人はもっと自分を見つめるべきです。
ずーっと見つめ続ける。
仏教の五代目で禅のパイオニア、達磨は八年間洞窟の中に引き篭もり自分を見つめ続けた。
これは、とても危険なことで頭がおかしくなったり気が狂ったりします。達磨はやりすぎですが、たまに引き篭もるのは良いことです。
人はもっと孤独になるべきなのです。
もっと他人と距離をとる。人と人との間を保つ。都会は人と人との距離が物理的にも精神的にも近すぎるのです。
離れれば離れるほどお互いがよく見える。画一的ではなく個々として生きられる。
そして余裕ができて人に優しくできる。
もっと外へ外へ。人類がエチオピアから東へ東へと逃げていったように。人がいない方に人がいない方に避難する。
何故なら一番怖いのは人だから。
人を殺すのが人なら、車を運転して暴走するのも人だから。戦争を起こすのも人なら、原子爆弾やアウシュビッツをつくったのも人だから。
危険なものから怖いものから、安全な方へ安心できる方へと避難していく。
もしも、天国のような安住の地を見つけたらそこに根をはる。
車なんて要らない。自転車で行ける範囲だけで生きる。足を使って出来るだけ歩き仕事をする。
仕事は、もちろん農業で自給自足を目指して足るを知る。
お祭りの時は、歌って踊って酔っ払って。
そして自分に集中する。人のことなんてどうでもいい。今ここ、この瞬間に集中する。
自分の命を耕すように土を耕す。種を蒔いて命を頂く。たまに動物の命も頂いて。
家族を大切にしつつ友達も大切にしつつ、厳しくて怖いまるで不動明王のような心と慈悲に満ち溢れた大日如来の心を持つ。
そうこうしてたら病を得て、皆んなに囲まれて往生して静かに無に還っていく・・・
今日は、川西から都志へと移動です。
そんな人生を送れるように、頑張って頑張らないぞ。
引き篭もりの達人、達磨大師。月岡芳年『月百姿 破窓月』1887年。photo by Google.