2018年05月26日

村松卓矢

鶴山さんから声をかけられて“若衆”の稽古に参加しはじめ。

途中で大駱駝艦の夏合宿があって若衆の稽古もするとかで、わたくしもメンバーではないけれど連れて行かれた。

その頃は長野県白馬村ではなくて、伊豆の天心会道場という剣道場で。

合宿生の指導は女性と鶴山さんにまかせて男たちは毎日、一日中海に漁に出かけて楽しそうに魚や貝を採って来てた。

合宿生と同じ扱いのわたくしは、漁にいけず皆んなが羨ましくて。

長野のように宿舎と稽古場が別ではなくて、道場に布団を敷いて雑魚寝してた。夜、魚をつまみにお酒を飲むのが楽しかった。

酔いつぶれて寝て起こされて男性メンバーは漁へ。

合宿生は海まで走って、体操して海で泳いで。帰って来て昼ごはん食べて、午後稽古して、晩御飯食べて、夜は麿さんの稽古だったか。発表会もなくて気楽な合宿だった。

この合宿で天才・村松卓矢と仲良くなった。一見、シニカルでクールで取っ付きにくいようで実はヒューモアを愛する不思議な人。

後輩の小柳弐魄が村松君を“慇懃無礼”と評してたが言い得て妙だと思う。男三人兄弟の長男で相手の優位に立つのが得意だった。

わたくしも最初は番頭みたいなポジションで付き合って、村松作品に参加してだんだんとなくてはならないパートナーになって。

自分も作品を創るようになってライバルに変化していく。関係が育っていったんだな。

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若き日の村松卓矢。

村松君のお母さんは、教師で独特の子どもの育て方をするひと。

ある時、弁当が白米だけで村松少年が当然文句を言うと、

「あのね卓矢、この弁当を学校に持って行って昼にクラスメートに”みなさーん見てください、僕の弁当ご飯しかありませーん!”と大きな声で言ってごらん。」

「そしたらみんなが同情しておかずをくれるでしょう。そうするとあなたのお弁当は、クラスで一番豪華になること間違いなしです。」

乞食芸人を育てる英才教育だな。

そういえばヨーロッパでは子どもに募金を必ずさせる。人に断られることを体験させて、断られることに耐える力を身につけさせるらしい。

それはさておき。この合宿で村松とよりいっそう仲良くなるのです。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 07:14| ブログ?