2018年12月22日

俳優

あー、まつもと演劇工場ワークショップ面白かったなあ。皆さん、表現者だから東洋大学とはまた違った面白さがあった。

しかし、俳優・別名:役者というのは大変な商売です。戌井昭人:作の台本に「役者なんて腐るほどいるんだ馬鹿野郎。」って言葉がありますが、まつもと市民芸術館の大量の置きチラシを見ていると気が遠くなります。

生まれ持った才能があっても、勘とセンスがなければ苦しいし、それらがあっても運と縁がなければ仕事としてつなげていくのは至難の技。

混雑してて自分が座る席がほとんど空いてない世界を、レッドオーシャンと言います。一方で誰もいなくて席が、がら空きの世界をブルーオーシャンと言います。

いま友人が原宿でクレープ屋をやるとか言い出したら、わざわざレッドオーシャンの中へと飛び込むようなもの。全力で止めましょう。淡路島でやったほうがまだいけるかも。

そうやって考えるとレッドの代表、役者・俳優という世界で食べると言うのは、完全ブルーである舞踏の世界で食べるよりもひょっとしたら難しいのかもしれない。

何を目指すのか?何をやりたいのか?ということもあるのだと思います。売れたいのか?テレビに出たいのか?演じることが好きなのか?

樹木希林さんの頃は、俳優の世界で一番重んじられ皆んなが目指してたのは文句なく舞台。

二番目が映画で三番がテレビ。CMってのは誰もやりたがらなかったらしいです。なんなら蔑まれる仕事。

文学座で「誰かCMの仕事があるのだけどやらないか?」と声がかかって誰もやりたがらないので、「じゃあ、私やります。」と新入りの希林さんが立候補した。とSWICHのインタビューに書いてありました。

いまはいろんな意味で逆。おいしい仕事順だと一にCM、二にテレビ、映画と舞台はそれぞれの好みかもしれないがギャラは安いことが多い。時代が変われば価値観もかわるもの。

しかしいま流行っている世界は、間違いなくレッドオーシャン。

希林さんのように誰もやりたがらないブルーオーシャンを目指すのが、結果的に売れる早道だったりするのかもしれないです。

IMG_3456.JPG
山田うんちゃんと串田和美さんの対談がのっていたまつもと市民芸術館の季刊誌『幕があがる。』
posted by Mukai Kumotaro at 06:02| 日記