2021年01月21日

Busy is good

2021年1月8日の新年早々、文化庁から申請書類に不備があったと連絡があった。

問答無用で落とすのではなく、わざわざ連絡してくれるとはありがたい。

すべてじぶんでわかっていた不備で「直したいなあ」と思っていたところだったので、すぐに直して送りなおします。

そうして昨日、また書類に不備があったと連絡があり、朝から作業します。サクサク直してたらわからないところが出てくる。

「経費明細計算書の合計金額と申請画面の合計金額が一致していませんでしたので、上記修正後、各項目金額の確認もよろしくお願いします。」

というのが何回見直しても、どうしてもわからずにどうしよう。Excelにくわしい妻も見てくれるがわからない。10時半から電話相談がはじまるので、また電話するか。

前回は感じのいい女性だった。

こういうことは向いてないなあ。とつくづく思う。大駱駝艦から独立して5年間ぐらいは、さまざまな助成申請をしていたけどよくやっていたとじぶんで感心する。

昨日、観た石岡瑛子さんのスケールがケタちがいの凄まじい大活躍と、小さな計算のまちがいに右往左往するじぶんとを比べてそのギャップに落ち込む。

石岡さんはこんなことしたことないのだろうなあ。としみじみ思ったり。

お金がふんだんにあればプロを雇えるのです。文化芸術活動の継続支援事業補助金は、予算150万円だから10%で誰かに頼むという方法もあったけれど面倒でじぶんでやってしまった。

けれどもそれこそが仕事というもの、ひとに頼むという大切なことをおっくうがってはならない。

M-1なんかも「賞金1,000万円の10%で一緒にやらない。」と構成作家さんとかに声をかけてやっているのだろうな。とか考えながら再度、挑戦。

Excelの計算は間違っていたりするらしいし、スマホの計算機は信用できないので娘の計算機を拝借。もう一度計算して見直してみたら、たんなる打ち込みミスだった。

なんとかシステムの制限時間以内に完成、送信。

もう一回ぐらい直しが出そうです。どうも担当者さんの指摘がわからないところがあって、直したはずなのにまた指摘されていた。メールのやりとりだからまどろっこしい。

会って書類を前にして話しを聞けば一発で解決するのだろうが、いまは無理です。

事業の審査締め切りが1月26日。

2月に都志に入って1週間は外出自粛しつつ準備を開始、2月7日から湯山大一郎とあとひとりも入って作業開始です。

寒いぞ〜。

ガスストーブを買って灯油を買って石油ストーブも使って、たぶんそれでも寒い。夜は布団プラス寝袋を使って・・・

2月は東京でぬくぬくと過ごすつもりだったけれど、嬉しい悲鳴なのでした。

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臨『懐素 自叙帖』
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2021年01月22日

シェルターのなかへ

シンイチは、煙をまきあげながら雑踏を歩くブダマツを追いかける。

からだ中にお香のようなものをつけているのだ。

みんなこちらを見ながら煙をよけていく。

その煙に隠れるようにシンイチは歩いていく。煙はとろけるようないい匂いをさせている。ブダマツが雑踏から細い道へと入っていくのでついていく。一歩入ると、ひと気はなかった。

歩くスピードがはやくついていくのが精一杯、聞きたいことが山ほどあったが聞けなかった。

路地からはなれてすこし入ったところにいき、ブダマツがあたりを見回して土をどけると地面に板があらわれた。板をあけて蝋燭をともす。

うながされてシンイチは、はしごを降りていく。カビ臭いようなにおいがあたたかい空気と一緒に立ちのぼってくる。

はしごを2メートルほど降りるとひとがひとり通れるぐらいの通路があった。モクモクとブダマツが降りてきて先へいけとジェスチャーする。

シェルター。ブダマツがぶっきらぼうにそう言った。聞いたことのないことばだったが何故かスッと腑に落ちた。

ほそい土のトンネルを抜けると急に広い場所へとでた。空間にひな段のようなものがあって、その上で10人ぐらいの人間が猿山のサルのように飯を食べているのが蝋燭の光でちらちらと見えた。

上のほうにホフムラもいた。

「ぐー」とシンイチのおなかが大きな音を立ててなった。微笑んだブダマツにいざなわれていちばん下へと座る。新入りだ、仲良くしてやってくれ。ブダマツはそうニホン語でみんなに言うとどこかへ消えた。

男たちはやはり黒い肌をして無言でなにかを食べていた。

うなだれて座っていると肉の入った木の器が回ってきた。そんなやつに喰わせることないねん。上からホフムラが大声で言っている。下っ端らしきその男は無視して皿を置いた。

シンイチは一気にむさぼり喰う。すっぱいような不思議な味の肉だが、からだの奥からやる気がみなぎってくる。

とにかく空腹な彼はうまい、うまいとなみだをながしながら、むさぼり食べたのだった。

食べ終えてひとごこちついていると器に入った液体が回ってきた。ひとくち飲むと酒のようだった。飲んだことのない味の酒でアルコールがきつい。

むせながら、酒を飲むのなんていつぶりだろう。

酒に弱いシンイチは一気にまわるアルコールを感じながら、いい気分で考えていた。

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『ブダマツ』
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2021年01月23日

ひとはうれし涙を流すまで旅人

大相撲の13日目、明瀬山が勝ち越しました。

良かったなあ。

35歳なのでもうヘトヘトの模様。

それはそうです、相撲は2週間以上という15日間も休みなしで連日闘いつづけるたいへんななりわい。

明瀬山は幕内から最下位まで落ちて5年かけて、また這い上がってきた。照ノ富士関とおなじ感じだけど、あまり注目されていない。けれども本人的にはほんとうに嬉しかったようで、勝ち越しのインタビューで涙を流していました。

嬉し泣きはいいものです。いっぽう悲しくて泣いてるひとをみるのはつらい。

先日は娘を泣かせてしまい、こころが痛かった。つぎの日は大好きなバナナクレープと高級いちごを差し入れて、ごめんなさい。

妻もよく泣かします。いつもすべてじぶんが悪いのですまない。とこころで手を合わせる。母親も泣かせつづけ県立高校にすすめなかった時は、1週間寝込ませてしまいました。

いちばん泣かしたのは妹で、いちばん泣かされたのは兄貴。男性はあんまり泣かしたことは・・・いちばん覚えているのは兄弟子の狸穴善五郎です。

これはたぶんすでに記したのでさておき、歳をとるとなかなか泣けなくなってくる。小説を読んだり映画を観たりして、こころをうごかしていきたい。

泣くのは自己浄化、おしっこや汗や嘔吐とおなじ排泄行為で好ましいことなのです。

かっこいい新入幕の翠富士はうれしい勝ち越し。

ミュージシャンの村上君がテレビを観ながら「最近のお相撲さんってかっこいいなあ。」と驚いていたように、みなさん足が長くてスタイルがいいです。現代っ子というのもあるのだろうなあ、栄養がいいので顔もからだもシュッとしている。

左腕の筋肉を断裂している照強は、惜しくも負け越し。来場所に期待です。大栄翔は圧倒的な相撲で勝って優勝に手がかかっている。昨日、大関朝乃山に貫禄勝ちした関脇照ノ富士も10勝して来場所に大関復帰をかける。

部屋に関取がじぶんだけの朝乃山は稽古不足が響きつづけている。大騒動がはやく収まることを願います。

大関正代は土俵際の魔術師、相撲は負けていたけれど勝って相変わらず、大栄翔と正代の2敗同士の優勝争い。解説の北の富士さんは、正代のラッキーぶりに「本来ならば5敗はしてるんじゃないの。」と不思議がっていた。

今日は照ノ富士と対決、千秋楽は朝乃山との大関対決。

上位陣とはすでに対戦を終えている大栄翔のほうが断然、有利です。

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『翠富士』
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2021年01月24日

Nuclear Ban Treaty part 1

『地球上に核兵器があってはならない』

その理念のもと世界初の国際条約が採択され、2021年1月22日に発効しました。

あらゆる核兵器の開発・実験、製造・生産・保有・貯蔵や使用を許さない『核兵器禁止条約』です。

2017年、国連加盟国の6割にあたる122カ国の賛成で採択された。批准する国が50カ国に達すれば、90日後に条約は法的な効力を発揮することになっていた。

条約は賛成されると採択され、賛成した国は署名をします。署名は賛成の意思表示。いままでに世界81カ国が署名をしていた。

署名がされた条約の内容を国会が確認し、問題がなければ国として正式に条約に同意する。これが批准です。

批准の意味は簡単で、国家間において条約を正式に承認すること、許可すること。

アフリカ南部の国、レソトが批准をおえて38カ国になり近くさらに増える見通しだった。

条約の旗振り役をになうオーストリアとメキシコ、“核なき世界”を唱えるローマ教皇のバチカン市国や、米ソ冷戦期の核危機を知るキューバが批准。

核武装をやめた南アフリカ、核実験被爆国のカザフスタン、パラオ、モルディブ、キリバスなどの国々、核で威嚇しあう印パの隣国のバングラデシュもつづいて批准。

そうして2020年7月8日に核実験被爆国のフィジーが批准し39カ国になり、発効まであと11カ国になっていた。

この条約は、核戦争を憂慮し平和をつくりだそうとする国々からの、米英仏中ロ印パ北朝鮮の核兵器を保有する国、またその核の傘に守られて見て見ぬふりをしようとする日韓独などの国への異議申し立てでもあるのです。

被爆者のサーロー節子さんは、3年前の条約採択の瞬間「広島で亡くなった人たちの姿があたまに浮かび、涙がとまらなかった。」と語る。

3年前の交渉会議で議長をつとめたコスタリカのエレイン・ホワイトさんは「核兵器の近代化への投資が増え、核拡散もすすんでいる。あたらしい安全保障環境のためにも条約が必要だ。」と話した。

被爆国の日本は批准どころか署名すらしていない。核兵器を廃絶することに賛成していないのです。

これは国民の総意ではないことはあきらか。アメリカの顔色を気にして賛成したくない政治家たちがいる。したくないのではないか、できないのだな。

広島と長崎へアメリカによって原爆という核兵器を落とされ膨大な人命をうしない莫大な犠牲を払ったにもかかわらず、そのアメリカの核の傘のなかにまだいつづけるという嘘と矛盾。

不気味な絆のようなものを感じる。

だれがどう考えても許されない、すでに経験済みの非人道的な核兵器に反対できないなんて・・・

日本国民として曽祖父が広島で被爆死したものとして、断固として抗議するのです。

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『トウキョウの空をピカっとさせる』

参照・引用:2020年6月28日 毎日新聞 | 2020年7月7日、8日、9日 朝日新聞
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2021年01月25日

Nuclear Ban Treaty part 2

2020年9月26日『核兵器の全面的廃絶のための国際デー』にあわせて国連で会合がおこなわれた。

会合では『核兵器禁止条約』を批准する国が相次いで、批准したところは46で発効に必要な50までのこり4に迫った。

関係者は、2020年中に達成する可能性があるとしていた。

50に達してから90日後に発効するので早ければ、2021年1月にも核兵器を全面的に禁止する国際法が誕生するという。

会合ではホンジュラスが「国会での批准手続きの最終段階にある」ジャマイカが「まもなく批准する」カンボジアが「批准の過程にある」と表明。

ほかにもリヒテンシュタインやアルジェリア、グアテマラなども批准の意思をみせている。

条約の推進国は核兵器を“非人道的兵器”とさだめる国際ルールができることで、核保有国に核軍縮をせまる圧力になるとみている。

核兵器禁止条約は『核不拡散条約』“NPT”が、核保有国に課している軍縮交渉がすすまないことに怒った非核保有国のとり組みで生まれた。

核不拡散条約は、アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国のみに核保有の特権を認めるいっぽうで、『国際原子力機関』“IAEA”などをつかって核軍縮や非核保有国への不拡散をたもとうとする全人類でのとり組み。

けれどもNPT加盟国間の分断がすすみ、核軍縮はまったくすすまない。

すすまないどころかアメリカとロシアのあいだの核条約がつぎつぎと失効し、アメリカ国防省は「従来の核兵器は破壊力が大きすぎて使いにくいので、小型化して使える核兵器にすることが必要だ。」と主張。

いっぽう「ロシアに向けて“弾道ミサイル”が発射されたと判断した場合、ただちに『核兵器』で応戦する。」とロシアが警告。

アメリカとロシアがお互いに核兵器の使用に踏み切るハードルを下げている理由は「ほんとうに使われるかもしれない」と恐れられないかぎり、核抑止力が損なわれるという考えかたから・・・

使える核などない。

核兵器というものはその威力の大小にかかわらず非人道的である。そのことは2度の被爆を経験した日本が、いちばんよく知っているはずです。

そうしてこのままだと核禁止条約がたとえ発効されても、核保有国と非核保有国との溝が深まるだけかもしれないという。

日本は核保有国と非核保有国との橋渡し役を自任している。

核の傘の陰のなかに居つづけさせられるという不気味な絆を断ち切って、非核という陽のあたる場所へと勇気をもって足を踏み出す。

それができたとき、核廃絶へ向けた日本の発言に説得力が生まれるのでしょう。

広島で被爆死したものの子孫からでした。

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『ワシントンの空をピカっとさせる』

参照・引用:2020年2月11日、3月4日、6月8日、7月8日、8月5日 朝日新聞 | 2020年10月4日 毎日新聞
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2021年01月26日

Nuclear Ban Treaty part 3

2021年1月22日に核禁止条約が発効されました。

それを祈念して、シリーズで発効へといたる道を辿っています。

2020年10月、核兵器を全面的に禁じる核兵器禁止条約の批准が、発効に必要な50カ国まであと3カ国と秒読みに入った。

核兵器を人道的に否定した点で画期的な核禁条約が発効されれば「核兵器は非人道的であり、絶対的な悪」という人類共通の道徳のようなものが世界に誕生する。

その反面、核保有国や日本と韓国、ドイツなどのいわゆる“核の傘”のなかにいる国は条約に背をむけているなど、課題も指摘されている。

核保有国は「核禁条約は意味がない」「核不拡散条約を阻害する」などと主張している。

けれどもそんな核保有国が核軍備競争をやめ、核軍縮について効果的ななにかをするという核不拡散条約に定められた義務をまっとうしていないのも事実です。

核禁止条約を批判するのであれば、核軍縮のためにそれぞれの核保有国がなにをするのかをまずは示さなければ説得力がまったくない。

いっぽう核禁止条約を旗印に『核のない世界』を実現しようとする声は世界的に確実に広がっていて日本国内でも、528の地方議会が日本政府にたいして署名や批准をもとめる意見書を採択した。

これまで被爆者のかたがたが各地でうごいてきた努力の成果だそうです。

そんななかアメリカがすでに批准をした国に対して、批准を取り下げるようにもとめる書簡を送っていたとAP通信が報じた。条約発効の条件となる50の批准が迫るなかで、条約に反対するアメリカが批准国に圧力をかけたとみられている。

「核兵器廃絶は政治的な要求ではなく、国民の願い」と原水爆禁止日本協議会の菅野宗二さんは話す。

核禁止条約は「核の悲劇を繰り返してはならない」というところから出発している、いわば日本の被爆したひとたちの思いからはじまった条約。

条約の前文には“Hibakusya”ということばが、2度つかわれている。

核攻撃が迫っているという誤報道は、アメリカとソビエトのあいだで何度もあった。1度もそれが破滅的な核戦争につながらなかったのは、まったくの幸運な偶然にすぎない。

アメリカ大統領が数分以内に文明のおわりを招く命令を簡単にくだせる状況もあい変わらず。現状では核攻撃を決意した大統領を止める制度はなにもないとか。

理想的な核禁止条約の発効後に、これから核兵器を減らすために現実的にどうすればいいのか。

大げさではなく、今後の人類の運命を左右するおおきな、おおきな課題なのです。

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『モスクワの空をピカっとさせる』

参照・引用:2020年10月23日 朝日新聞 | 2020年10月24日 毎日新聞 | 原水爆禁止日本協議会
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2021年01月27日

Nuclear Ban Treaty part 4

連日かたい話題で恐縮ですが、2021年1月22日『核兵器禁止条約』の批准が条約発効の50を突破して52に到達。

今後もさらに締約国は増えつづける。

国連のグテーレス事務総長は「条約の発効は多くのヒバクシャや核実験の被害者に対して、敬意をあらわすものだ。」と談話を発表。

「いかなる核兵器の使用も壊滅的な人道上の被害をもたらすと、注意を喚起する世界的な運動の集大成でもある。」と強調した。

「全廃こそが核兵器が2度とつかわれないことを保証する唯一の方法だ」核兵器禁止条約は前文でこう記し、核兵器を非人道的で違法であると記す。

『戦時国際法』では「一般住民・非戦闘員に危害を加えてはならない。軍事目標以外を攻撃してはならない。不必要な苦痛を与える残虐な兵器を使ってはならない」と定めています。

核兵器使用は、このすべてに当てはまる。

怖ろしい殺戮兵器をつぎつぎと開発してきた人類。しかしそのいっぽうで生物・化学兵器、対人地雷、クラスター爆弾を非人道的だと禁止してきた。

インターネットで情報が一瞬で共有できるいま。

じわじわと世界を破壊する環境問題とおなじで「一瞬で世界を破壊する核戦争も怖ろしい」という意識をたかめて世界的な流れにしていく。

そんな核兵器廃絶へのおおきな意識を、世界的につくりだすことも可能かもしれません。今後も批准国を増やして『核なき世界』を求める国際世論をどこまで強められるかも焦点になってきます。

そうして核廃絶へのカギをにぎる核兵器をふたつも実戦投下された国、日本。

「被爆国である日本が条約に参加すれば、核の傘に依存する他国もつぎつぎと核兵器を拒絶する引き金になる。」そうノーベル平和賞を受賞した『核兵器廃絶キャンペーン』のフィン事務局長は話す。

そのためにも「核兵器がないと安全が保障されない」という矛盾して狂った安全保障の考え方を変えていく必要があるのです。

日本とおなじく核の傘のなかにいるベルギーでは、国民の6割が条約参加をもとめる世論が政府に変化をうながしたという。南アフリカのように核兵器保有をやめた国もある。

核兵器の削減、廃絶へと舵を切る核保有国のリーダーの意識を育てるためにも不可欠な核兵器禁止条約なのです。

いま現在、地球上に生きる全人類を何回も殺戮できるほどにある暴力の権化、核兵器。

そして、その9割を保有するアメリカとロシア、中国。

いつか良識あるリーダーが核保有国にあらわれたとき、核廃絶は実現へとむけてほんとうにうごきだすのかもしれません。

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『ペキンの空をピカッとさせる』

参照・引用:2020年10月25日、26日 毎日新聞 | 2020年10月26日 朝日新聞 | 小林よしのり『いわゆるA級戦犯』
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2021年01月28日

Nuclear Weapons Ban Treaty

<前文>

武力紛争の当事者が、どんな兵器や手段を選ぶかは無制限ではない。

この核兵器禁止条約を締約した国は、どんな状況においても核兵器が二度と使用されることがないようにあらゆる努力をおこなう。

この人権条約は、核兵器のいかなる使用も、武力紛争に適用される国際法のルール、特に人道法のルールに反していると宣言する。

われわれは、核兵器の使用がもたらす破滅的な結果が国境を越え、人類のいのちや自然環境、世界経済、食料の安全の保障に悪影響をあたえ、放射線が子どもたち、妊婦の健康に重大な悪影響をあたえることを知る。

われわれは、核兵器の使用による被害者とヒバクシャ、核実験で影響をうけたひとびとの受け入れがたい苦痛と損害にこころを思いやる。

われわれは、自然環境が広くて長くて激しい放射能被害から保護できるように努力する。

そうして甚大な被害を自然環境にあたえ、人類の健康やいのちを奪うことを目的としたり、そうした被害が想像される戦闘手段と兵器の使用をいっさい禁止する。

われわれは『核不拡散条約』の重要性、『核実験禁止条約』の重要性、『非核地帯条約』の貢献をもういちど確認する。

核兵器の全廃だけが核兵器が2度とつかわれないことを保証する唯一の方法である。

全人類の核兵器完全廃絶への良心のねがいと、核兵器廃絶のための国連、赤十字、多数の非政府組織、ヒバクシャの取り組みをこころからみとめ、われわれは以下のように合意した。

<条約の禁止項目、規定など>

核兵器の開発、実験、生産、製造、取得、保有、貯蔵のすべてを禁止する。

核兵器の使用、または使用するとの威嚇を禁止する。

条約で禁じられた活動の援助要請、援助受けいれを禁止する。

核兵器の配置、設置、展開をみとめることを禁止する。

核兵器を所有、保有、管理する国は運用状態からただちに取り外し、期日までにできるかぎり速やかに廃棄する。

締約国は核兵器の使用や実験による被害者に支援を十分に提供する。

締約国は核兵器の実験や使用で汚染された地域の環境回復にむけた必要で適切な行動をとる。

締約国は憲法に従って、この条約のもとでの義務をまっとうするために必要な手つづきをとる。

締約国は、この条約の義務のまっとうをうながすために、他の締約国と協力する。

すべての国から条約への支持を得るために、非締約国に対し、この条約の批准、受諾、承認、加盟をうながす。

この条約は、核兵器不拡散条約締約国の権利および義務に影響を及ぼさない。

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『ヒロシマの空にピカッとえがく』

参照・引用:2020年10月26日 毎日新聞 | 日本共産党ホームページ
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2021年01月29日

それからどうした

シンイチがとうぜんとした気持ちでいると男たちが騒ぎはじめた。

どうやらなにかがはじまるようだ。

じゃあ、みんな裸になるか。責任者らしき比較的に肌の色が白い、いるかのような顔をした男がまっさきに全裸になってニホン語で言った。

シンイチはすでにほとんど裸なのでそのままでいる。じゃあ、横になろう。つづいて男が指示した。

横になろうとするとひじの皮がずるりとむけた。うごくたびに全身のやけどがひどく痛む。仰向けになると刺さっている無数のガラスの破片が背中に喰い込んでシンイチはうめき声をあげた。

あちこちでうめき声があがるので、みんなおなじようにガラスの破片がからだに刺さっているようだった。上のほうで、痛いのーくそーとホフムラが大声で怒鳴っていた。

痛みをこらえてしばらく息をとめていた。けれどもいままで緊張していたのだろう、横になれてこころの底からリラックスした気分にもなれた。おおきく息を吐くとゆっくりおおきく吸った。

そしてまたおおきく息を吐く。どんどんこころのなかが、からっぽになっていくのがわかった。

からだの痛みもやわらいでいく。

ふっとロウソクが消された。

からだのなかをからっぽにしよう。そうしてあたまのなかもからっぽにしよう。なにもかんがえない。どうしてもなにかをかんがえてしまうやつは、その思考を追わない。

窓から空の雲をながめているように、ただその考えをながめるだけ。

となりの男はいびきをかきはじめた。シンイチもだんだんと眠たくなってきてしきりにあくびが出た。

こころを静かにするといままで気にならなかった、からだを這ううじ虫のうごきを感じた。かゆいような痛いような感じだ。それにあわせてからだをもぞもぞとうごかす。じぶんじしんがうじ虫になったような不思議な感覚だった。

そのままうじ虫にうごかされよう。じぶんでうごくのではない、うごかされるのだ。生きているのではない、生かされているのだ。

シンイチは一匹のうじ虫になっていた。そろりそろりと、すこしずつ進んでいく。

ここはいったいどこだろう。真っ暗なふかい土のなかのようだ。

なぜこんなに苦しまなくてはならないのか。息が苦しい、呼吸ができない喉が渇いて仕方がないつばがまったくでない。それでも手探りですこしづつ進んでいく、まるでうじ虫のように進んでいく。

小さな光のようなものが見えてきた。

その光がだんだん大きくなってくる。近づけば近づくほどに明るくなってきてそして・・・

ぱん、と男が手を叩いたのでシンイチはわれにかえった。

ロウソクがふたたび灯された。

なんだか生まれ変わったように身もこころもリフレッシュしていた。

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『いるかのような顔をした男』
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2021年01月30日

こんなときだからこそ

1月20日、映画監督の渡辺謙作が演出した舞台を拝見にGO。

新年、LINEに「ご無沙汰してます。こんな状況ですがやります。よろしく!」と連絡があった。

鉄割アルバトロスケットを介して知りあったので、戌井君も誘います。

しかし、おなじころに北海道にてインタビューの仕事があるとかでうらやましい。宇和島のときのようにアシスタントでついていこうかと思うけれど、寒そうなので断念。

公演は15時からなので16時すぎに終わって、いそいで帰っても17時半ぐらいか。大栄翔の相撲は観れないな、残念。

こんなクソ寒い雨のなか出かけるなんてどうかしていると思いつつ「雨や雪の日に駆けつけてくれるのが真の友達」と13時くらいに「こんなときだからこそ」と出かけます。電車は急行も普通も空いていた。

普通電車で新聞を読みながらのんびりとむかっていて、途中で場所を確認するかと会場のホームページをみたら、なんと13時半からだった・・・

すでにはじまっていてどうしよう。

謙作に連絡するけれどつながらず万事休す。しかし相撲が観れるかもと喜びもでてきていかんいかん、とにかく新宿までいって「そうだ会場に電話してみよう」と閃いて電話したらつながった。

感じのいい女性が出て「ひとりなら入れます」ということなので、次回17時からの公演を観ることにします。これで大相撲を観ることはできなくなった。しかし録画してあるので、それをゆっくり観よう。

会場のある代々木上原についたらまだあと1時間以上あるので、まちをぶらぶらします。いい感じの古本屋さんがあったので入って、中島らもさんと向田邦子さんと青山二郎の本を購入。

そろそろ時間なので坂の上の会場へ。伊藤正次演劇研究所です。山の手の一等地にある素敵な一軒家で、元大駱駝艦の板橋稽古場のようななつかしい雰囲気があった。

はじまったお芝居は、観ている観客が全員マスクで出演者が全員マスクをつけているという異常事態。冗談で言っていた状況がほんとうになっていた。

作品はウィリアム・サローヤン原作の『ハロー、アウトゼアより』

いろいろと突っ込みどころ満載の作品で「戌井君が観たらなんて言ってたかな」と観ながら思った。ほとんどけなすことはないけれど、じつは非常にきびしい目をもっているので興味ぶかいのです。

おわってとなりに座っていた俳優、金子清文さんや出演していた小林あさこさんと飲みにいったりしたいところだけども、帰れなくなったらつらいので速攻で失礼。

帰宅してぬくぬくと大相撲を観戦。

大栄翔、おめでとう。

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『アブサントゴッホ』
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2021年01月31日

New star Hayato Takanishi

国技が終わってしまいました。

次は春場所か。これから毎日鍛錬をつみかさね、次の一瞬の真剣勝負にそなえる。

そんな大相撲にあたらしいスターが誕生。

初場所で幕内最高優勝をはたした大栄翔、本名、高西勇人。彼は、ほんとうに親孝行な好青年のようです。

埼玉県で生まれ、小学一年生から土俵にあがった。今場所見せた凄まじい突き押しの基本は中学に入ってから通いはじめた『入間少年相撲クラブ』で総監督の西沢正夫さんからまなんだ。

素直さにかけては天下一品で、素質もあったが助言を受けとめ真剣に努力をしていたという。

素直なひとは上達が速いのです。

この頃すでに力士をこころざしていた。母子家庭でそだった少年は「母に楽をさせたい」と大人たちの前で堂々と言い切ったそうです。えらいなあ・・・

好きな花はひまわり。中学では園芸部に所属し大きなからだで、収穫した野菜をうれしそうに家に持ち帰った。これも親孝行のひとつだな。

高給取りになったいまも「あの店が日本一うまい」と地元朝霞駅前にあるファミリーレストランがお気に入り。これまで通したわがままは子どもの頃、実家で犬を飼ったことぐらい。

そんなこころ優しくてちから持ちな少年が、夢にまでみた賜杯を手にした。

さすがに前夜は寝つきがわるかったとか。対する隠岐の海には過去8勝10敗と負け越していた。身長が191センチもありふところが深いベテラン。

大関を目指すなら受けたほうがいいという周囲のすすめで、痛みに悩まされてきた右ひじの手術をうけた。術後は痛みが消え、ちからいっぱい突いて押せるからだをとりもどし快進撃。母校の名門埼玉栄高校に卒業後もかよい猛稽古をつづけた。

「思い切ってじぶんの相撲をとるだけ」土俵にあがった大栄翔に迷いはなかった。

勉強熱心でなんと去年4月に親方のすすめで大学院へと入学した。専攻は国際情報でファミリービジネスをテーマに相撲部屋経営につうじる知識を学んでいるのだって。はあ〜。

相撲が似ているといわれている理事長、元横綱北勝富士のように将来は相撲協会を支える屋台骨になって、日本の国技“相撲”を世界へと知らしめてくれるでしょう。

好不調の波のおおきい突き押し一本では、横綱にはなれないかもしれないそうです。

少年のころ得意だった四つ相撲もこれから磨いていくのか。

まだまだこれからの27歳、たのしみです。

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『大栄翔勇人 埼玉県出身 追手風部屋』

参照・引用:2021年1月25日 朝日新聞 | 2021年1月25日 スポーツニッポン
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 07:46| ブログ?