2019年04月22日

一周年

1967年4月22日(土)

「おぎゃーおぎゃー」とこの世に生をうけました。

うまれてすぐは、まだ人ではない精霊のような存在です。世界が分かれていなくて、ぼんやりとしたひとつの状態の中にいます。

とにかく泣きたくなったら泣く。そうすると色々なことをしてもらえます。泣いたら、おっぱいが近づいてくる。

泣いたら、拭いたり綺麗にしてもらえる。泣くと、抱っこしてくれたり。

あとは寝るだけ。朝から晩までただ寝るだけ。寝れば寝るほど、だんだん成長していく。

毎日、別人になっていく。母乳からお粥に移行する頃には、意識もはっきりしてきて。

ひとつだった世界がふたつに分かれはじめる。自分と世界、自分と母親。そうして言葉を獲得する。「まーまー。」

毎日、劇的に成長していく。

肉を口にすると猛烈に排便が臭くなる。もうこの頃には、いろんな言葉を覚えて。寝返りをうってハイハイしたりして。

四つん這いから、立ち上がろうとして何度もこけて。でも立ちたい。なぜだろう?大人の真似をしようとしてるのか。

「はじめて立ち上がれたぞ。」親が喜んでくれる。そこからもよちよち歩きで、何度もこけて何度も泣いて。その度に成長をしていく。

じょじょに当たり前に歩けるようになって、言葉を覚えて世界が細分化されていく。複雑になってくる世界と関係。家の外の世界を知り行動範囲がだんだん広がって。

学校に通うようになって友達ができて、遊んだり喧嘩したり悩んだり傷ついたり傷つけたり。

あっという間に成人、20歳。パートナーがあらわれて、また違う家族や仲間や生活ができてきて色々あって。

30歳は無我夢中で馬車馬の如く働いて働いて、40歳はちょっと余裕で自信もついて免許皆伝、独立する。

50代、からだのあちこちが痛み出して、しかし心は経年良化、歳をとるごとに元気になっていくのです。「50歳は、新しいことを始めるのにいい時期。」by Shigesato Itoi.

糸井さんの助言にしたがって『ブログ?』なるものを始める。1年間続けてそれからどうした。

60歳ぐらいから売れはじめて、70歳でやっと知名度が上がってきて。80歳で引っ張りだこで大忙し。しかし舞台でこけて怪我して入院。

からだが衰えてきて、じょじょに歩けなくなり寝たきりになって意識もぼんやりしてくる。いろいろと複雑に分かれていた世界がひとつになってくる。

ぼやけた頭で「いま幸せか?」自問自答する。

「幸せかどうか決めるのは自分。か。」

走馬灯のようにいろんなことがあたまの中を駆け巡って、だんだん夢なのか現実なのかわからなくなってくる。

「あー、面白い人生やったなあ。」そう思いながら息をひとつ吸って・・・

kenji_baby.jpg
『ブログ?』一周年です。そんで52歳です。何時に生まれたかはわかりません。予定より早かったらしいです。
photo by Yuji Mukai.
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:53| ブログ?