『舞踏?虎ノ穴』の稽古をはじめる。
虎ノ穴は2006年につくったひさしぶりに師匠、麿赤兒に褒められた作品。
壺中の旅のように手放しという感じではなかったが、おもしろがってくれていて嬉しかったのをおぼえている。
今回はあれから16年、状況もまったくちがうしメンツもけっこうちがう。まずはチラシの時点で初演にこだわっているじぶんに気づき、いかんいかん、あたらしい気分でいこう。
チラシ入稿のまえに湯山と話して入場料を2000円にするか2500円にするか迷っていると話したら「2000円で来ないやつは2500円でも来ませんよ。」といっていてなるほど。
そのほかにも作品について話したら湯山にはかれの作品への思いがあるようで話せてよかった。それとともにだんだん稽古日数が少ないことに不安を感じてくる。「あの群舞がその日数で大丈夫なんですか。」とか突っ込まれて、うー。
稽古をそのまま観せているような作品なので自信はあるが、たしかに作品づくりの醍醐味は稽古にあったりする。
急遽、東京で練習することにしてスケジュールをすりあわせる。みんな人気者なので予定はすでに埋まっている。なんとか5日だけ森下スタジオを確保、奇跡のように空いていて、よかった。
音楽担当の築山建一郎にも稽古につきあってくれるように依頼する。
そうして稽古初日、スタジオにはいっていた新宅一平と予定のはなしをしていたら「あれ、その日って稽古ありましたっけ?」となって、むむ。まちがって連絡していてあらら。まったく向いてないやつがやろうとしているからしかたない。
まあ、なるようになるでしょう。最初の20分の群舞は映像をわたして完コピしてきてもらえば話しははやい。
つぎの一行のシーンはHaruが出れなくなったのであたらしくつくるぞ。
そうして湯山、雲太郎とつづいてエンディング。
大丈夫、おもしろくなる。
初演のメモ。