2018年10月04日

飢餓

今日は、新宿にパスポートの更新に行きました。偽造が多いからだろうけど、受け渡しで係官が偽造ありきで写真と実物の顔を何回も見比べているのがいたたまれないような、申し訳ないような気分になり、思わず目を伏せた。

嘘つきで汚くて平気で人を騙す、人類を代表して目を伏せました。ごめんなさい。

帰り道の新宿は、人が多くて目が回ってグルグルと同じところを回っていると、なんだか気になるポスター。

平和祈念展示資料館だって。むむっ。まあでも今度にしよう。今度?それっていつ?とか考えながらもう既に足はそちらへと向かっていた。出会いと勉強です。

三井ビルの33階にそれはありました。昭和天皇の宣戦布告文書があったり、8月15日の終戦詔書などの貴重な書類が展示してあったり充実の内容。何と言うか、グイグイと引き込まれる展示で。広島の平和記念資料館とはスケールが全然違うのだけど、内容は負けるとも劣らず。

千人針の実物が展示してあり、その丁寧な刺繍から「とにかく無事に帰ってきて欲しい。」という思いが伝わってきてグッとくる。戦場で弾に当たらないための手作りのチョッキも、思いが伝わってきて胸に迫るものがあった。

シベリア抑留の展示は極寒の凄惨な現状がわかり易く展示してある。とにかく飢えなんだな。辛いのは。腕を売って食べものを得るみたいな世界。凍傷で腕がなくなるよりも飢えのほうがつらいのだそう。

展示中での圧巻は、その飢えを表していた立体的な人形の展示でした。それまでの2次元の展示とは明らかに一線を画す展示。資料や遺品から想像するのも良いが、よりわかり易く立体的だった。

やせ細り飢えに飢えて目だけギョロギョロとした、人形の迫力には言いようのない迫力と説得力があった。

広島平和記念館の人形は撤去になったそうです。記念館の一番の目玉展示を撤去するという愚かな決定は誰がしたのだろう。リアルでグロテスクで怖いというのなら、もう少しスタイリッシュな人形にするとか。やめてしまう。というのは、一番つまらなく残念な選択です。

しかし、場所が悪いのではないのか。と思った。国の管轄ならば、せめて都庁の中にあれば来館しやすいのに。都庁からのアクセスも悪いし、わざわざ三井ビルの33階まで訪れるのはよっぽどのことです。

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すべて見るには結構時間がかかります。
posted by Mukai Kumotaro at 08:49| 日記