2018年06月05日

退路を断つ

麿さんの許しを得て晴れて大駱駝艦のメンバーになったわたくしだったが、絵はまだ描いてた。

「絵はどうするんだ?」と麿さんに言われたような気がする。二兎を追うものは一兎も得ず。きっぱりと「やめます。」と断筆宣言した。

いまだったらそんなに硬く考えず、どっちもやればいいのに。と思うけれど、賭けたんだろうな。

手応えを感じてたということもあるだろう。退路を断つのだ。というような思いもあった。

そうと決まれば、いままでの全てを出し切って個展をやることに決めた。

それまでは、個展をやろうやろうとして実現してなかったのに、やめると決めたらうごき始めた。運命だな。

なかのZEROホールの地下の結構でかい展示ギャラリーを9日間予約して、3か月間準備を進めて。

コピーでチラシをつくって。バイトもしながら絵を梱包したり。大駱駝艦の稽古もしながら寝ずにやってた。若かったから出来たことだな。

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個展チラシ。

搬入当日、赤帽を頼んで。80枚近く搬入して。

セツモードセミナーの同級生だった、水野健一郎と山本祐司さんと山本さんの奥さん、貴子さんが絵を飾るのを手伝ってくれた。助かりました。

セツの頃から、大切なのは絵を描いた人ではなくて絵そのもだろう。とういう思いがあった。

会場に絵を描いた本人が居るのが好きではなかったので、搬入・搬出以外は会場にあまり行かなかった。

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展示風景。

個展のタイトルは "HARD, COOL AND CHEERFUL" 『硬く、冷たく そして 陽気に』。

伊藤キムさんが見に来てくれて「冷たいって感じはあんまりしないなあ」と感想を言ってったっけ。

麿さんが見に来てくれるというので、中野新橋の事務所から透の運転で一緒にらくだ号で行ったのを覚えてる。

なんて言ったのかは忘れたけど、褒められたように思う。

個展を盛大にやって絵に決着をつけたわたくしは、今までの全てを捨てて一片の悔いもなく出直す覚悟で大駱駝艦に全てを捧げていくのだった。

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会場のなかのZEROにて。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 11:55| ブログ?