴミが出ました。それでもまだまだ捨てきれないゴミが残っています。家の中は掃除し終わってきたので、春になったら庭を手入れしたい。

このあいだの淡路合宿の時、敷地外の気になっていた気持ちの悪いゴミを捨てました。

たぶん中国人か犯罪組織が偽造キャッシュカードを処分しようとしたのだろう、半分溶けててくっついて塊になった黒焦げの残骸。そのままゴミ袋へ in。

昔、キムさんのところで知り合った女の子の実家が、ゴミ清掃業者さんでいまだにバナナが嫌いだと言っていた。ゴミの中で一番臭いのがバナナだそう。

バナナといえばアジアでは禁断の果実です。だからか麿さんは舞台上でバナナをよく食べる。人間を象徴するバナナを食べるという行為。りんごだと西洋的すぎてつまらない。

人間が口にした禁断の果実、バナナ。そのバナナに人が触れるとゴミになってしまう不思議。

笠井さんは、ドイツで神秘学を学んでいるので西洋的。俺は真言宗なので完全にアジアです。だからバナナです。一度、わかっていない方の舞台でバナナを食べようとしたら真剣に怒ってた。無知ゆえの反応です。

あっ、ゴミの話し。最近、家の周りを担当しているごみ収集業者さんが、とっても格好いい。蔑まれる仕事だけどもっと評価されていいと思う。

蔑まされる理由はやっぱり匂いなんだな。自分が出した匂いなのにそれを棚に上げて臭いだのなんだのって「ぼーっと生きてんじゃねーぞ。」

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淡路に送るべきものがまだまだ沢山ある。その荷物が片付かない原因。
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2018年12月31日

晦日

大晦日といえば、ひと昔前は『紅白歌合戦』ではじまり『ゆく年くる年』で暮れていく。除夜の鐘の音が厳かに流れて子ども心に「あー、大晦日だなあ。」と静かに思ったものでした。

いまは『笑ってはいけない』ですね。風流のかけらもありませんが、毎年観ています。舞踏家がこんなものを観て馬鹿笑いしていてもいいのか。いいのです。笑い過ぎていつも疲れて寝てしまいますが。

ダウンタウンさんは、兵庫県出身の先輩です。いつかお会いして挨拶したい。「自分、川西なんです。昔から大ファンで『ヤングタウン』毎日聞いて録音までしてました。」本当です。俺の人格形成に多大なる影響を与えているダウンタウン。

松本さん、自民党から立候補しないかな。絶対に入れるのに。

笑いが大好きです。「舞踏に笑いはいらない。」とか馬鹿なことをほざくオジさんと議論になったことがありますが、そもそも師匠の麿赤兒が石川県出身の奈良育ちで笑いは結構意識してはる。

思い込みと決めつけのある人は放っておいて我が道を突き進みます。笑いという大切なもの。人生を豊かにしてくれるもの。笑いがなくなったらどうなるのか?アウシュビッツでは笑いはなかっただろう。

『戦争』をなくすためには、まずは国を無くさなければなりません。

戦争は、国に認められた正当な外交手段だからです。この世界から戦争を本気でなくしたいなら、まずは天下分け目の関ヶ原が必要。日本でいえば家康のような覇者が出てきて、西郷のような志士が出てこないと無理。

世界でいえば一番そこへと近づいたのはチンギス・カンか。

ユーラシア大陸のほとんどを制覇してた。ちなみに紙幣を発明したのは大ハーンだとこのあいだ機内で見たドキュメンタリーでやっていた。

それまで戦いの報酬を銀で払っていたのをモンゴル帝国発行の紙幣で支払ったとか。武将たちは大激怒。しかし覇者には逆らえず渋々ただの紙切れを受け取って。

市場に直行してものを買おうとしても商人に相手にされなかっただろう。浸透するまで混乱する経済。しかしいまでは常識。

さてトランプがどうしても戦争をしたいみたいですが、プーチンは受けて立つのか。それとも中東やアフリカでの代理戦争を続けるのか。超大国、中国も黙ってないぞ。

天下分け目の関ヶ原をやるか?それで国がなくなってこの世界から戦争というものがまったくなくなって、いまの日本のように平和になるのなら、未来の子どもたちのためにはいいのか?

国といういろんな意味で破綻をきたしているシステムを破壊しよう。無血開城できればなお最高です。

戦争がなくなって笑いだけが残る。そんな世界に来年はなって欲しいと心から願います。

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だいぶん片付いてきた舞踏家集団デュ社東京事務所。の入り口。
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