2019年04月15日

お祝い

昨日は、娘の誕生日でした。

夜中だったのか。わたくしは病院で出産に立ち会いました。

立ち会ったけれど、この世に出てくる瞬間は反対側にいて見ることができなかった。少し残念。回り込むのは憚れるような切迫した雰囲気があった。

産まれ出てきて持ち上げられたのは、紫色の物体でした。

産道を無呼吸で通って出てくるので酸欠状態なのです。子宮にいるときはどういう風に呼吸しているのだろう。

羊水の中にいるということは、えら呼吸か?へその緒から酸素が送られてくるのだろうか。

いま調べたら、胎盤から直接に心臓と脳に酸素が送られてくるそう。肺はまだ使ってないのだとか。

肺は、水がひたひたに染み込んだスポンジみたいな状態。

陣痛のストレスで肺呼吸の準備に入る。狭い産道を通ることで肺から水分が出ていく。

そんで産まれた瞬間に「けほけほ。」いうて水を吐き出して息を吸う。そうしたら紫色だった顔が一気に真っ赤になる。これは実際に見ましたが、劇的だった。

『阿吽』の“阿”は吐く息で“吽”は吸う息。

密教の真言で宇宙のはじまりと万物の根源をあらわす阿。宇宙が最終的に具現する智徳と到達する涅槃をあらわす吽。

人間も最初は息を吐くのだな。吐いて吸って泣いてはじまる。

最期は息を引きとるというけれど吸って終わる。臨終には立ち会ったことはありませんが。

2004年4月14日1:28「けほけほ。」と「おみゃーおみゃー。」鳴き声をあげて無事に誕生。

下の階で待つ、女房のお父さんとお母さんに報告にいったのを覚えている。一緒に家に帰って乾杯をしたのか、それは覚えていない。

女房に聞いたところによると、産まれてからすぐ3時間おきに母乳を与えてたとか。

助産婦さんが赤ん坊を連れてくるのだけど「そんなにすぐに母乳なんか出るか?」と思ってたら、すぐに乳が張りだしてかちかちになってめっちゃ痛くなったとか。

人間のからだってのは、ほんとうに不思議だなあ。

だいたい人類の何億年もかけておこなった進化を、胎児は十月十日でやってしまうのだものな。これまた不思議。

そんで着床に至るまでも凄まじいドラマがある。

「人が生まれる確率は、400兆分の1」by Mel Robbins.

年末ジャンボに当たる確率は2,000万分の1とか。つまり赤ん坊として生まれてくる確率は、年末ジャンボで1等に当たるよりも200億倍難しい。

この世に生まれたというだけでたいへんなことなのです。そして、何もしなくてもそのままで既にとんでもない作品なのです。

そんな奇跡に感謝した日なのでした。

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毛がふさふさで生まれてくる子もいるとか。その個人差も面白い。photo by Kenji Kidani.
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 14:16| ブログ?