2018年12月09日

トア

『トア』ってのは、フランス語でルーフトップ、屋根とか屋上とかってな意味で、物件が屋上にあったので付けました。

デュ社の”デュ”ってのが『ふたつ』というフランス語なので洒落てもみました。

ここは、約2年ぐらい借りてたのか。プレハブは前に記しましたが、冬はめっぽう寒くて夏はべらぼうに暑いです。季節をよく感じられるのでいいですが。

夏場は、閉め切って熱々の辛ラーメンを食べてダラダラ汗をかくなんてことをわざとやってました。いまはもう出来ないな。熱中症で病院へいく羽目になります。

いろんなところを最初に直して本棚や机、荷物を持ち込んだけどとにかく広かったので、からだをうごかしたり稽古もしてた。仕事を集中してやるときは泊まり込んで。人はあんまり呼ばなかった。知らせることもあまりしなかった。

なぜか?事務所というより部屋って感じだったからか。そんなに威張って事務所を借りました。と大々的にお知らせするような物件ではなかった。

戌井君には秘密のアジトと呼ばれてました。まさにそんな感じだった。

ツアー中以外は毎日行ってた。自宅から自転車だと30分でちょうどいい距離で。

『春の祭典』はここで考えた。『舞踏?プレゼンテーションショウ』もここで考えて稽古もしてた。

最終日にへとへとで卓袱台とか大量の荷物を持って帰ってきてからの、ひとり乾杯は良き思い出。

前の日に本番を終えて馬車道に泊まって、朝帰ってきたのか。寿司と天麩羅を準備して、ご褒美に獺祭の二割五分を買ってきてビールも発泡酒じゃないのを用意して。

荷物が多くて大変だったけど無事に帰ってこれたのと、本番をやりきったのとで充実感が半端なかった。

そのあとある誤解から揉めて大変なことになるのだけど、そんなことになるとは知らずに能天気でいい塩梅に酔っ払ってた。晴れた日で気持ちがよかった。そのあと昼寝して。

そう、舞踏?プレゼンテーションショウは、途中からラクダカンの大先輩、室伏鴻さんの踊りのトレースに入るのだけどこのトレース作業をなぜか馬鹿にしていると受け取る人がいて。

尊敬と憧れからの真剣な作業だったけどトレース、ミもフタもない言いかたをすれば真似だからそんな風に感じる人が出てくるのだと思う。

現役最高齢、舞踏評論の大家・合田成男先生にも褒めてもらい、特にトレースのところは絶賛してもらったが最後に作品にケチがついてしまった。

この世にオリジナルなんてない。とか言い訳したり、偶像を破壊する。とか美化したり、自分のからだをメデュームにして。とか理論づけすることはいくらでもできるのだけど、真似・コピー問題はこれからも、ずーっと考えてみるべきことだな。

はい。トアで昼寝して起きたら夕方。諸々片付けてそのあと自転車に乗って、のんびりと家路につきました。

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奥の八畳からのトア。だいぶん、かたちになってきたぞ。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:17| ブログ?