2020年02月02日

疑う

昨日は2月11日の稽古でした。

イベントの主催で大野一雄舞踏研究所代表の溝端俊夫さんと、溝端さんのもとで働いている呉宮百合香さんが稽古に付き合ってくれました。

アンケートをもとにパフォーマンスをつくっていくというのが、面白くなりそうにない。

アンケートが海外の方が多いからか観念的というかイメージ先行というか、神秘的な言葉が多くてそこからどう踊りを創ればいいのかまったくわからない状態。

いまこうして記していたら面白くなりそうな方法を思いついたけれど、それは紋切り型の舞踏というものを扱うことになるので時間をかけた作品にしないと難しそう。

何をしていいのか完全にわからない白紙状態です。

そんな時、毎日新聞発行の『月間なるほドリ』に“思い込みをなくして選択肢を増やそう”という特集があったので興味深く読みます。

前提をなくしてゼロにして考える『ゼロベース思考』というものです。

やはり大切なのは“疑う”という行為。

「そもそもそれって必要なのか?」目の前の選択肢を疑う。他に何か可能性がないか、別の選択肢を選べるように視野を広げる。

思い込みや決めつけ、当たり前だと思っていることがないか一度、立ち止まって考えてみることが肝要だとか。

実際にゼロべース思考をつかって自分のいまの思い込みを掘り下げてみます。

問題:今日は森下スタジオにて稽古で溝端さんが来てくれるけれど、何をやればいいのかまったくわからない。

せっかく溝端さんが遠いところまでわざわざ来てくれるのに、やることが決まっていないなんて申し訳なくて心配だなあ。

ゼロベース思考:稽古でやることが決まっていないなんてよくあること。そもそも稽古は何かをやらなければならない時ではない。何をやるか考える時間。

何をやるか溝端さんと一緒に考えて、その流れでからだもうごかしていけばいい。

ということで、溝端さんと呉宮さんといろいろとディスカッションしながら稽古を進めていきます。

いろんな面白い話題や意見、雑談や興味深い舞踏についての話しが続きます。

そして定員60名なのですが、すでに定員に達していてキャンセル待ちになっているとか。「へえ、そうですか」

そうして半分はアンケートに答えた舞踏の実践者らしい。うるさがたの先輩や大御所もいる気配「まじですか」

そんでもってもう半分の中には舞踏評論家や舞踊批評家も沢山いるみたい・・・そんな人ばかりの所で、何をやればいいというのか。

溝端さんに「なぜ自分だったのですか?」と尋ねたら「やっぱり“舞踏?”でしょうね」と即答されてなるほど。

大駱駝艦から独立して5年、一貫して『疑う』ということをコンセプトにして活動を続けています。

前衛という時代のアンチとして誕生した舞台芸術、舞踏の宿命のような、大切な魂のような“疑う”という行為。

「了解しました」と合点。

気楽な気持ちでいたけれど、久しぶりに気合が入ります。受けて立って目にものを言わせましょう。

マイナーなところでいまだに蠢いている、この偉大で面白い舞台芸術をメジャーにしてやろうではないですか。

燃えてきたぞ。

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「ぶとうって何それ?美味しいの?」アンタッチャブルに果敢に挑戦して観客に靴を投げ込まれた問題作『舞踏?』2013年12月 於:渋谷スペースエッジ Photo by bozzo.
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:37| ブログ?