2019年04月11日

慈悲

引き続き仏教の勉強と勤行をしています。知れば知るほど、やればやるほど興味深いです。

『池上彰と考える、仏教って何ですか?』を読了、つぎに五木寛之さんと梅原猛さんの対談『仏の発見』を読了。

釈迦の生きていた頃は、お経はありませんでした。説法のみです。

釈迦の死後、教えを広く伝道するために経典が生まれました。

ブッダの死後、500年経ってはじめて文字になった。「大切なことは文字にせずに口で伝えること。」というインドの古い教えがあったからだとか。

それまでは「俺はこういうふうに聞いた。」と口伝だった。500年後に弟子が集まったらしいけれど、五百人いたんだって。まるで五百羅漢。

文字にすることで、誰でもが知ることができるようにマニュアル化されたんですね。

『般若心経』は仏の智慧の真髄だけを抜き出したものです。

仏が弟子の一人、シャリシに語りかけるかたちで書かれています。

最初の25文字で真髄を語ります。

アインシュタインが数式にしたとかいう“色即是空 空即是色”。ここで般若心経の答えを述べている。そのあとはずーっと、その説明です。

「色すなわちこれ空なり、空すなわちこれ色なり。」師匠、麿赤兒は“からだ”とまわりの“空間”とで説明する。

人は自分のからだが実体でまわりが空気、空っぽだと思っている。

それを疑って「実はからだのほうが空っぽでまわりの空間に実体がある。」と考えかたを入れ変えてみる。

まわりがうごくから自分がうごかされる。自分でうごくのではなくてうごかして頂く。自分をなくすともいえるのか。

無関係ではなく、つながっているこの宇宙ということ。ひとつになる意識と空間。

般若心経は、三蔵法師がパーリ語から漢字に音訳、いわゆる当て字をした。”パンニャパラミタ”を”般若波羅蜜多”としたり。

巷にいろんな解説が出回っていますが最後の部分は、本当は訳してはいけない。

「ぎゃていぎゃていはらぎゃてい はらそうぎゃていぼうぢそわか。」

仏になるための真言。「神はあるもの、仏はなるもの。」by 鎌田東二

チベットは、インドから直接仏教が入ったので釈迦の教えに近いらしいです。

日本には、中国で独自の展開をして大きくなった仏教が伝わってきています。

そこには、中国にもともとあった儒教と道教の考え方も色濃く入っているのでしょう。漢字という意味も入り込んで。

そして仏教は、日本へと伝来して独自の進化を遂げて完成するのです。

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木谷家仏壇。真言密教の仏壇なので、曼荼羅世界をかたちづくっています。センター奥に大日如来、左に不動明王、右に弘法大師空海。その前に並ぶ仏たち。都志の家で数少ない、ほんとうに価値のあるもの。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 06:18| ブログ?