2020年07月02日

ぱらさいと

映画『パラサイト』をやっと観ました。

湯山によるとネタバレになるとかなので、新聞記事などをまったく読まずに満を持していた。

けれども、いろんな見出しから半地下に住む貧乏な家族が、裕福なほかの家族に寄生するという内容なのは知っていました。

観たらその通りのお話だったけれど、意外な展開や仕掛けもあってぐいぐいと引き込まれました。

さすがは芸術映画の牙城、カンヌ国際映画祭の最高賞“パルムドール”を受賞し、娯楽映画の頂点アカデミー賞のダブル受賞作品。アカデミー賞は作品賞、監督賞、脚本賞に国際長編映画賞の4賞受賞だって。

ポンジュノ監督は一気にスターダムです。いいなあ。映画は一気に人生が変わる可能性があるのでうらやましい。いままで韓国内で活躍はしていたけれど、もうひとつかげにかくれるような存在だったとか。

北朝鮮ギャグが興味深かった。

「敬愛するキム・ジョンウン同志は今日、詐欺家族の動画をご覧になり悪質で低俗な挑発に対し驚愕と怒りを禁じ得なかった。偉大なる首領さまは朝鮮半島非核化の過程で核弾頭の一発を敵の口にねじこめと究極の指令をくだされた。

腐った五臓六腑は核の最終処理場となりついに非核化と世界平和のために偉大なるキム・ジョンウン同志は・・・」

近年、アカデミー賞はノミネートされる候補が白人や男性にかたよっていると批判を受けていたので選考に多様化を取り組んでいたのが大きかったとか。運もよかったのだな。

たしかに面白かったが期待しすぎた感じもありました。

日本映画がパラサイトを撮れない理由なんて話しもどこかで見たけれど、格差社会の状況は日本も同じだからアイデア次第では撮れそうだったように思います。

一昨年、パルムドールを受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』と似た雰囲気があったけれど、パラサイトは根底に明るさがあったのがよかった。

格差社会か・・・

世界的な大問題になっていますが、じぶんも潜水艦のように若いころからずーっと底辺に沈んでいます。浮き上がれる気なんてしない。

それを自己責任や努力が足りないというのは嘘で、まじめに働いていくら頑張ったところで時給1,000円でこきつかわれる社会構造の現実があるのです。

広がるいっぽうの職業によっての収入格差。

悪いことをするか、お金持ちに寄生して生きていくしかないのか。

運や縁が大きく作用するのは、いまもむかしも同じか。

そうして『シークレット・ミッション』という映画も観ました。こちらは北朝鮮のスパイのお話しで、韓国に潜入するけれどみんな帰れなくなる物語でした。

優秀な北のスパイたちの姿を観ていて、やっぱりその頂点にいるのがあの小太りでかりあげの独裁者だと思うと、より一層不気味さが増してきたりするのでした。

あのひとのために命をかけなければならないひとびとか・・・

お気の毒やん。

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『キムさん』
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:04| ブログ?