昨日は、お隣の“住吉堂本舗”の新店舗OPENの日でした。
いままではお隣だったけれど、だいぶん遠い存在になってしまいました。バスが走る大通りのいちばん良いところ。
停留所の前だから、電車で例えれば駅前です。
木谷家が建っていて住吉堂さんの旧店舗があったこの辺りは、むかしは都志銀座といって商店街があって賑わっていました。
篠山モータースという自転車屋さんがあって、ほかにもお店がたくさんあったような。
だいぶん前にそこに道路を通すことになって、篠山さんやそのほかの家も立ち退きになっていなくなってしまった。
そのあと人が亡くなったりしてどんどん過疎化がすすみ、住吉堂さんと木谷家とあともう一軒だけになってしまった。
時代の流れだから仕方ないです。仕方ないのか?道をつくると便利になるが、その弊害も多い。
明石大橋ができて淡路島が、四国へのたんなる通り道になってしまったように。若者がどんどん、本州へと出ていき易くなって減っているように。
豊岡市のポスター。センスがいいのだ。
とにかく人が減っている。城崎も人手不足とかで豊岡市の取り組みで、若者をなんとか帰って来させようとしていました。
町に魅力がないから都会へと出て行きたくなる。若者がいなくなってますます活気がなくなって寂れていく。
そんななか新しいお店が開店するというのは嬉しいニュース。なんだか都志ぜんたいが、うきうきと浮かれているような雰囲気。
しかしわたくしは歯が痛くて頰が腫れているので、家で養生しています。
お祝いで白塗りでもして踊ろうかと思ってたのですが、なんせ頰が宍戸錠なもんで。
とか思って家にいたら、お隣の旦那さんが庭で畑仕事をしていた。
町全体が浮かれて新店舗のほうへと注目が集まる中、家でその喧騒に一人背を向けて畑仕事をする先代。
早くして跡を継いであたらしいお店を大通りに出して「頑張るぞ。」と順風満帆の息子と、「そんなことは知らん。」と家でひとり黙々と畑仕事をする父。
二階の東側の部屋からちょうどどちらの姿も見えるので、人間模様の陰と陽のコントラストを垣間見た気がしました。
その場所に魅力があれば、出て行こうとも思わないし帰りたいと思うのだ。