2018年09月21日

おぺら?

昨日は、オペラシアターこんにゃく座『イヌの仇打ち あるいは吉良の決断』を吉祥寺シアターにて拝見した。原作は巨匠・井上ひさしさん。演出は文学座出身の新鋭・上村聡史さん。

こんにゃく座は、東京芸大のサークル“こんにゃく体操クラブ”の出身者が中心になって結成されたグループで今年結成47年目。新しい日本のオペラの創造と普及を目的に活動している。

オペラと呼んでいますが常識的で一般的なオペラとは違って、あれは“こんにゃく座”というしかないもので、長い年月をかけて創り出された、唯一無二のものなのだと思ったりします。

一般的に舞踏と呼ばれるが”大駱駝艦”というしかないのと同じように感じたり。

最近は、現代表・萩京子さんの作曲が多いですが、今回上演されたのは長くこんにゃく座の音楽監督と座付作曲家を勤められた林光さんの作曲でした。

光さんは、(わたくしが関わりはじめた頃は、既に亡くなられていてお会いしたことがないですが、親しみを込めてこう呼ばせて頂きます。)武満徹さんなどと活動を共にされていた日本現代音楽の草分け的な存在で、その楽曲も現代音楽的というか聴いていても高級な感じがして結構難しい。

聴いていても難しく感じるのに歌うのはもっと難しいのだろうなあ。でもその難しい歌をしっかりと確かに歌い切るのだから、いまのこんにゃく座は力があるのだと思います。

年に何回か行う都内の劇場での公演は温かく見守ってくれるファンに囲まれた言ってみれば“ホーム”での公演。一方で一年中地方各地の学校での出張旅公演、こんにゃく座のことなんて知らない子どもたちの前での言ってみれば“アウェイ”の現場も経験。

独自の表現方法で唯一無二の新しい世界の作品をどんどんと創り、独自のファンもつくりつつ、旅公演の再演でどんどんと磨かれていき、新しい観客も開拓していく。そのいいバランスこそが、いまのこんにゃく座の底力を生み出しているのだと思う。

いいなあ。

CTR58v3UAAA9afZ.jpg
わたくしが振付で参加した『おぐりとてるて』。この宣伝ポスター?は…
posted by Mukai Kumotaro at 08:34| 日記