4月2日は『世界自閉症啓発デー』です。
2007年の国連総会で決議されて、全世界でさまざまな取り組みがおこなわれている。
自閉症・・・発達障害のひとつで、先天的に脳のどこかが発達の標準から外れている。
最近、仕事で発達障害といわれる方々と触れ合う機会があるけれど、ひとことであらわしてひとくくりにしてしまうのは無理があると感じるほど皆さん、個性ゆたかです。
ひとりひとりに多様な性格があって、その内面は常識でははかり知れない。
いつもニコニコしているひと、真剣な表情で押し黙っているひと、面白いうごきをつづけるひと、まったくちがうイメージの世界にいるようなひと、深い思考の世界にあそんでいるようなひと、etc...etc...
自閉症は脳の機能の問題なので、早い段階での療育支援と出会うことで可能性は広がっていくとか。
自閉症のかたは他人の表情が読めなかったりコミュニケーションの取り方がひとと違っていたり、興味のあることが限られていてひとつのことに極端に強いこだわりを持ったりする。
ことばを適切につかうことが苦手で、感じたままに話したり行動してしまうことがある。だから仲間にいじめられたり先生に問題視されたりする。
少子化でクラスは減っているけれど、逆に特別支援学級は増えている。それぞれのコミュニケーションのやり方がある、ひとくくりにできない凸凹な子どもたちの性格や個性にあわせて教育をおこなっていく、素敵な特別支援学級。
ひとつの教室に閉じ込めて同じことをやらせる。
そんな理不尽で全体主義的な教育方法に無理があるのです。子どもを面白くなくしてしまう個性を殺す教育。
自閉症は正式には、自閉スペクトラム症というのだそうです。スペクトラムとは連続体という意味で境目がないということ。
どんな人間にも大なり小なり、その萌芽がある。
じぶんは中学から学校がまったく面白くなくなって、いくのが嫌でいやで結局はいかなくなってしまった。
はぐれてしまったこの身を最終的にすくってくれたのは、舞踏なのでした。
庭の桜が咲いた。
参照:2020年3月31日 東京新聞 “HEART&DESIGN FOR ALL” / コミックモーニング掲載、こどものこころ診療所『リエゾン』/ 2020年4月3日 朝日新聞