今日は朝から雨なので、そとでの作業はできない。
なので家の中を徹底的に片付けます。
「いろいろやらずにひとつずつ決めていきましょう。」と湯山のいうとおりに、まずは台所から片付けていきます。
台所のもの入れの中をすべて出して、いるかいらないかを2人で判断していきます。
おじいちゃんが買ったのかおばあちゃんが買ったのか、それともお姉さんたちの誰かが買ったのか・・・新品の器がたくさん出てくるので、いまいちな器はどんどん捨てていきます。
「ものの価値は捨てることで出るんです。」と湯山がいうとおりに、惜しげもなく即決して捨てていきます。
ここで判断が鈍って「まだ使えるしなあ。」とか「もったいないなあ。」とか思っていると、ものは捨てられないので、じぶんの欲望のようなものは無視します。
「ありがとうございます。」と感謝をしながらどんどん捨てていく。断捨離ならぬ感謝離です。
雑多なもののなかに、きらりとひかる器もあったりするので気は抜けません。その器を見た瞬間にときめくかどうかで残すか捨てるかを決めていきます。
かわいい柄のおちょこが昨日のお宝ナンバーワン。あと色ちがいの5枚セットの皿がなかなかのへうげもので夜にさっそくつかいます。しまっていてもしかたがない、いいものでも普段つかいをするのです。
そのあともうひとつある押入れを片付けて、35リットルのごみ袋で20個のごみがでました。
17時ぐらいに作業は終了、そのあとはからだとむきあう。それが本来のわれわれのなりわい。からだと向きあったあとは庭に出て湯山は稽古続行、こちらはぶらぶらと歩いて舞台のイメージをふくらませます。
舞台にはる板をひのきにしようと決めていたけれども、運命のように杉の木になった。ひのき舞台というくらいで舞台人のあこがれですが、はだしであがるし贅沢な気もしていた。
夜はいつものように乾杯、"Do it your self"という言葉が気に入らないという話しをしたり、庭へいって舞台の話しをしたりしながら夜は更けていきました。
すぐに稽古場にでられるというのは、ほんとうにぜいたくなのです。
『掃除してたらでてきた織部な皿』