2020年09月05日

やすみ

コンニャク座の稽古場へと通う日々が終わってしまった。

稽古場というおとなの遊び場。

“場”を持つのは舞台人の夢ですが、その夢をかなえるのは至難の技。

維持するお金の問題が大きいけれど、運と縁もある。独立してから場を持とうと悪戦苦闘したけれど縁がなかった。

「求めつづけよ、されば与えられる」

ひとつの場所に集まって作品をおもしろくするためにみんなでワイワイやるのは、ほんとうに楽しいのです。舞台の醍醐味。

いろんな人がいて衝突もあるし合わない人がいたり揉めごとも多いしたいへんだけど、それがおもしろい。

今回は外部から入っている身、いわば旅人のようなもの。そんな気楽な身だから、より楽しかったのか。よそ者の疎外感と寂しさもたまに感じた。

自由と不安は背中あわせ。集団の中にどっぷりと入って生きていくのは、それはそれでいろいろと面倒なもの。ストレスも多いし逃げ場のない苦労もある。そんな不自由はあるけれど、集団の中にいる安心感もある。

劇団というのは言ってみれば、社会からのはみ出しものの集まり。片寄っていたりどこか問題があったり抜けていたり欠けていたりする。変であればあるほどおもしろいなんていうところもあるので、協調して生きていくのはむずかしかったりする。

普通のことができるのであれば、普通に生きていけばいい。できないからこんなことをやっているのか。

けれども社会の一部ではあるので、社会的なところはないと生きていけない。

そして生きていくために、いろんな仕事をやらなければならない。男性は道具仕事をやるひとが多い。これは舞台の仕込みを道具をもって、じぶんたちでやるところからきている。

古巣、大駱駝艦もダンサーたちで舞台のいろいろをするし、鉄割アルバトロスケットも役者たちでやる。もちろんこんにゃく座も、歌役者さんたちで舞台のいろいろをやります。

道具仕事の得意なひとや照明の仕事の得意なひと、衣裳のことが得意なひと。それぞれ適材適所、分担して作業をします。

今日は俳優座劇場に入って1日中、舞台を仕込んだり美術をつくったり照明を吊ったり楽屋を整えたりする日なので振付はお休み。

明日は舞台稽古。劇場の舞台で実際にうごきます。劇場というところは本格的な遊び場。その遊び場で最後の調整に入ります。

劇場の空間にからだを慣らしていく。舞台にからだを馴染ませていき、存分にこころを遊ばせていく。

そんな時間のはじまり。

劇場へ入ると、いよいよ本番が近づいて来ている感じがしてくるのです。

わくわく。

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『模写 2020.9.5』
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 12:06| ブログ?