2019年01月19日

よしとさん

わたくしは舞踏の創始者、土方さんが大好きです。だから『舞踏?』という作品で完コピしました。

何故、舞踏の先駆者、大野一雄さんのことは真似したいとは思わなのか?ずーっと考えてきました。

土方さんは男性的で硬質。大野さんは女性的で柔らかい。わたくしは、男性的なほうが好きで硬いほうが好みです。

最近、大野さんはナルシスティックだからあんまり好きではないのかな。とも思いはじめています。

踊ってない時の大野さんは大好きなんです。でも踊りはじめた瞬間に好きではなくなってしまう不思議。

1998年にシアターコクーンで観た『無』での大野さんがなぜ良かったかと考えると、呆けて踊れなかったからかな。と思ったり。

ある日、大野一雄さんの映像を見ていたら、息子の慶人さんの立ち姿に目がいった。ダサい衣裳に古臭い音楽。とにかく無音にして慶人さんに集中。

めちゃめちゃ格好が良かった。

この世の中には三種類の人がいるといわれています。ひとつは本物。二つ目は偽物。三つ目が似て非なるものと書いて似非もの。真似は所詮、ニセモノかエセもの。

賛否両論だった川口隆夫さんの『大野一雄について』初演のd-倉庫公演の時に、トークゲストが慶人さんだった。

公演が終わって慶人さんが登場、花束を持ってたのだけどそれを舞台に二度三度と、叩きつけたのを見てとても驚いたのを覚えている。

本物の凄みと迫力をその一瞬で感じた。

1959年の伝説の舞台『禁色』に出てたんだものな。舞踏のうまれた瞬間に立ち会っている存在。すげえ。

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『禁色』これは再演の写真です。初演はほぼ真っ暗だったとかで写真がない。左、慶人さん。右、土方巽。

終演後に一人でお茶を飲んでいる慶人さんに近づいて自己紹介、そんで

「なぜ、花束を舞台に叩きつけたんですか?」と聞いたら「舞台にも礼をしなければだめでしょう。」とか仰っててなるほどなあ。と思った。

ちなみに慶人さんは若い頃にアルコール依存症になってしまい、いまはお酒を飲まないらしいです。大野一雄舞踏研究所代表の溝端さんに聞いたら「原因は、ストレスですね。」といってた。

偉大な父を持ってしまった、他人にはわかりようのないプレッシャーとの闘い。か。

それはさておき。本当のホンモノ、大野慶人さんをはやく人間国宝にしたほうがいいです。

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左、土方巽。右、大野慶人。photo by William Klein
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 11:44| ブログ?