2020年09月09日

幕があがる

オペラシアターこんにゃく座、新作『末摘花-すえつむはな』開幕しました。

初日は緊張感が漂いつつも、その緊張感がいい具合に作用。

集中力にあふれた舞台でした。

もう少し笑いがあるかと期待したけれど、それほどでもなかった。客席がいつもの半分で、みなさんマスクをしているので反応がわかりにくかった。

笑わせるというのは、むずかしいことなのだなあ。と観ながら思った。

じぶんの舞台でも笑いは大切にして意識していますが、舞踏は笑っていいのかどうかわからないところがあるらしい。そういうときは笑っても良いのですよ。という雰囲気づくりが大事です。

そのへんは鉄割アルバトロスケット主宰の戌井昭人氏がとっても上手で、最初から緊張感を崩して笑いの方向へと観客のこころを持っていく。舞台の敷居を限りなく最初から低くするあの感覚は天性のものでしょう。

笑いというのは反応がわかりやすいぶん、気にしはじめるとキリがなくなってしまう。

今回は喜劇だけれども悲劇でもあって、ひとの不幸は他人にとっては愉快である。というような塩梅。

距離をもって観ると滑稽なのだけど、のめり込んで観ると哀しいお話でもある。

演出意図としては、笑わせるというよりはのめり込んで観せる方向なので演出家の思った通りにはなっているのか。

こんなときだから礼は一回で終わろうと決めていたら、フィナーレでは拍手が鳴りやまなくて急遽二回に。みなさん舞台を観るのをこころ待ちにしていたのが伝わってきて、鳴りやまない拍手を聞きながらじーんとした。

あれこそが舞台の醍醐味なのです。オンラインなどではありえない、場を共有する臨場感と感動。

舞台って良いものだなあ。とこころの底から思った。はやく自然に舞台を観れるようになることを祈ります。

ワイフが観にきていたので一緒に帰宅。

売れっ子でひっぱりだこのモモンガコンプレックス主宰のコンテンポラリーダンサー、白神ももこさんも観にきていて一緒に帰った。白神さんはこんにゃく座の振付をやっているのです。

そういういま誰が旬で売れているのかということを感じる、こんにゃく座のアンテナは素晴らしい。

休憩で顔をあわしたら「おもしろいですね」といっていてよかった。

ワイフは「歌がよかった」といっていた。ダブルキャストのちがう組みも観てみたいともいっていて確かに。

そのちがう組みの初日が、今日のお昼に幕開きです。

さあどうなるか。楽しみです。

shiragamomoko_art.jpg
白神ももこさん。撮影:北川姉妹
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 09:36| ブログ?