一昨日から、オペラシアターこんにゃく座公演『おぐりとてるて』の稽古に振付で入っています。
今回は群馬県と千葉県、鹿児島県、演出の立山ひろみさんの故郷、宮崎県での公演です。
一度、振り付けたのだから通常はそれで終わりなのかも知れませんが、いつも忙しいこんにゃく座なのでキャストが変わるごとに呼んで頂いて。
前任者の役を引き継いでさあ本番。と簡単に行けば問題ないのだけど、そうは問屋が卸さない。
下手をすると前任者のやっていたことをなぞってしまい、つまらなくなってしまうので細かく丁寧に稽古します。
なぞりとは、真似・コピーですね。
本質ではなく上部だけ、格好だけのコピーはオリジナルを永遠に超えられない宿命を持っている。
そしてコピーを続けていると、エッジが甘くなってだんだんとなんだかわからない別のものになってしまうので気をつけないといけません。
しかしそこは、底力のあるグループ。
引き継いだ人も魅力のある人ばかりだから、その面白さを探して見つけて伸ばすだけで良かったりするので楽しい。
そういう意味では、このキャスト変更は、役の幅を広げるチャンスでもあったりするのかもしれない。
「人物を持ってくるのは役者。」
そう立山さんが言うように、やはり答えはその人自身の中にあるのだと思います。