2019年06月13日

One Love

8年前にノルウェーで大量殺人があったと、ある冊子を読んで知りました。

東日本大震災で大混乱していた時期だったから覚えていないのか。

"2011年7月22日、アンネシュ・ブレイビク受刑者は、オスロ中心地にある政府庁舎を爆破し8人の命を奪った後、オスロから離れたウトヤ島で労働党の青年部の関係者69人を銃で殺害した。

殺害された合計77人のうち、ウトヤ島では20歳以下の若者が多くを占めた。” by Newsweek Japan.

77人・・・知らなかった。

“なお、単独犯行であることが確定した時点で韓国、禹範坤(ウ・ポムゴン、1982年に57人以上を殺害した)の人数を抜き、世界最多の短時間大量殺人犯になると言われている。” by Wikipedia.

ブレイビクには、ノルウェーでの最高刑禁錮21年が言い渡された。

21年?!77人を殺して21年の刑。軽くないか?近年、犯罪への厳罰化が進んでいる日本からすると考えられない。

ノルウェーは死刑がなく犯罪を犯したから相当の苦痛を与えるいわゆる“懲らしめ”ではなく、その後をどう悔い改めて生きていくかに重点を置く寛容化政策なのだとか。

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出廷したブレイビク受刑者 Lise Asreud/NTB scanpix/ REUTERS, 2016.

「ひとりの人間がこれだけの憎悪をみせることができたのです。私たちが共にどれだけ大きな愛情をみせることができるか、考えてみてください。」by ヘッレ・ガンネスタス ノルウェー労働党青年部党員のツイートより。

また、被害者の遺族が子どもたちを探すその場所にブレイビクの母親が花を持って訪れた時には、被害者の親たちが彼女を囲み「あなたが一番つらいね。」と言って抱き合って泣いたのだとか。

そんなことが一体全体、可能なのか?

信じられないおとぎ話のようだけれど、現実にこの日本と地続きの地球上で起こっていることなのです。

そしてこれはヒューマニズムから選択されていることではなくて、犯罪が少なくなるという実際的な面から行われている政策なのだそうです。

憎悪に憎悪で応えても更なる憎悪を生むだけで、何の解決にもならない。

その通りです。

耳を切って鼻を削いで目をくりぬいて、磔にしろとか記していた自分を恥ずかしく思います。ごめんなさい。

吉村昭さんの『破獄』を読んで厳罰は逆効果だということに感動していたはずなのに、わかっていなかったのだな。反省。

この話を聞いて信じられないとか考えられないと思ってしまった人は、もしかしたら日本国内の既成概念に頭をやられているのかもしれません。

どこかで止めなければいけない憎しみの連鎖。

事件発生から終息に至るまでの72分間をワンカットで撮影した映画『ウトヤ島、7月22日』予告編。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 05:35| ブログ?