2018年05月21日

ふりーだんす?

1994年3月18日 大駱駝艦ワークショップ。

最初は野口体操をやったと思う。覚えてないけど。

野口体操というのは、20代の麿さんが、故・野口三千三先生から教えてもらって雷に打たれるほど衝撃を受けた体操です。そこからラクダカンにも導入されて代々ずーっと受け継がれてる。

これは余談ですが後年、わたくしが人に教えるようになってだんだんと、野口体操と名乗るのは良くないのではないか。と感じ始めた。

野口体操とチラシに明記すると、野口体操目当ての方が来る。しかも野口三千三先生に直接指導を受けたなんていう方々が。そうすると「あれは野口体操ではない。」となる。

わたくしもWS生に直接言われた。直接言われるぶんには良いけど、外でも言われる。まあ別にそんなこと気にしなければ良いのだけど。

確かにわたくしは野口先生に直接指導を受けたわけではない。けれど自分なりに勉強はしてた。『原始生命体としての人間ー野口体操の理論』を読んだり。

ちなみにこの本、野口先生の人類に対する独特のでも腑におちる話しが濃密につまってて眼からうろこなとっても面白い本です。いまだにバイブル。おすすめ。

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弟弟子、田村一行に秘蔵の映像を観せてもらったり。でもいまいち野口体操と名乗る自身が出ない。

じゃあこれは何なんだ?俺らがやっている代々ラクダに受け継がれてきたこの体操は? 考えて。

ある日、誰かが「これって大駱駝艦の体操なんじゃない。」うん。そうだ。“大駱駝艦体操” だ。

しかし当時のわたくしはそんなこと全く考えず。野口体操もわからず。舞踏も知らず。

まったく覚えてないけれど1時間以上は見様見真似でやったと思う。体操を。無我夢中で。それから休憩になって。話せる人などいないので借りてきた猫みたいになってたと思う。

そして休憩が終わると女性が言いました。「じゃあ、フリーダンスやろっか。」

ふりーだんす?この人は何を言い出したのだろう?あれ、なんか一人ずつ踊りはじめたで。小さくて妖怪みたい。このままだと順番がまわって来るということか。俺に。

うん? この男の人の踊りは面白いな。舌を出してくねくねタコみたいに。見てて飽きひんぞ。やばい。終わってもーた。

次は女性か。美しく面白いな。次は男か。金髪でヒゲ生やしてマユ毛剃って怖いなこのおじさん。50歳ぐらいか。うわっ。終わった。

やばい。次俺やん・・・

「じゃあ、次は、えーっと。むかいさん?」

こんなことなら来るのをやめるべきだった。人前で踊る?!そんな恥ずかしいことするぐらいなら死んだ方がましだ〜
(((;꒪ꈊ꒪;)))とまで考えたかどうか覚えてないけど。

稽古場の真ん中まで出て。いま思うと俺以外ラクダカンのメンバーだった。その人たちが皆んな観てるわけです。まあ面白い見世物ですよ。生まれてはじめて人前でおどる人を観るなんて。

いまでこそ授業にダンスがあって、テレビでそんな番組があったりして、みんな踊りに触れる機会も多いけど。

ワークショップに来る前に見た大野一雄さんの写真を思い出して、ポーズを取ったの覚えてる。でも一枚の写真だからワンポーズで終わって。時間にして5秒ぐらいか。

やばい。これでは終われない。素人ながらそれはわかった。みんな結構長くやってはったから。困った。これは困った。なにをしていいかまったくわからないよー。がくがくぶるぶる((((;゚;Д;゚;))))

あーあ。

しばらくなにもせずにただ立ってた。と思う。無音ですよ。無音。

あかん。もうあかん。

耐えられない〜!いうて。

そんで?

そんで。

トイレに逃げ込んだんです。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:23| ブログ?