2019年10月01日

広さを見渡し、狭さを見抜く

今日は長野『まつもと演劇工場』でのワークショップです。

ここ数日、そのカリキュラムを考え続けていました。

演劇の学校なので20年やっている鉄割的な何かも伝えられればいいのですが、これはなかなか難しい。

まずは戌井君の台本に占める割合がとても大きいからです。そしてその台本は役者へのアテ書きだったりするので、その役者がやらないとつまらなかったりする。

読んだだけではまったく意味がわからなったりもする。“古澤気が狂ったように暴れる”とかしか書いてないこともしばしば。

いちど鉄割でワークショップをやってその発表会をやったけれど、これはもうたいへんなことになったようです。観てないので詳しくは知りませんが。

小耳に挟んだところでは、鉄割の女優で温厚な馬場さんが「2度とやらないでください。」と演出のみさをさんに怒ったとか。

鉄割独自の演劇論みたいなものがあればそれを伝えられるのですが、各役者さんに任されていたりするのでそれもないに等しい。

渡部は力技だし中島は戌井君に言われた通りにやっていたりする。戌井君の言うことは完全に感覚的なので誰にも真似はできないし、伝えることなど不可能に近い。

看板俳優・奥村君に聞くと「猿真似ですよ。」と言いますが、それがまた難しいのです。真似もまたテクニックだから上手い下手があるのです。

いっぽう大駱駝艦には独自の体操はあるのですが、今回は二回目なのですでにやっているしやりたくない。

実践的につかえるメソッドもあるのですが、それだけを取り出してやると面白くなかったりします。公演の本番の中でつかうから生きてくるのです。

そして実践的な手法は実は各公演ごとのその時その時に、臨機応変にやるしかなっかたりする。

その方法論も次回は役に立たなくて同じことをやると麿さんに「お前、ほんとうにそれで良いと思ってるのか?」と真剣に問われたりします。

「もう見飽きたんだよなあ。」実は、そんなふうに思っていたりもするようです。

さて今回は二回目で参加メンバーも本気でプロを目指す方ばかりなので、内容もいつもとは違ってきてより実践的にします。

学びが多いのは制作段階においてなので、第一回目から踊りを創ろう。

まずはソロを制作。二回目から他者との関わりに移って多角的に展開していきます。最終的に複数人でやるパフォーマンスを創る。

けれどそれも決めつけずに過程をこそ楽しむのです。

制作しながらその都度その都度、舞踏的なアプローチや方法をアドバイスしていきます。なにかをやりましょう。これをやりましょうと進めるよりもより実践的に伝えることができるからです。

その瞬間、瞬間で面白いほうへと突っ込んでいく。これは、作品創りとまったく同じ。

答えがなくて即興的なのも似ています。その点、お芝居は台本というまさに土台があるので強いと最近よく実感します。

踊りはその場その場で変わってくるし土台となるものが、振付というあるのかないのかよくわからないものなのです。

そこで構成が大切になってくるのですが、ワークショップで構成を決めてもつまらないだけだったりするのでなかなか難しい。

音楽をかけて踊るというのがいちばん良くある手ですが、カラオケではなあ・・・そうだDillにお願いしよう。予算的に厳しいか・・・

とかかんとか毎日「うんうん」唸りながら長考していました。

考えても考えてもやってみないとわからなかったりするのですが。

IMG_1354.jpg
メキシコシティでのワークショップ。皆んな熱心だったなあ。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 07:25| ブログ?