2022年02月14日

あくのぼんよう

本日、新聞はおやすみ。

毎日、まいにち、嘘にごまかしに隠蔽に汚職に賄賂・・・そんなニュースばかりで新聞を読むと嫌になってくる。

ほんとうに人間の悪いおこないはいっこうになくならない。

官公庁や大企業による組織的な不正や不祥事があかるみに出るたびに知識人のあいだで引きあいに出てくるのがアドルフ・アイヒマン。

ドイツ国家をいつのまにか独裁して隣接する国を侵略しまくったナチスのなかでもヒトラー親衛隊中佐という幹部の役目をつとめていた。

そしてナチスドイツ帝国によるユダヤ人大量虐殺においてリーダー的な役割をはたした人物。

終戦後の1961年にイスラエルのエルサレムでひらかれた裁判でアイヒマンは、ホロコーストの罪を一貫して否認する。

「上から命じられてやっただけ」という言いわけこそを政治学者で思想家のハンナ・アーレントは『悪の凡庸』ということばで表現した。

平凡な人間が職務に忠実であるがために巨大な悪の加担者になってしまう可能性。

彼を突きうごかしたのはユダヤ人への憎悪というよりも仕事で実績を上げて注目を浴びたいという自己顕示欲や出世欲であったという。

アイヒマンは戦後の逃亡中「なにひとつ後悔をしていない」と発言している。

そんなおとこがユダヤ人のかたがたの移送を取り仕切る責任者としていのちの選別をおこなっていた。

そうして数百万人という考えられない数のひとたちが大量虐殺されたのです。

数百万人・・・ほんとうに途方もない人数。そのひとりひとりに人生があって家族がいて恋人がいて友人がいた。猫も飼っていたかもしれない。

永遠にうしなわれてしまったいのちの、かずかずかずかずかずかずかずかずかずかずかずかず...

だが悪いのは人間ではなく戦争。

アイヒマンも戦争がなければ・・・

戦争を恨んでひとを憎まず。か、

auschwitz.jpg
罪を憎んでひとを憎まずというのもあるけれど・・・
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:25| ブログ?