2020年07月01日

満点の星に、創造の原石たちも輝く

先日、用事があったので吉祥寺へ。

どのお店も必死で感染症対策をなさっています。通りがかったパチンコ店はマスク着用でなければ入店できなかったし、入り口で検温も実施していた。

ほとんどの店でマスクを着用してくださいと店頭に張り紙がされていた。

用事が終わったので、武蔵野市立吉祥寺美術館へ。

ここはいつも素敵な展示をしていますが、いまはアール・ブリュットの展覧会をやっている。

画家のジャン・デュビュッフェが正規の美術教育を受けていない常識に汚されていない、まっさらで無垢とかいう意味で“Art Brut”と名付けたとか。

アウトサイダーアートというのもありますが、こちらは死刑囚の絵画なんてのも入っていてもうちょっと大きなとらえかた・・・

呼び方やカテゴリーはどうでもいいな。

1993年に世田谷美術館で観て以来、とりこになっているので楽しみにして吉祥寺美術館へと向かいます。

美術館へいったらまずは検温、手の消毒。いきなりアンケートを強要されるので不審におもうと、何かあったとき用の連絡先の記入でした。

展覧会にならんでいた絵や造形物は、どれもこれもあいかわらず感性を刺激してくれた。

何故、こんなに惹きつけられるのだろう。

かっこなんて気にしてないところがいいのか。上手く描こうとかしてないところがいいのかな。ただ描くことが好きなんだというのが伝わってくるからか。

ピカソ風なんだけどおそらくピカソのほうが真似をしてるのだと思わせる説得力と緻密さがあって、驚かされる。

もうこれ以上細かくは描けないというぐらいに小さな線がひかれていて、老眼なのでメガネをはずして画面に顔を近づけてみたら飛行機が描かれている。

南蛮渡来の人たちにまじって恐竜がいて食パンマンがいてガイコツがいる。めちゃめちゃな構図だけどみていて気持ちがいい。

ただ短い線を描いているだけなのだけど、その線のあつまりが全体として見事な絵画としてなりたっている不思議。

どれもこれもいくら見ていても見飽きないし、切り取って持って帰りたいほどで「買えないですか?」と口にしたくなるけれど、無理そうなのでスケッチだけをした。

こんなにへんてこでいいんだ。こんなにはみ出ていいんだ。ここまで細かくていいんだ。ここまで大胆でいいんだ。自由でいいんだ。なんでもいいんだ、どうでもいいんだ。

「これでいいのだ」

帰りは満員電車・・・

劇場やパチンコ店や美術館が一生懸命に努力してできる限りの感染症対策をしているのに、電車会社はなぜなにもしなくても許されるのだろうとやはり疑問に思いながら帰りました。

アール・ブリュット展は吉祥寺では7月7日まで、そのあと渋谷公園通りギャラリーにて9月13日までおこなわれますのでお時間ありましたら。>>アール・ブリュット2020特別展

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『模写 2020.6.30』
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2020年07月02日

ぱらさいと

映画『パラサイト』をやっと観ました。

湯山によるとネタバレになるとかなので、新聞記事などをまったく読まずに満を持していた。

けれども、いろんな見出しから半地下に住む貧乏な家族が、裕福なほかの家族に寄生するという内容なのは知っていました。

観たらその通りのお話だったけれど、意外な展開や仕掛けもあってぐいぐいと引き込まれました。

さすがは芸術映画の牙城、カンヌ国際映画祭の最高賞“パルムドール”を受賞し、娯楽映画の頂点アカデミー賞のダブル受賞作品。アカデミー賞は作品賞、監督賞、脚本賞に国際長編映画賞の4賞受賞だって。

ポンジュノ監督は一気にスターダムです。いいなあ。映画は一気に人生が変わる可能性があるのでうらやましい。いままで韓国内で活躍はしていたけれど、もうひとつかげにかくれるような存在だったとか。

北朝鮮ギャグが興味深かった。

「敬愛するキム・ジョンウン同志は今日、詐欺家族の動画をご覧になり悪質で低俗な挑発に対し驚愕と怒りを禁じ得なかった。偉大なる首領さまは朝鮮半島非核化の過程で核弾頭の一発を敵の口にねじこめと究極の指令をくだされた。

腐った五臓六腑は核の最終処理場となりついに非核化と世界平和のために偉大なるキム・ジョンウン同志は・・・」

近年、アカデミー賞はノミネートされる候補が白人や男性にかたよっていると批判を受けていたので選考に多様化を取り組んでいたのが大きかったとか。運もよかったのだな。

たしかに面白かったが期待しすぎた感じもありました。

日本映画がパラサイトを撮れない理由なんて話しもどこかで見たけれど、格差社会の状況は日本も同じだからアイデア次第では撮れそうだったように思います。

一昨年、パルムドールを受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』と似た雰囲気があったけれど、パラサイトは根底に明るさがあったのがよかった。

格差社会か・・・

世界的な大問題になっていますが、じぶんも潜水艦のように若いころからずーっと底辺に沈んでいます。浮き上がれる気なんてしない。

それを自己責任や努力が足りないというのは嘘で、まじめに働いていくら頑張ったところで時給1,000円でこきつかわれる社会構造の現実があるのです。

広がるいっぽうの職業によっての収入格差。

悪いことをするか、お金持ちに寄生して生きていくしかないのか。

運や縁が大きく作用するのは、いまもむかしも同じか。

そうして『シークレット・ミッション』という映画も観ました。こちらは北朝鮮のスパイのお話しで、韓国に潜入するけれどみんな帰れなくなる物語でした。

優秀な北のスパイたちの姿を観ていて、やっぱりその頂点にいるのがあの小太りでかりあげの独裁者だと思うと、より一層不気味さが増してきたりするのでした。

あのひとのために命をかけなければならないひとびとか・・・

お気の毒やん。

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『キムさん』
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2020年07月03日

ひとが生きるためにほんとうに必要なしごと

『ケア階級』ということばがあるそうです。

人類学者のデヴィッド・グレーバーが何年もまえからつかっていることばで、医療、教育、介護、保育など直接的に他者をケアする仕事をしている人々のことを指す。

バスの運転手やゴミ収集作業員などもここにふくまれている。現代の労働者階級の多くがケア階級ということなのです。

自粛のなかでも現場で働きつづけたひとびと。

テレワークなんてできない、ひとが生きるために必要な仕事のかずかず。仕事そのものが人のためになり、働くという行為そのものに価値がある。

いっぽうケア階級と対峙する概念として、グレーバーは“ブルシットジョブ〜どうでもいい仕事”ということばを唱えています。

この言葉をタイトルにしたエッセーが発表されたあとにイギリスで「じぶんの仕事は世の中に意義のある貢献をしているかどうか」と世論調査をした。「まったくしていない」と37%のひとが回答し「どちらかわからない」と13%が回答した。

「間違いなく貢献している」と答えたのは50%にすぎなかったとか。

意味のない会議に出るために書類を作成し、なくてもいい書類作成のための資料をあつめて整理することに忙しくなる。そんな多くの人たちが働くことに意義を見出せずにいる。

ホワイトカラーと呼ばれるオフィスではたらく管理、事務部門ではたらく人々の多くが「自分の仕事は世の中にどう役立っているのかわからない」と密かに思っているのです。

だれの役に立っているのかわからないような仕事。

ウィルス騒動の最中に「いのちか経済か」という問いが新聞によくのっていたけれど、それも現代の経済が大量のブルシットジョブ、ほんとうには必要ない仕事をつくり出すことによって成り立っていたからだそうです。

そうして実際には何もしていない人のほうが、具体的に役立つことをしている人よりも、はるかに給料が高いという現実がある。

ほんとうに馬鹿馬鹿しいよな。

仕事が社会に貢献している割合と、もらっている報酬が、吊り合っていないのです。

とか記しながら「ではお前の仕事はどうなんだ?」と自問自答すると、そもそも仕事にもなっていないので問題外なのか。

けれども舞踏は役に立つとかという範疇から外れればはずれるほど良しとしているようなところがあるので、ケア階級にもブルシットジョブにも入らないのかもしれない。

じぶんのやっている仕事は、世の中に貢献している仕事でもどうでもいい仕事でもない。

では社会的な意義はあるか?

誰かを感動させたり笑わせたりできるのだから、確かにある。

そう信じたいな・・・信じる 信じれば 信じるとき 信じよう。

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『模写2 2020.7.1』

参照:2020年6月11日 朝日新聞
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2020年07月04日

ポスト安倍

安倍自民党総裁の任期がのこり約1年3ヶ月となりました。

自民党内ではポスト安倍をにらんで総裁選へのレースがはじまったようです。

安倍さんは疲れているそうです。そりゃあ疲れるでしょう。問題ばかりの瀕死の国家をひとりで背負ってたいへんなことです。

そんななか石破茂さんの人気が上がってきているようです。ビシッと言いたいことを的確に言っている印象か。報道各社の世論調査で石破さんが1位、安倍さん2位が多かった。

哲学者の河本英夫教授が鳥取県出身で「鳥取出身の総理大臣はまだいないんですよ。」と言っていた。

石破さんは鳥取出身だけど「石破さんは暗い」とも言ってた。暗いとは思わないけれど人相が悪いなあとは思っていた。最近はそういう顔なのか。と感じるようになってきましたが。愛嬌があるとも見えなくはない。

軍事オタクで気持ち悪いおじさんてな感じだったけれど、軍事に非常に精通しているともとれる。ものはとりようか。けれども実際に人気は上がるいっぽうのようです。

鳥取初の総理大臣誕生か・・・

このあいだ世襲議員のことを記したときに安倍さんのことを調べたのですが、とんでもないかたでした。考えられないぐらいの血統の良さで、選ばれた人間です。江戸時代だったら顔も見られない雲の上の存在だな。

「安倍とかいうかたがおるらしいで」会ったこともない架空の人物。

生い立ちというものが学歴や人間性以上に説得力をもつことがあるのだろうな。どんどん出世して戦後最年少で戦後生まれとしては、はじめての内閣総理大臣。

意外にもサラリーマンも経験している。奥さまの昭恵さんはいま話題の電通の社員だったそうです。タモリのファンというのが可笑しい・・・

あっ、安倍さんのWikipediaをみての感想でした。

さて日本の首都、東京の都知事選挙の投票が明日です。棄権は沈黙、現状を認める。白紙委任するということになるのでお気をつけて。

今回は史上最多の22人が出馬、変なひとも何人かいます。

朝6時にワイフに叩き起こされてネットで話題の後藤輝樹君の政見放送を見ましたが、鉄割の山内かと目を疑った。パフォーマンスは面白かったけれど、言ってることはよくわからなかったな。

山内も次回、立候補してみたらいいのでは。

選挙のほうは小池さんが自民支持層の8割、公明支持層の大半をかため無党派層の7割にも浸透してすでに圧勝での当選確実らしい。

棄権が多いので、強固な組織票を持つ政党や候補者がどうしても有利になってしまう現状がある。与党としては、なんなら投票率は低いほうがいいそうです。

それはさておき、ポスト安部ですが「後継者というのは育てるものではなく、育ってくるものだ。」と安倍さんは言い放っているようです。

今後どうなっていくのか。

注目です。

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『模写のような 2020.7.1』

参照:2020年6月21日 毎日新聞 | 2020年6月29日 朝日新聞
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2020年07月05日

息ができない

警察官に8分46秒にわたってひざで首をしめられて、母に救いをもとめながら亡くなっていく。

うつしだされた映像のその姿に、世界が衝撃をうけた殺人事件から1ヶ月がたちました。

全米でいろんなうごきがみられますが、そのうごきは多様化して混沌としてきているようです。

そんななか、人種差別抗議運動で広がっていることば『ブラック・ライヴズ・マター』をどう訳すか?と、翻訳家の柴田元幸さんがツィートした。

メディアの多くは 『黒人の命は大切』『黒人の命も重要』『黒人の命こそ大切』とか訳すけど、柴田さんは「物足りない」ともツイートしている。

多くの人が柴田さんの問いかけに反応する中、ピーターバラカンさんが、直接的な翻訳ではなく『黒人の命を軽く見るな』という訳語を紹介する投稿をしていたとか。

ことばは目にしていたけれど深く考えたことがなかったので、わが舞踏家集団デュ社の副代表、湯山大一郎に問いを投げかけてみました。

湯山は、高校の時に1年間のアメリカ留学をしていて差別の洗礼もうけている。大駱駝艦時代は師、麿赤兒の通訳をながくつとめていて、つねにネットをチェックしてる情報通でもある。

「難しいですねぇ・・・

物足りないっていうのが適切な表現ですね。僕も物足りなさを感じます。

“Matter“っていう言葉に直接当たる日本語がないんです。

ものすごく日常的な言葉で、強いて言うなら一番近いのは僕的には『あの仕事はちょっとコトだなぁ』とかって言うときの『コト』なんですよね。

『厄介』って言う意味もあるし、その裏に『簡単ではない』というニュアンスの敬意が含まれているというか。 逆に考えると解りやすいかなと。

”It doesn’t matter.”で『大したコトないよ』とか『気にしなくて良いよ』とか『(些細なことだから)ほっとけほっとけ』みたいな意味になって、これが“matter”が日常で使われるいちばんの表現です。

皆、めちゃめちゃ使います。

“not matter”の逆ということで、“matter”は『大したことないって思ってるかもしれないけど、大したことあるんだよ、ボケ!』くらいの強いニュアンスを含めることになるわけです。」

なるほど。

いままで重要視されてこなかった、黒人の命にかかわる問題について黒人みずからが声をあげて激しく抗議をしているということなのだな。

国の社会的な構造にまで入り込んでしまっている、差別や格差を解消できるのか?

その構造を利用してアメリカという国が、成り立っているところもあるという。国のもともとが、差別によってできているのです。

そして、その構造をなんとしても変えたくないひとも大勢いる。

差別することで保たれるアイデンティティー・・・

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『#blacklivesmatter』

参照:2020年6月17日、24日 朝日新聞 | 2020年6月23日、27日 毎日新聞
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2020年07月06日

失われていく語り部

夏が近づいてくるとともに、戦争の話題が増えてきます。

今年で戦後75年。

75年がたって、当時の体験者の方々の高齢化が進むなか若い世代に戦争の事実をどう伝えていくのか。

日本全国で課題となっています。

沖縄県内の高校教諭らでつくる沖縄歴史教育研究会が、県内の高校2年生を対象に5年ごとにアンケートをおこなっている。

今年おこなったアンケートでは、沖縄戦を学ぶことについて「とても大切」と答えたのが68%で「大切」の27.5%とあわせると95.5%をしめて過去最高となった。

いっぽうで「家族や親族で沖縄戦について話してくれる人はいますか?」との問いに2010年が40.5%だったのに対して、今年は30.3%に減っていた。いないと答えた人は52.2%にのぼった。

目をおおうようなむごたらしい惨劇を極めた戦争の体験を、語ってくれる身近なひとが急激に少なくなっている実態が明らかになっています。


「沖縄人は皆、スパイだ」

沖縄県宜野湾市の大城勇一さんは11歳だった、75年前に日本兵から吐き捨てるように言われたことばが忘れられないという。

「捕虜にいくときはうしろから手榴弾を投げて殺してやるから覚えておれ」日本兵はつづけてそう言った。

狭い島で軍人と民間人が入り混じっておこなわれた沖縄戦では、多くの住民が日本軍からスパイの疑いをかけられて犠牲者も多数でた。方言によってことばが通じにくいということも、原因としてあったようです。

那覇市天久の壕でのこと・・・

大城政英さんが、壕の入り口の1つを開けると「誰だ!」と中から日本兵の声がした。

「避難民です」と言うと「何、避難民か。うごいたら撃つぞ」とおどされて、出てきた日本兵たちが大城さんを上半身裸にして電話線でうしろ手に縛った。

日本兵は「貴様、スパイだな」と繰りかえすばかりで「違う」と何度言っても信じてもらえなかった。

どうにもできずにいると、3日前に別の壕で会話をした日本兵がいて「この人のことは私が保証する」と口添えしてくれて、ようやく解放されたという。

その直後、大城さんは同じようにスパイの疑いをかけられた沖縄の青年が日本兵に連れられ壕から出ていくのを見た。

10メートルも行かないうちに銃声がし、振り向くと青年は撃たれて倒れ、死んでいたという。

「前も後ろも敵だったが、途中からは日本兵の方が怖かった。戦争になったら人間が人間じゃなくなる。」

そう大城さんは語るのでした。

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『The Rising Sun Flag and Skull』

参照・引用:2020年6月23日 毎日新聞 | NHK戦争証言アーカイブス『沖縄戦の絵』「スパイ容疑をかけられた私」NHK 沖縄放送局
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2020年07月07日

沖縄の語り部のはなし

昭和20年4月23日

沖縄、伊江島の大城安信さんは親せき、家族とともに壕に避難していた。

壕の中にいると、上陸してきたアメリカ兵の外に出てくるように呼びかける声が聞こえてきた。

けれども「捕虜になればみんな殺される」と聞かされていた壕の中の人たちは、なかなか出て行くことができなかった。

真ん中に立っていた男性が「一緒に死のう」と皆んなに呼びかけ、壕の中の人々はゆっくりと集まった。

直後、男性が爆弾を爆発させ、22人が無惨に命を落とした。

母親が抱いてかばってくれた大城さんは、爆発で崩れた岩に首まで埋まったが一命を取り留め、助け出された。

昭和20年4月25日

県立第三中学校4年生だった津嘉山朝彦さんは、宮崎から来ていた特攻隊長を沖縄本島北部の国頭村にあった日本軍の無線通信基地へと案内していた。

特攻隊長は、特攻隊の戦況を軍へ報告するために宮崎から沖縄に来ていた。

案内役の津嘉山さんが隊長のあとにつづいて坂を登っていたとき、前方約20メートルの坂の上に米兵が銃を構えて立っているのが見えた。

隊長がとっさに坂を下ろうとした途端、米兵のなげた手榴弾が爆発、津嘉山さんは岩陰に隠れた。銃弾の途切れる合間をぬって山林を駆け抜けて無我夢中で逃げた。

隊長は津嘉山さんをかばって撃たれたようだった。

背中と右足に手榴弾の破片が食い込み血まみれになってうごけなくなっていたところを、津嘉山さんは同じ集落の人に助けられた。

昭和20年6月6日

富名腰朝輝さんは家族、親せき10人あまりで南城市玉城の自宅近くの壕に避難していた。

ある日、日本軍の兵士に出て行くよう命じられ、1ヶ月間あちこちを逃げさまよったあと糸満市真栄平あたりで岩陰に隠れていた。

父親と叔父は今後の避難場所を話し合い、富名腰さんは少し離れたところで、いとこと2人で壕を掘っていた。

30分後、耳をつんざくような大きな音と爆風があがった。

駆けつけた富名腰さんは息をのんだ。岩陰にいた家族、親せきの大半が即死状態で、芋を洗っていた姉も亡くなっていた。

母親に抱かれていた2歳の弟はまだうごいていたが、富名腰さんが抱き上げるとしばらくけいれんしたあと、息を引き取った。

重傷を負った父親も数日後に亡くなった。

昭和20年6月19日

アメリカ軍の攻撃で逃げまどう避難民たちのなかに國吉昇さんはいた。

この時、すでに海、空、そして陸上から攻撃を受けて、避難民たちは袋のねずみとなり、逃げ場がなくなって大混乱となっていた。

付近一帯の道路のうえは爆撃によって負傷者や死体でいっぱいとなり、道の脇では腹を大けがした男性が「もう逃げ場がない!」と叫んでいた。

國吉さんは「阿鼻叫喚とはこんなものか」と感じたという。

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『模写による構図』

参照・引用:NHK戦争証言アーカイブス『沖縄戦の絵』NHK 沖縄放送局
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2020年07月08日

地球温暖化による集中豪雨の被害

九州全域を襲った集中豪雨により56人のかたが亡くなり、行方不明のかたが12人でています。

7月5日に氾濫した熊本の球磨川は、最上川と富士川とともに急流で名高いそうです。たびたび氾濫する暴れ川としても有名だとか。

加藤清正がいたずらして住民をこまらせる水神の化身カッパを九州全土のサルに命じて、降参させて立ち退かせた伝説がのこるそうなので、むかしから河の氾濫には苦労していたのだな。

7日には、筑後川など16河川も氾濫。人的な被害以外にもさまざまな被害が広がっている。

8日には、四国、中国、東海、甲信へと大雨の範囲が広がってきています。

近年の豪雨の原因は、地球上で大問題になっている温暖化による海水の温度の上昇だそうです。

いまブラジルでは南米のトランプと称される、極右のボルソナロ大統領が環境破壊を軽視する姿勢をとっているので、アマゾンの違法な野焼きや森林伐採、鉱山開発などに歯止めがかからない状態になっている。

環境保護を推進する立場のサレス環境省が「メディアがコロナ関連のニュースしか報じないタイミングに、気づかれないように環境規制を簡単にすべきだ」と述べていたことも発覚したのだって。

困ったものです。

二酸化炭素を大量に吸収し、地球温暖化の抑制に欠かせない存在として『地球の肺』とも呼ばれるアマゾンの熱帯雨林が破壊されつづけている。

蝶の羽音さえ地球のうらがわへとつたわる。つながっているこの世界・・・

7月4日、午前3時ごろ。

球磨川そばの特別養護老人ホーム『千寿園』で、夜勤の男性職員は一段とはげしくなった異常なほどの雨音に気づいた。

当時、65人がいた施設内は、断続的に停電がおきていた。

午前5時ごろ、間近をながれる球磨川を窓から見ると、どす黒く不気味にうねりをあげる川は堤防ぎりぎりまで水かさが上がっていた。

「朝早いけど雨が危ないけん、起きよう」

職員4人とともに入所者全員を起こし、2階に避難させていた。

男性が1階で車いすの2人に付き添ううちに、施設の入り口まで水が迫ってきていた。近くのテーブルの上に車いすを持ちあげ、急いで2人をのせた。

そのとき、窓ガラスが割れる音がしてくるぶし辺りだった水かさが一気にひざまで上がった。冷蔵庫や食器棚がゆっくりと押し流されていく。

電気が消えあたりが暗くなった。助けを求める声がする。

車いすが浮きはじめた。必死で押さえて耐えるがすぐにつめたい濁流は首のあたりまで上がってきた。完全に浮き上がって、くちびるが紫色になっている2人の脇をしっかりと抱える。

泥水を飲みながら耐えつづけたが、手がしびれだしちからが入らなくなった・・・

そして手は離れた。

「ごめんなさい」

かれは、濁流にあえぎながらこころで謝りつづけた。

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『無題2 2020.7.8』

参照・引用:2020年6月28日、7月5日 毎日新聞 | 2020年7月6日、8日 朝日新聞
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2020年07月09日

自粛、休業、倒産

先日、デュ社音楽担当の築山建一郎と電話にてミーティング。

近況をたずねましたが、建一郎のつとめている印刷屋さんも、このコロナ騒ぎでどうもこうもない状況だそうです。

おもにイベントの印刷をやっていたので、お手上げ状態なのだな。助成金や補償ぐらいではなんともならない日々の損失・・・

印刷会社の名前は『アサヒ精版印刷

おもに精密印刷や特殊印刷を得意とする、とっても素晴らしい印刷屋さんです。印刷のご用の際は是非。

今後、都志で公演をやるときのために、庭に音響設備を準備したいのでその相談もしました。

次の日の朝、近所のパチンコ屋さんの前を通りがかったら倒産していて店内を壊していた。

高校生のときにパチンコにはまりそうになって以来パチンコとは縁を切っているので、いったことはなかったけれどけっこうお客は入っているようだった。

一時期、ずーっと“政府による休業要請に協力”と看板を出していて、その後もやってるのかやってないのかわからない感じだった。客が戻らなかったのか、補償金などではどうにもならなかったのか。

ちなみに師匠の麿赤兒はパチンコが大好きです。

倒産は全国では6月だけで103件。4月5月よりも増加していて、これから倒産ペースはさらに加速するかもしれないだって。怖ろしい。

世界では、ウィーン少年合唱団が存亡の危機だそうです。そうして、サーカス団『シルクドゥ・ソレイユ』が倒産しました。

上演停止が長引き、負債に耐えられなくなったとか。こうなってくると規模が大きければ大きいほどダメージもでかいのだな。

シルクドゥ・ソレイユは最初、カナダはモントリオールにある小さなサーカス団だった。

そこから世界各国での常設公演と世界中でのツアー公演を並行しておこなう巨大グループに成長、1984年の設立から世界6大陸の450都市、1億8千万人以上もの人々を魅了してきたとか。

われわれ弱小集団からすると夢を実現させたチームだった・・・観たことはないですが。

シルクドゥ・ソレイユと大駱駝艦は仲がよくて、出演者が吉祥寺の『壺中天』にアトリエ公演を観にきたりしていた。

じぶんも一度、ワークショップをやりにいったことがある。貪欲に舞踏も取り入れようとしていたのか。

出演していた熊谷拓明と共演したときに話しを聞いたけれど、ラスベガスでの公演では毎日毎日、何百日も同じことをやる繰り返しで「あたまがおかしくなりそうだった」と言っていたな。

それはさておき。

アメリカの昨日の感染者数は5万7474人。1日でです。

ブラジルは4万5305人、インドも2万2753人。日本とは桁が2桁ちがう。

旅行、観光業会や航空会社は大ピンチ。

来年の都志舞踏合宿もピンチか・・・

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『KDSM』

参照:2020年7月1日、9日 朝日新聞
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2020年07月10日

令和2年7月豪雨

梅雨前線が停滞しつづけています。

12日までつづくそうです。ふりつづく非情の雨。

豪雨による人的な被害はもちろんですが、そのほかの被害も全国に広がってきています。

河川の氾濫による冠水被害・・・

洪水を受け止める範囲をはるかに超えて、堤防を決壊させてしまう考えられないような雨の量。けれどもこれからは、これが毎年のことになるのかもしれないとか。

家々の中やいろんな施設のなかが、浸水してめちゃめちゃになっている。

いろんな工場も浸水によって機械がすべてつかいものにならなくなる。スーパーや商店の商品もすべて泥だらけで売りものにならなくなる。

手塩にかけて育てていた田んぼや畑の農作物もすべてがダメになってしまう。代々、たいせつに育てていた味噌や醤油や漬物、酒蔵の樽なんてのも浸水によってダメになってしまう。

たいへんなことです。

土砂崩れによる被害・・・

家が押しつぶされ、道路が遮断される。

土砂崩れの原因はもちろん雨の量がふえたからですが、人の手によってつくられた人工林の手入れがされなくなり、元気がなくなっているのも原因のひとつ。

下刈りや間伐などで定期的に手入れされた人工林は、根の発達がうながされて強い森林となるほか、林内の光の環境が良く、下層植物が生い茂り、表土の流出を防ぐという本来の役割を果たす森林になる。

下刈りや間伐がされない人工林の地表は日光が届かず、草木の根が張らないため、土が痩せていく。

そんな状態で大雨や台風などが発生した場合、根が水を吸いきれずに土砂崩れが発生しやすくなってしまう。

日本の森林面積の内訳を見ると天然林が減少し、人工林の比率が拡大しているのです。その人工林の多くが手入れされずに放置されている。林業の人手不足も深刻なのか。

今回は暴風の被害もでている。

強力な暴風雨が屋根を吹き飛ばし、看板をなぎ倒し、足場を総崩れにして線路を不通にしてしまった。

雨は激しく降りつづけ復旧はすすまない。災害のときはいつものことですが、膨大なゴミやガレキの問題も持ち上がっています。

コロナウィルスというのも天然由来のことだとしたら天災みたいなもの。ひとを苦しめるつづける天災。自然の猛威か・・・

人間の営為をあざ笑うかのような自然のちからの凄まじさなのです。

さらに地震がこないことを祈ります。

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『Rain』

参照・引用:アピステコラム『森林伐採と土砂崩れの関係、森林を活用した土砂崩れの防止策』
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2020年07月11日

つぶやきたろう

SNSはすべてやめたと公言しています。

けれどもじつはツイッターだけは、やめかたがわからずにまだアカウントが残っています。

なのでなにかの機会にたまーに覗くのですが、とたんに都会の雑踏の中へと足を踏み入れてその喧騒とスピードに巻き込まれてしまったような気持ちになります。

閉じると静寂が訪れる。「いまのはなんだったんだ・・・」

先日の“Black Lives Matter”の話しもツイッターで確認していました。

フォローしているいちばん有名なかたは、ドナルド・トランプ大統領です。

その次に有名なのはダライ・ラマ法王です。

法王は日本語でもツイートしてくれます。その言葉は慈愛に満ち溢れていて理想的です。皆んながこんなこころで生きることができれば、差別もなくなるし平和になるのになあ・・・

横尾忠則さんは同郷なのでフォローしています。“WITH CORONA”という絵をアップしていた。

それ以外は知り合いです。

あっ、新潟りゅーとぴあの金森穣君はまだ会ったことがないな。この自粛休業騒ぎのなかでもつねにダンスのことを考え、ツイートしていてあたまが下がります。真面目なのだな。

渋さ知らズのバンドマスター、不破大輔さんは相変わらずのぶっきら棒なつぶやきです。ときに意味不明であったりとまさに独りごとです。と思っていたら、ビシッとしたライブのツイートもたまに入ってきます。

会田誠さんはその作風とおなじように、脱力した感じでつぶやいています。

弟弟子の松田篤志は、まるで少年のように毎朝体操してる。

イラストレーターのタダちゃんが、平野レミさんのNHK出演情報をアップしていた。ちらっと観ましたがあいかわらず豪快で元気でした。

親友の水野健一郎も元気そうでよかった。後輩のニハク小柳も元気そうでよかった。旧友の山下陽光も元気そうでよかった。友人知人の消息や近況を知るにもSNSというのは便利です。

ダンス批評家の武藤大佑君のツイートで白虎社の映像がYoutubeに大量にアップされていることを知った。こういう情報が得られるのもいいところ。けれど情報は一期一会、ソースが多ければ多いほどいいかというとそうとばかりは言えない。

と、いまほんのすこし覗いて得た情報でした。

ツイッターか・・・

文字数が少ないぶん、簡潔ではあるけれど舌足らず、伝えようとするほどに強いことばになってしまう傾向がある。

ことばというのは呪文です。

使い方によっては大きなムーブメントを起こすこともあるけれど、そのぶん気をつけないといけない。

マスになるとちからを持つので、ときとして人の命を奪ったりもするのです。

ネットであろうとリアルであろうと、ことばにするまえにひと息おいて、相手の気持ちを考えるあたりまえ。

そのことばを使っていいのかな。

普段意識することはないし忘れがちだけど、ネットの向こうには生身の生きた人間がいるのです。

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『tweet』
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2020年07月12日

過剰なおそれ

東京で3日つづけて感染者が200人を超えたとマスメディアが騒いでいます。

けれども、検査を受けるひとが増えたから自動的に感染者数が増えたということで、不安に思わなくてもいいのです。

過剰に騒がずにこのまま、ワクチンができるまでコロナとともに生きていければいいなあ・・・

専門家だかなんだかが、パネルをかかげながら「会食でマスクを外すの危険」と怖い顔をしていたけれど、マスクを外すのが危険なのではない。万が一に感染して重症化して、亡くなるかもしれないのが危険なのです。

感染者数が重要なのではなく、万が一に感染して重症化して亡くなるひとの数が重要なのではないのか。

感染者数は増えているけれど、重症者数は減っている。そして6月4日から東京では亡くなったひとは出ていないのです。

そろそろ感染者数を全面に出すのではなくて、死者数を発表するようにしてもらいたいものです。

ニュースってそういうものだと思います。

マスコミが検査を「増やせ増やせ」と騒いだ。そうして検査が増えて、感染者が増えたら今度は「増えた増えた」と騒ぐ。とくにワイドショー・・・なにがやりたいねん。

ひとの不幸を商売にして、それで生きている人たちがいる。ひとの不幸はたんなる話しのネタである。そうしてそれを喜んで観る人々がたくさんいる。ひとの不幸は蜜の味。

7月9日、兵庫県知事が「諸悪の根源は東京」と失言。

「感染するのが悪いことだ」という考えかたをやめなければならない。その考えかたが差別や誹謗中傷を生み出すのです。

「自分だけよければいい」という考えかたをやめなければならない。ひとはひとりだけでは、生きてはいけないのです。

ゼロリスクを追うのをやめなければならない。

接触感染のリスクが叫ばれ『手で触れる』ことへの恐怖が広まっているけれど、ウイルスは感染者の体外にでて寄生する細胞がなくなるとすこし時間がたてば活性をうしなうそうです。

ウィルスは細菌よりも接触感染のリスクがずっと低い。なんでもかんでもアルコール消毒する必要なんてないのです。

リスクのゼロを追い求めれば『念のため』と対策もどんどん過剰になる。その結果、身うごきができなくなり、じぶんたちの首をじぶんたちで締めることになってしまう。

たとえ東京にいたとしても感染者が多く出ているのは限られた特定の場所です。市中感染があったとしても人口1千数百万人に比べれば、ほんのわずか。ウィルスに出会うことなんてほぼない。

実態とあわない感染症対策がつづいているのです。

まずは過剰に怖れることをやめたいものです。

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『無題 2020.7.11』

参照:2020年7月11日 朝日新聞 『専門家は確率を語れ』国立病院機構仙台医療センターウィルスセンター長、西村秀一、インタビュー
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2020年07月13日

核なき世界へ

『地球上に核兵器があってはならない』

その理念のもと世界初の国際条約が採択され、7月7日で3年になりました。

あらゆる核兵器の開発・実験、製造・生産・保有・貯蔵や使用を許さない『核兵器禁止条約』です。

2017年、国連加盟国の6割にあたる122カ国の賛成で採択された。批准する国が50カ国に達すれば、90日後に条約は法的な効力を発揮するそうです。

条約は賛成されると採択され、賛成した国は署名をします。署名は賛成の意思表示。いままでに世界81カ国が署名をしている。

署名がされた条約の内容を国会が確認し、問題がなければ国として正式に条約に同意する。これが批准です。

批准の意味は簡単で、国家間において条約を正式に承認すること、許可すること。

先月、アフリカ南部の国、レソトが批准をおえて38カ国になり近くさらに増える見通しだそうです。

条約の旗振り役をになうオーストリアとメキシコに“核なき世界”を唱えるローマ教皇のバチカン市国や、米ソ冷戦期の核危機を知るキューバが批准。

核武装をやめた南アフリカ、核実験被爆国のカザフスタン、パラオ、モルディブ、キリバスなどの国々、核で威嚇しあう印パの隣国のバングラデシュもつづいて批准。

そうして7月8日に核実験被爆国のフィジーが批准し39カ国になり、発効まであと11カ国になりました。

この条約は、核と戦争を憂慮し平和をつくりだそうとする国々からの、米英仏中ロ印パ北朝鮮の核兵器を保有する国、またその核の傘に守られて見て見ぬふりをしようとする日韓独などの国への異議申し立てでもあるのです。

被爆者のサーロー節子さんは、3年前の条約採択の瞬間「広島で亡くなった人たちの姿があたまに浮かび、涙がとまらなかった」と語る。

3年前の交渉会議で議長をつとめたコスタリカのエレイン・ホワイトさんは「核兵器の近代化への投資が増え、核拡散もすすんでいる。あたらしい安全保障環境のためにも条約が必要だ。」と話した。

被爆国の日本は批准どころか署名すらしていない。核兵器を廃絶することに賛成しないのです。

これは国民の総意ではないことはあきらか。アメリカの顔色を気にして賛成したくない政治家たちがいる。したくないのではないか、できないのだな。

広島と長崎へアメリカによって原爆という核兵器を落とされ膨大な人命をうしない莫大な犠牲を払ったにもかかわらず、そのアメリカの核の傘のなかにまだいるという嘘と矛盾。不気味な因縁のようなものも感じる。

だれがどう考えても許されない、非人道的な核兵器に反対できないなんて・・・

「すべての乱暴狼藉は、はたらいた者だけでなく、とめなかった者にも責任がある。」by エーリッヒ・ケストナー

日本国民として曽祖父が広島で被爆死したものとして、断固として抗議するのです。

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長崎で被爆した谷口稜曄(たにぐち すみてる)さん、当時16歳。撮影:米軍

参照・引用:2020年6月28日 毎日新聞 | 2020年7月7日、8日、9日 朝日新聞
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2020年07月14日

お礼参り、休刊日、震えて眠れ

日曜日は晴れていたので娘の合格のお礼へ。

神社へとお参りに自転車で1時間走ります。30分たったところで、尾てい骨が痛くてたまらないのでギブアップ。

ワイフにあとを託します。

帰りにデュ社旗揚げメンバー松原東洋の奥さんとすれ違ったけれど、こちらに気づかず元気なく走っていったので大丈夫かいな。

気になるし帰り道だし、東洋の家へ寄ります。たいしたことはなさそうなのでよかった。東洋も元気そうでよかった。近況を話し合い帰宅。

昨日、7月13日は月に1度の新聞の休刊日。

新聞ってのはどんどんたまってくるので、この機会に整理します。関心のあること、興味のあること、面白そうな記事を切り抜いてファイルにわけます。

いまファイルしているのは、まずは原爆と核についての記事。これは生涯追いつづけます。

原爆からの派生として原発に関する記事もファイルしてます。核兵器の平和利用としてはじまった原子力発電。この問題がこれからどうなっていくのか、見つめていきます。

東日本大震災、阪神淡路大震災の記事もファイルしています。終戦から今年75年たった戦争の記事もファイル。安保のことはまだ記してませんが、いつか記そうと思って記事を集めています。

オリンピックについても記事を収集。差別やジェンダーについての記事もファイル。ゴミ問題などの環境問題については『ブログ?』に記したことがあるので、今後も追いかけます。

娘を1人もつ親として教育についても関心があるので、記事を切り取ってファイル。

そうしてコロナウイルスについての記事もファイルしていますが、膨大な量になってきたのでここらで整理しなおさないといけない。

創作意欲を刺激してくれる記事も、もちろんファイル。

ファイルの整理が終わったら、デュ社東京事務所を片付けて掃除します。片付いて広くなってすっきり、からだをうごかします。

今日は新聞があるので朝イチで買いに。

朝日新聞の一面に森友公文書改ざんの裁判が、はじまるとのっていたので購入。

改ざんという犯罪を強要されたとする手記をのこして命を絶った、赤木敏夫さんの妻雅子さんが国を相手取った裁判があす7月15日からはじまるそうです。

「改ざんは誰を守るためだったのか、本当の責任者は誰か。それをきっちり解明しなければ、夫の悔しさを永遠に晴らせない。」と雅子さんは語る。

提訴時点では匿名でコメントを出すにとどめた雅子さんは、実名をあかして裁判に臨むことを決めた。

「わたしが求めるのは佐川さんたちに『誰かを忖度せず、真実をありのまま法廷で話して欲しい』ということ。わたしは絶対にひかない。匿名じゃ、その覚悟が相手に伝わらないでしょう。」

法廷では、みずから意見陳述に立つつもりだという。

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『赤木俊夫さん』享年54歳。合掌。

参照・引用:2020年7月14日 朝日新聞
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2020年07月15日

This is America

アメリカには社会の中に根ざした差別があるようです。

まずは差別を利用して国家が成り立った歴史がある。奴隷制を基礎にして国家が成立していった。

建国の父、ジョージ・ワシントンも奴隷を所有していた。

そうして一見、差別には見えず、ゆえに解消するのが非常にむずかしい“制度的人種差別”というものが社会の中にできあがってしまった。

社会的に弱い者が不利となる仕組みが社会システムに組み込まれていて、黒人として生まれただけで、以後の人生が自動的に不利の連続となる。

貧困地区に生まれた子どもと豊かな地区に生まれた子どもでは、幼児期に自然におぼえられる語彙、思考学習、文化との接触の量がまったく異なる。

黒人の子どもたちは、就学時点で学力的にすでに大きく出遅れているのです。

20世紀初頭の都市計画で不動産業者は裕福な地域の契約に所有権を白人に限定する条項をいれた。違法となったいまも黒人の住める地域は限られてしまった。

ジョージ・フロイドさんが亡くなったミネアポリスでは、持ち家の比率が白人が75.3%、黒人が25%、平均的な読解力がある小学3年生の割合は白人で67.4%、黒人では33%。

さらに、米国の公立学校の財源はほとんどが固定資産税で賄われているそうで、貧困地区と裕福な地区の極端な税収格差が、子どもたちが受ける教育格差に直結している。

こうした要素がかさなり、貧しい黒人の子どもたちが学力格差を克服するのはほぼ不可能に近いとさえ言われているそうです。

大学や大学院に進学して就職しようにも、履歴書の名前が一見して黒人と分かるものであれば面接に呼ばれる率は格段に減る。入社はできても出世の階段は、差別によってことさらに険しい。

就職が出来ず、良い影響を与えてくれるお手本の大人もおらず、それらが原因で犯罪に走ってしまう。

そのあとは逮捕、裁判所、刑務所のサイクルから抜け出せなくなる仕掛けが待ち受けている。

アメリカはなんと刑務所が民営なのです。

1980年にレーガン政権が財政難を理由に刑務所を民営化した。あらたに誕生した監獄ビジネスは政府と結託することで巨大ビジネスに成長。

監獄ビジネスがみずからの利益のために黒人差別、黒人への偏見を利用して制度的な差別をあらためて固定化してしまった。

そうして生まれる警察官による黒人への差別的な逮捕。反抗すれば理不尽な暴力をふるわれ、そく刑務所へ。

下手をすれば「怪しい」というだけで射殺される。

年間に約1000人が警官に射殺されるが、黒人が射殺される率は約2.5倍・・・

“うごく歩道”ということばがあるそうです。だまって立っているだけではどんどん差別はすすんでいく。

今回の抗議運動ぐらいのおおきなうねりがないと、差別は減りもしないのかもしれません。

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『ジョージ・フロイド氏』享年46歳。合掌。

参照・引用:2020年6月17日、25日、26日 朝日新聞 | ネットフリックスドキュメンタリー『13th-憲法修正第13条』|『白人警官はなぜ黒人を殺害するのか 日本人が知らない差別の仕組み 』by 堂本かおる 文春オンライン
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2020年07月16日

千の太陽よりもあかるく

1945年、7月はじめに日本の敗北は決定的になっていた。

それでも、大日本帝国が敗北を認めなかったのは、敗戦後に天皇制が護られることが保証されていなかったからです。

日本の指導部が敗けを認めないあいだにニューメキシコの砂漠では、アメリカの原爆開発計画がいよいよ佳境に入っていた。

7月16日、最終実験の日。

原子力爆弾がウインチで慎重にゆっくりと引き上げられていく。そして地上30メートルの高さにある塔の所定の位置にセッティングされた。

実験予定時刻の7時間前、ニューメキシコ・ロスアラモスの天候は荒れていた。稲光が不気味に光り霧雨が降っていた。

原爆開発計画の責任者、ロバート・オッペンハイマーと軍の最高責任者、レスリー・グローヴスは話し合いを続けた。

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グローヴスとオッペンハイマー。photo by Marie Hansen. 

オッペンハイマーはやせた先鋭的なインテリ知識人、グローヴスは太って保守的で粗野で知性のかけらもなかった。

このあらゆる面において対照的な二人は、不思議な相乗効果で原爆開発を推し進めていた。

決行か、延期か・・・

夜明けまであと3時間、爆発実験を正確に観測するには暗いうちに実験を行わなければならない。

二人は嵐がおさまることを祈り、5時半まで待つことにした。

午前4時半「雨が止み雲も切れ徐々に散りつつある」

報告書がオッペンハイマーに提出され実験は、午前5時半に行うと決定が下された。

午前5時10分「予定時刻20分前」

砂漠の拡声器から声が鳴り響き、つづいて秒読みがはじまった。秒読みがつづき警報のサイレンが基地に鳴り響く。物理学者や軍人たちはそれぞれ近くの塹壕の中に身を伏せた。

「1分前・・・50秒前・・・」

45秒前、自動制御装置のスイッチが入れられた。

10秒前、最後のスイッチが入れられた。

「10、9、8、7・・・」

基地中の誰もが固唾を飲む中、秒読み係が声を限りに叫んだ。

「ゼロ!」

次の瞬間「千の太陽を集めた」と表現される核爆発が起こった。

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トリニティ実験の爆発直後の火の玉。爆発から0,016秒後、火球は200メートル幅に及んだ。地平線に沿った黒点は木々である。photo by Berlyn Brixner. 

「音もなく太陽が輝いた・・・電離した空気が発光して息を飲む光景だった。」オットー・フリッシュ(物理学者)

「まだ夜中なのに・・・朝が来たようだった。」フィル・モリソン(物理学者)

完全な静寂がずっとつづいたあとに凄まじい爆発音がやってきた。残響は長いこと鳴り響きつづけた。

あるものは泣き、ほとんどの者は無言だった。その時、オッペンハイマーのあたまにバガヴァード・ギーターの一節がよぎった。

「われは“死”なり。世界の破壊者なり」

「あの時の気持ちはことばではとても言い表せない。いまでもそのショックが残っている。恐ろしくて不吉で、こころの底まで凍りつくようだった。」イザドア・ラビ(物理学者)

人類はとうとうパンドラの匣を開け、人為的にはコントロールが難しい未知のパワーを解き放つことに成功したのだった。

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Jack W. Aeby, July 16, 1945, This image comes from the Google.

参照・引用:『ヒロシマを壊滅させた男オッペンハイマー』ピーター・グッドチャイルド著 池澤夏樹訳 白水社
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2020年07月17日

日本への無差別無警告での原爆実戦投下決定

1945年7月16日、22億ドルをかけてアメリカ軍の威信をかけておこなわれた、原子爆弾の開発は成功した。

7月21日、実験大成功のニュースの全容をまとめたグローヴスの最終報告書が、ポツダムにいるトルーマン大統領に届けられた。

トルーマンは、同盟国イギリスのチャーチル首相にそのことを伝えた。

それは戦後の世界の覇権交渉のカードとして、非常に大きな意味を持つものだった。

思案の末、7月24日の本会議のあとに「桁違いの破壊力を持つ新型兵器を手にした」ことをスターリンに何気なく伝えた。

「それは素晴らしい。日本に対して有効に使うことを希望する。」

スターリンの反応は素っ気なかった。

スターリンは諜報員から、アメリカの原子力爆弾の開発について報告を受けていた。そしてソビエト連邦は、2年前から核兵器の開発を独自に進めていたのだった。

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談笑するスターリン、トルーマン、チャーチル。日本の運命は三人が握っていた。photo by Google.

いっぽう良識ある科学者、レオ・シラードは早々と原爆開発から離脱し独自に原爆の実戦使用に対する反対活動をしていたが、ことごとくグローヴスに揉み消されていた。

7月はじめにシカゴの科学者67人が署名した嘆願書が作成された。

日本にあらかじめ警告を発してそれでも降伏を拒否した場合以外は、原爆を使用しないようにトルーマンへと強く要請する内容だった。

しかしグローヴスの巧みな策略によって、嘆願書がトルーマンの目に止まることはなかった。

1.原爆は日本に対して使用する。
2.攻撃目標は民間の居住区域に囲まれた軍事施設とする。
3.原爆は予告なしに使用する。

以上、3点が暫定委員会にて決定した。

いまだに議論の余地がある、無差別無警告での原爆実戦投下の瞬間が刻一刻と迫っていた。

大日本帝国の穏健派の軍人が密かに和平工作をしていたが、うまく進んでいなかった。やはり国体の保護という条件が問題だった。

穏健派が和平の仲介役として泣きついたソ連は、戦後の利権争いを見込んで太平洋戦争への参入をすでに決めていたので要請を無視していた。

ニューメキシコ・ロスアラモスのアラモゴート砂漠での爆発実験成功のあと科学者たちは、新型爆弾の総仕上げをするため太平洋のテニアン基地へと続々と出発した。

レオ・シラードとアインシュタインがヒットラーの核開発の脅威から連合国を守るために、ルーズベルト大統領に提案してはじまった米国の核兵器開発。

ナチスドイツが降伏をしたいま。

紆余曲折を経て極東の島国、日本に原爆を実戦投下することが動かさざることとなったのだった。

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爆発実験後、調査をする関係者たち。中央帽子の人物がオッペンハイマー、右隣がグローヴス。United States Army Signal Corps.

参照・引用:Wikipedia. Google.『ヒロシマを壊滅させた男オッペンハイマー』ピーター・グッドチャイルド著 池澤夏樹訳 白水社. 
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2020年07月18日

下北、鉄割

一昨日は、下北沢にて鉄割アルバトロスケットのウェブマガジンインタビューでした。

主宰の戌井昭人氏がウェブマガジン『CHRATTO』での小説連載をはじめているそうです。

タイトルは『鉄割学園物語』

「関東地方の外れ、どたら県、こうたら市にある学力レベル測定不能校、鉄割学園には、今日も、空っ風やら、つむじ風やら、微風が吹いていた。たまに突風も吹くし、竜巻が起こることもある。」ウェブサイトより

10分前ぐらいに会場の駅前劇場についたらすでに皆さん集まっていて、こういうところは生真面目なんだな。と感じる。みんなマスクをしていて「へえ」と思う。

むかしだったら世間の目とかそんなことお構いなしでいそうだけど、結婚したり子どもができたりして社会性も身につけてきたのか。

仕事がたいへんそうな看板俳優の奥村勲氏もきていて「松浦君のやつが見たいんだよね」としきりに言っていてた。「松浦君て誰だろう?」と思いながら用意をする。

ソーシャルディスタンスということで、間隔をあけてすわって座談会のようなインタビューがはじまる。

まずは鉄割のなりたちから戌井君が喋りはじめる。じぶんはあとから参加した人間なので、なるべく出しゃばらずにしていよう。

いま残っている創設メンバーは、戌井君と演出の牛嶋みさをさんと奥村君と中島朋人と田山うたこさんと途中いなくなっていたけれど渡部真一に山内か。けっこう残っている。

みさをさんと渡部と中島と山内は玉川学園で戌井君と一緒だった。玉川学園時代から戌井君は有名だったようで、中島なんかは後輩で憧れていたようです。

奥村君と田山さんは文学座で戌井君と一緒だった。

ほかのひとは真面目で真剣にお芝居をやっているけれど、そのよこで戌井君と奥村君はハンガーをつかってなんだかわけのわからないことをやっていたと田山さんが喋っていた。

はじめは『原子力マグロ』という名前だったのかな。

鉄割でさいしょに公演する場所を探すために戌井君とみさをさんが東京の根津を歩いていて、ある公民館にたどり着いた。

「そこの管理人さんが、せむしのおじいさんで。その風情に魅せられ、即決でした。」

最初は蛍光灯で公演して暗転もできなかったとか。でも通常のお芝居でつかう照明器具はつかいたくない。反逆精神だな。最初からみじかいお話をつなげるやりかただったみたいです。

演劇ではないとずーっといっていたけれど、最近は面倒くさいので「劇団です」といったりしていると戌井君が笑っていた。

初期の頃は好きなひとや観てもらいたい、いろんなひとに招待状を出していた。

和田誠さんや翻訳家の柴田元幸さんにも手紙を書いて、柴田さんは著書に甘い物が好きとあったので『お団子つきます』って誘い文句を添えたりしていたとか。

観て欲しいひとに案内状をおくるあたりまえ。

話しを聞きながら「いまじぶんが創った舞台をいちばん誰に観てもらいたいか?」

考えて込んでしまったのでした。

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『模写 2020.7.18』
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2020年07月19日

下北、鉄割、つづき

下北沢駅前劇場での鉄割アルバトロスケットインタビュー。

いろんな逸話をはたで聞いているとあたりまえだけど、さまざまなひとの助けや応援があっていまの鉄割があるのだなと思った。

「おまえらそろそろちゃんとした劇場でやったほうがいいぞ。」とアドバイスしてくれたという、リトルモア代表の孫家邦さん。

スズナリを借りられるようにしてくれたという、庭劇団ペニノ主宰のタニノクロウ君。

そうして今回のウェブマガジンCHIRATTOのかたがた。みんな鉄割のことが好きなのです。

いい加減で適当な鉄割のよさ、魅力。

けっきょく、最後まで姿をあらわさなかった演出の牛嶋みさを。練習にも姿をあらわさなかったりするけれど、それも一般的な演出とかいう範疇とは関係ない鉄割独特のありかたなのです。

頑張りすぎずクソ真面目にならず、素人ごころというかアマチュア精神というか、天邪鬼というか永遠にプロになどならないぞ。という意気込みというかやっぱり「いい塩梅だなあ」と思ったのでした。

さいごに戌井君が「いつまでもつづけていけるといい」と言っていた。

ステージ上で集合写真を撮影して終了。

そのあとは有志にて台湾料理屋へ。ここは若い女性に人気とかでいつもは満員で入れないのだけど、ガラガラだった。

渡部が携帯のアルコールスプレーを手にかけてくれたり、大皿から直バシで取らない。とか感染症対策を万全にとりつつ頂きます。

台湾料理を久しぶりに食べたけれど美味かった。中国が共産党の一党独裁になってしまってそれまであった中国の文化を一掃するときに、台湾へと中国の食や文化のあらゆる良いものが逃れたのです。

そういえば鉄割マネージャー的な存在の松島さとみさんに大駱駝艦の後輩、我妻恵美子が台湾にいると教えてもらった。

2月だか3月から台湾にいて舞踏の仕事をしていたけれど、このコロナ騒ぎで帰れなくなってそのままずーっと台湾にいるそうです。

台湾は感染症対策がうまくいっている国なので、我妻も地元のひとと仲良くなって協力を得ながら公演やワークショップなどを精力的におこなっているらしいです。素晴らしい。

そして羨ましいけれど、こういうのは完全に運と縁だな。

みんな子どもがいたりするので、子育てについての話しをした。

じぶんは、ワイフに任せっきりで壺中天にこもったり創作にかまけていたので偉そうには話せない。

いちどワイフが出かけていて、じぶんが子守をしていたけれど酔っ払ってしまって娘がよこで泣いているのにグーグー寝ていてこっぴどく怒られたことがありました。ごめんなさい。

子どもが小さいひともいるので、はやばやとお開きにしてまたね。

帰りは満員電車。

スーパーではいまだに「入場制限をさせていただくことがあります。」いうてアナウンスしている。

けれども入場制限をいちばんするべきなのは電車なのでしょうね。

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『鉄ストトロッアケバル割』
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2020年07月20日

チラッと

戌井君が連載をはじめた『CHIRATTO』を拝見。

“おもしろい頭を除き見れるwebマガジン”

恥ずかしながら知らなかった。先日、奥村君のいっていた松浦君の名前もでてきた。

松浦祐也というひとを知らないので、検索してみたらおもしろそうな役者さんだった。主演したという『岬の兄弟』もおもしろそうな映画。

奥村君は、ほんとうに映画が好きなんだなあ。と思う。そうしてアンテナをビンビンにしつつ、じぶんの感性にあったものやことを探す能力にたけている。センスがいいのだな。見る目がある。

苦労人だけに役者さんには、めちゃめちゃ厳しいのであんまり褒めない。

なので松浦君には注目。

松浦君も戌井君が連載をはじめたCHIRATTOで連載をしていた。そこはかとない滑稽さが微笑ましかった。けれども役者だけでは食えていないようだった。

奥村君もそうだけれどおもしろくて実力のある役者さんが、活躍できないのはもどかしい。日本の映画界にもっと元気があればなあ。くだらない商業映画ばかりが幅をきかせている現状がある。

テレビでもおんなじ役者が入れ替わり立ち替わりあらわれるので、つまらないなあ。と思います。

けれども舞踏とはちがって需要は多いしチャンスも多いと思うので、運と縁しだいで一発逆転は紙一重。可能性はゼロではない。

松浦君の連載『砂を噛む』に鉄割へ一緒に出ている、俳優の古澤裕介君の名前がなんども出てきた。おんなじ西武ライオンズファンのお仲間のようだった。

松浦君がCHIRATTOで対談していた赤松利市というかたもはじめて知った。こういうのは鉄割に出ているからこそ得られる情報なのだろうな。

商業的な情報誌やテレビでは知りようもないほんとうにおもしろい、一部の通にしか知られていない情報。

戌井君が活躍してその世界の幅を広げていく。それをうけて、まわりの人間の世界も広がっていく。

赤松さんは、新人賞を受賞したときのキャッチフレーズが“62歳住所不定無職”

62歳でデビューした小説家さんです。連載中の『小説家入門』に切実な過去やいきざまがつづられていて、路上生活から一発逆転チャンスをつかんで小説家になられたとあった。作品は読んだことがないので読みます。松浦君の映画も観ます。

刺激を受けて創作意欲を刺激してもらうのです。

CHIRATTOのほかの執筆陣は漫画家のいましろたかしさん、映画脚本家の向井康介さん、CMディレクターで演出家の山内ケンジさん、お笑い芸人のシソンヌじろうさん。

戌井君もそうですが、いまをときめきながら先端をはしる。

不良なのだけれど知性があって、知るひとぞ知る感じのかたたちなのです。

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『松浦祐也君』
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