2020年02月13日

イベントはじまり

さあ、『舞踏という何か』刊行記念イベント当日です。

新橋のビジネスホテルで、ギリギリまで土方さんの喋りの練習をします。

土方さんの踊りのトレース作業はしたことがあるのですが、今回は喋りのトレース作業に挑戦です。

これは手強かった。

結局10日間ぐらいしか稽古をしなかったけれど本番では初っ端で舌がもつれてしまい、2回目に再度トライしたらラストで一箇所しくじってしまって残念。

稽古ではスラスラと出てくるけれど、観客に見つめられると平静な状態ではなくなってしまうのです。話芸のプロってのはたいへんなものです。

新橋のホテルから会場の日比谷図書文化館までは歩いて20分ぐらい。

そのあいだも喋り続けます。何人かに不審がられます。独り言だけでも不審だけど、喋っていることが完全にぴちがいなので仕方がない。

警官が何人かいたので、その近くを通るあいだは黙ります。本番前に捕まったらたいへんです。

途中のドラッグストアでカフェインを買います。普段はまったくカフェインを摂りませんが、頭をパッキリさせたいので購入します。

そういえば土方さんはヒロポンをやっていたと何かで読んだな。もちろん合法だった頃ですが、頭がパキパキな状態で1日に難解な本を何冊も読んでたとか。

もの凄いスピードで読むのだろうな。「わかる、わかる、わかるぞ、次!」

会場に着いたら皆さん揃っていて「おはようございます」

今日はドレスコードがあるとかで、皆さんスーツでキメてらっしゃいます。それぞれが自分の仕事をこなします。自分も最終調整しつついろいろと準備します。

ゲストの方も集まって来て、しかしこちらは異常な精神状態なので挨拶とかは失礼してごめんなさい。

「あっ」という間に開場時間。

だんだん人が来場して来ます。白々とした会議室の明かりなので、誰が来てるとか一目瞭然でやりにくいことこの上ないが仕方がない。

楽屋もないので白塗り開始時間まで会場の椅子に座って集中します。皆んな見て見ぬ振りですが、吉岡由美子さんだけが元気に手を振ってくれて可笑しかった。

開始15分前、舞台にあがって白塗り開始。

女の子が一人いて興味津々で見ています。白塗りを塗ってるのって見ててなかなか面白いのです。だんだん変身していくような感覚か。

大駱駝艦から独立してからは、ただ無自覚に白塗りをするということには疑問を呈する態度をとってきているので、今日も顔は塗りません。

顔を塗るか塗らないかは大きな違いでギリギリまで悩みますが、やはり安易に全身を白くしてしまうのは違うだろう。

顔も真っ白にしてしまったほうが格好が良いのは、誰でもわかるけれどやはり疑うというこころは大切です。

松岡君が報告をしているあいだは静かに横たわります。

たまに本の精として気にします。報告がどんどん進んで起き上がるきっかけだった、松岡君が台に座るというのがなかったのでどうしようか考えます。

そのまま報告が終了。

あらら、まあ仕方がないとゆっくりと起き上がります。よくある舞踏のはじまり方になってしまって申し訳ない気分でうごきます。

しかし丁寧に慎重にからだをうごかします。ソロの極意は「丁寧にやれ」です。

おっと1300文字にもなってた。続きは明日。

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ドイツでお世話になった舞踏家の吉岡由美子さん。相変わらず元気だった。Photo: schloss bröllin e.V. / Peter van Heesen
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 09:02| ブログ?