2019年09月11日

新作

2008年にアメリカ・ミシガン大学にてエリック・サントスと新作『MANNA』を共作したあと2009年には『遊機体』を画家の久原鉄秀と音楽家の築山建一郎とおこなった。

kumo_yukitai_cross.jpg
からだの調整に苦心して体力的にも苦労した。photo by Junichi Matsuda.

一応、新作という体裁をとっていたが共作というかコラボレーションという感じで、気持ちは楽だった。

気は楽だったがそこは新作、制作は困難を極めてたいへんだった。

壺中天に大駱駝艦のメンバー以外が立つことは稀であった。

しかしこの企画が通ったのは、建一郎のお父さんが新船さんの親友であり麿さんの古い友人であるというのが大きかったと思う。

ライブペイントという性格から作品化するのは難しかったが、師匠の“むかい宙吊り”というアイデアのおかげで作品として強度が出た。

壺中天は作品至上主義であり、ライブや即興というのは許されないところがあった。ライブはハズレの日が出てくるからである。

本番はむかいと鉄秀のガチンコ対決の様相を帯びて大いに盛り上がった。この作品は好評で2014年に再演された。

yukitai_last.jpg
「猫みたいで面白かったですよ。」戌井君の独特の感想が面白かった。photo by Junichi Matsuda.

さて壺中天に於いての完全新作は2011年の『底抜けマンダラ』だった。

ミシガンへ行ったり遊機体をやったりしたのは毎年、新作を発表するというのがしんどくなっていたのでしょう。

とか、思っていたら師匠が今年の11月に新作を制作するというではありませんか。

びっくり。

大駱駝艦・天賦典式 新作公演『のたれ●』

EECEhXSVAAEERKh.jpeg
“のたれ”でなのか。今回は、写真が荒木さんではなくて若い人なんだな。

去年、新国立劇場で新作を発表したばかりなのに・・・最近、毎年のように新作を発表しているのであたまが下がります。

グループが元気なんだな。そして制作体制もしっかりとしているから、毎年新作を創るなんていうことが可能なのです。

素晴らしい。

麿さん自身は「やけくそじゃ。」とか言いますが、麿さんぐらいになると新作とか大したことではないのだろう。ほんの少しのイメージでも踊りをつくってしまいそう。

ダンサーたちも、ちからがあるので特になにもしなくても面白かったりするのです。

そんな本公演の脱力した感じをやりたくて、2011年の底抜けマンダラで試してみたけれど上手くいったもんな。その時は出ていなかった村松君があとで首をひねってた。

「なんでこんな特に何もやっていないのにシーンが成立するのか不思議。」

俺も回想ばかりではなくて、新作をはやく創りたい。そのためにはまずはワークショップをやってメンバーを集めて企画を立ててアイデアを練って、それから・・・

道は遠いなあ。

しかし麿さんはまろさん、俺はおれ。巨匠と自分を比べても詮ないこと。ひとつひとつできることをやっていくのです。

EECEhXSUcAE29AW.jpeg
デザインは、毎度おなじみ巨匠、祖父江慎さん。宣伝写真は大杉隼平さん、37歳か。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 08:27| ブログ?