2018年05月18日

超越サラブレッド

先日、鉄割の山内に誘われて、戌井君の家にお邪魔してお母さんの則子さんに日本舞踊の稽古をつけてもらいました。

名取試験で踊るとかいう曲をいきなり習いまして、たいへんに難しかった。けど面白かった。

則子さんは日本舞踊の名取でして流石、踊る姿がとってもカッコ良かったなあ。

お稽古の途中で花代さんという方がいらっしゃって、中村水絵さんも登場。

水絵さんは、鉄割がまだ四畳半オアシスだったころ山内が現役だった20年以上前から観ているそう。

いまはリトルモアから独立して“HeHe”という素敵かっこいい出版社を立ち上げてらっしゃる、とっても男前の呑んべえさんです。

そういえば、HeHeから作品集を出されている川内倫子さん

その川内さんが1998年にGuardianGardenで行った個展のポストカードを持ってるのだ。自慢。

kawauchi_rinko.jpg
第9回写真「3.3u展」グランプリ受賞者個展ポストカード

そして、花代さんってどこかで聞いたことあるなあ。と思って記憶を探ると一枚のフライヤーがあらわれた。

本人に聞いたらやっぱりそうだった。

hanayo.jpg
花代さんの1995年のNew Single"Dang Dong"のフライヤー。

以前も書きましたが、わたくしは結構なファイルマンでして良いなあと思ったチラシ、ポストカード、冊子なんかを捨てずにファイルに入れて大切に保管しているのです。

つながっていく、過去といま。

花代さん、まだまだ未知数な感じ。元祖不思議少女か。和と洋が混沌としてパンク魂が奥の方でうずうずして中指たててるような。

稽古終わりで、お父さんの戌井祐一さんも合流して宴会になりました。

祐一さんは、戌井昭人初芥川賞ノミネート作『まずいスープ』のモデルになった方でその遍歴は、とてもここで書き切れるような代物ではないです。

最近小説を読んだ人たちに言われるのが「小説よりも実物の方がぜんぜん面白いね。」だそうで、先日もいろんな話を聞きましたが、面白かったなあ。

ちなみに祐一さんのお父さん、昭人君のお祖父さんが、文学座の創始者で元代表、戌井市郎さん。

この破茶滅茶なお父さんからおもしろ英才教育を子どもの頃から受け、お母さんからも子どもの頃から日本舞踊を習っていた。

さらに人間国宝・初代 喜多村緑郎の血を受け継ぎ、サラブレッド・戌井昭人が生まれたんですな。

ピカソや黒沢美香さんと同じ。

伝統から破茶滅茶への進化というか逸脱というか、花開くアバンギャルドな遺伝子。

最近、思うのですがわたくしたちのなりわいは、いかに社会の常識を疑うかの勝負でしていってみたら“変なこと考えるオリンピック”。

変なことを考えれば考えるほど、社会の常識を超越していればいるほど皆んなに喜ばれるという商売。

面白いことを考えつくためには、まず自分が面白い人間にならねばならないのです。

戌井君とは、1999年の風煉ダンスという野外劇で出会うのですが、20代のわたくしはまだそこまで行ってなくて、舞踏の門に足を踏み入れたばかりのところなのでした。

IMG_2253.JPG
川内倫子さん撮影の化粧品のどでかい駅貼りポスター。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 06:05| ブログ?