2019年05月13日

金沢

うちの父親は、酒飲みです。

日本酒醸造メーカー、小西酒造の番頭さんの息子ですから筋金入りです。

俺が週に一回は、酒を抜くと聞いて母親が父親に「酒抜く日はあるん?」と尋ねたら「ないなあ。」

そんな父親も病には勝てず、ガンになった時は半年間お酒を抜いたとか。「あの時は生きた心地がせんかった。」

うちの親父は、母親が言うように「口が悪い。」です。「三番目の足。」とか、「四流の料理屋。」とか。

ええことも言います。「甘さは、旨みや。」なるほどなあ。と自分に置き換えて励ましの言葉としてます。

「うしの尻尾になるならば、にわとりの頭になれ。」大駱駝艦から独立したのは、この言葉があったからです。

最近は、重心が足の裏にあるような感じで歩きます。しんどいのですね。生きるということは、大変なことなのだ。見てるとそう感じます。

ズルズルと自分を引きずるように歩いて行く。呻き声も結構出します。

しかし必ず毎日出かけると決めているようで、外出します。「徘徊や。」そう自嘲します。

「死ぬ死ぬと 言ってる父は 歯医者行き。」by Yuji Mukai.

うちの父親は四人兄弟の次男です。俺も三人兄弟の次男です。

二番目というのは放って置かれるので、自分で何でもかんでもできるようになります。

「さささーっ。」と仕事が早いです。

このあいだ母親が倒れて救急車を呼んだときは、妹曰く「さささーっと着替えて救急車に乗り込んではったわ。」とか。

そんな父親と金沢へと参ります。

父親の友人で可必館の副館長、梶川芳明さんの個展があるのでお供をします。

kajikawa_back.jpg
糀屋さんの蔵で展示をするそうです。

可必館は、祇園のど真ん中にある現代美術館です。

その立地だけでも驚きですが、一歩館内に足を踏み入れると外の喧騒とは隔絶された厳粛で静謐な空間にも驚かされます。

何度も訪れていますが、厳しい審美眼に裏打ちされた展示を観ていると「お前はなにものなのだ?」と問いかけられている感じがして気が引き締まります。

そんな可必館でいつか、踊ってみたいと思っています。

しかし、そのためにはもっと自分を磨かないといけないのです。

kajikawa.jpg
梶川芳明個展『アグニの神』
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 06:47| ブログ?