合宿二日目です。
朝から、湯山大一郎といろいろと対話をします。
話しは伯仲してつぎつぎと脱線してふくらんでいきます。でもそれでいい。生真面目に議論をしたところでいいアイデアはでない。
若い頃に学校で習ったブレーンストーミングです。まるで遊びのようにことばを重ねていくうちに、いいひらめきが出てくるのです。そのときに大切なのは、決して否定しないこと。否定をしてしまうとそこで対話はとまってしまうのです。
まるで雑談のように会話がはずんでいき、いいアイデアが飛び出してくる。
そのあとは、庭に生えている巨大な『お金のなる木』を二人で引っこ抜きます。
お金のなる木はメキシコ原産のサボテンのような植物で、ほんとうにお金がどんどんなるのなら大歓迎ですが、じっさいはひとつの葉っぱからも根が生えてどんどん増殖していくという薄気味がわるい植物です。
ぐにゃぐにゃしていてあんまり好きではないので、庭に生えているのをつぎつぎと引っこ抜いていた。さいごに残った巨大なのを引き抜いてすっきりしました。
午後は家でストレッチをしたあとに海までいってからだをうごかします。
風が強くて猛烈に寒いので稽古をつづけている湯山を置いて帰ります。スーパーに寄ってカニクリームコロッケとだし巻き卵を買って、コンビニでちくわを買ってなかにキューリを入れます。
湯山のつくったクリームシチューも温めて乾杯、飲みながら打ち合わせします。
予定を確認しつつ雑談をしながら、いいアイデアも出たりするのでメモメモ。
2022年の新作は男性ダンサーだけでつくろうと考えている。けれども男は保守的というか臆病というか、なかなかワークショップには来ない。だいたい女性が多いのです。女性のほうが好奇心が旺盛なのだな。
男を集めるために来年1年かけて、アジテーションするチラシをつくって折り込みをやりつづければいいんじゃないですか。と湯山が言っていてなるほど。
なにか男にアピールするようなキャッチコピーを考えて・・・
しかしジェンダーフリーのいま。
男だけというのは古いかな。と思う。アイルランド在住のメンバー、カナコもいるのだしと考えをあらためます。まだ大駱駝艦時代につくった男だけの名作『2001年壺中の旅』を追いかけているこころもあったのかと反省。
先へすすまねば。そうして決めつけるな、思い込むな。
合宿三日目は音楽家の築山建一郎がやってきます。
わくわく。
夕陽と湯山大一郎。