2018年12月28日

ありがとう

さてそんな山本良ですが、制作でなくてはならない存在となりバリバリと仕事をしていました。プライベートでも彼氏ができて順風満帆。ご馳走さま。

そんなある時、事務所へ行ったら彼氏のKさんがガンだと告白されて。

何を言ったらいいのか?どうすればいいのか?まったくうごけずにただ見守ることしかできなかった、不甲斐ない自分を覚えています。

Kさんはしばらくして亡くなられ、良は心労から激ヤセして見ているのも痛々しいほどでした。

人はいつかは亡くなります。これは自然の摂理です。しかし早すぎる死というのは周りを置き去りにしてしまいます。もし、それが最愛の人だったら。。

そういえばあの頃、色々とガンのことを彼女が調べていて「ガン細胞というのは、母体の人間が元気であればあるほど活発に活動をするんですって。」と言ってた。若い人がすぐに亡くなってしまうのはそれが原因。

歳をとって元気がないとガン細胞も元気がなくなり進行が遅いんです。しかし早い遅いはあるにしても、母体の人間が亡くなればガン細胞自身も死んでしまう。

「ガンは阿呆やなあ。頑張れば頑張るほど自分の死ぬのも早くなるのに。」良が戯けた口調で言ってたのを覚えています。

俺はお葬式にはいけなかったのだけど、行った若林淳が「もの凄く悔しそうな死に顔で見ていられなかった。」と言っていた。

ちなみに舞踏の稽古として若は死顔を観察することに務めているようですが、手を合わせてキョロキョロと死者の姿を観察する姿が先日、見かけた賽銭泥棒と瓜二つでした。手を合わせてキョロキョロと賽銭を物色する泥棒と。ちょっと無様。

それはさておき。激ヤセしていた良ちゃんですがすぐに体重も戻って生活も一見、元に戻ったように見えましたがやっぱりぽっかりと空いた穴は大きく。

そのことを忘れようとして仕事に励むみたいなところがあって、以前にもまして厳しさと激しさが増していったのか。

「かけがえのない者の死は、多くの場合残された者にあるパワーを与えてゆく。」

良とは独立してからはあまり会う機会もなくなり。公演を観にいって受付で言葉を交わすぐらいで。いろんな人からいろんな噂は聞くけれどそれは単なる噂であり。

大駱駝艦から離れるにあたり長文のメールが届いていましたが、心機一転。これからですね。

彼女にとっては人生の大きな節目。そして節目があってこそ大きくなっていけるのだと思います。お互いにのびのびとしなやかに行こう。

裏方として長く支えてもらい感謝の気持ちしかないです。「お疲れさまでした!」

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形見分けとして良にもらった、Kさんのジッポー。拳銃みたいにくるくる回せて格好いいのです。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 18:28| 日記