2020年06月03日

F1と固定種

娘が学校の課題をすすめています。

生物の課題で植物の観察をえらびました。

小松菜をタネから育てて固定種とF1という品種で比較、その生育のちがいを観察する。

小松菜のタネというのをはじめて見ましたが、おどろくほど小さかった。けし粒ほどのあんな小さなタネが、大きな小松菜になるのか。自然の神秘です。

F1というのは、1代かぎりの品種でスーパーの野菜はほとんどがF1。育つのをはやく改良していて、固定種の3倍くらいはやい。人間による交配によってつくられるのだって。

雑種のほうが強いという法則を利用している。

近親者同士で結婚をしていると生命力がおとろえてきて貧弱になってくる。対して人種がちがうとか遺伝的に遠い組合せで結婚すると、両親より大きく丈夫な子が生まれる。

家庭から父親や男兄弟を取りのぞき、かわりに外国の男性を送り込んで妻や娘とのあいだに子を持つことが許されない一代限りの人間を毎年、生ませつづけようとするようなことだって。

すげーことを考えるなあ。

寒さにつよく、暑さにつよく、病いにつよく、四季をつうじて安定した大量生産ができる。農家のかたがF1をつかいたくなるのは仕方ないのか。

けれども反面「F1野菜は味がない」という声があるのも事実です。固定種のにんじんなんて味が濃いものなあ。

いっぽう固定種というのは、むかしから栽培されてきた自家採種したタネを蒔いて育てた野菜。良いものを選んで、できたタネを翌年また蒔く。

F1はタネがとれないのでタネを買いつづけるしかない。いまやタネは巨大ビジネス、いま世界のタネの75%を5つの多国籍企業が独占している。

そして多国籍企業の独占のために、世界中の野菜種子がこの100年でなんと94%失われたのだって。

永遠に失われてしまった94%の野菜たち。

これらの多国籍企業の多くは、戦争中は化学兵器を製造し、戦争が終わると化学肥料や農薬を開発してきた企業です。いちばん有名なのが、悪名高いアメリカの旧モンサント社です。

ベトナム戦争のときは枯葉剤をつくっていた。

このモンサント社は、毒性のつよい農薬とその農薬に耐えることのできるタネを開発してセットにして売るという戦略で莫大な利益をあげ・・・やめましょう、調べればしらべるほど嫌な気分になってくるので。

いのちを金儲けのために利用するのはいけません。

「いまや世界中の人々が、子孫を残せなくなった野菜を食べています。それは自然界から見れば不自然なこと。F1の種しか残らなくなってしまってからでは、もうあと戻りできない。」

そう語る、固定種のタネを販売しつづける野口種苗店の野口勲さん。

遺伝子組み換えほどではないけれど、やはり自然に手を加えることではあるのだな。

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ちなみに植物観察の結果は、F1と固定種での生育差はほとんどなし。なんでや。味はどうかな。

参照:Tanet 野口種苗研究所 | 生協パルシステム情報メディア KOKOKARA | ビジネス+IT | 映画『シード〜生命の糧〜』
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 09:56| ブログ?