2019年10月12日

むずかしいことをやさしく。だ

バスキア展を観てきました。

やっぱり良かったなあ、才能が炸裂してました。同世代にいたらもっと刺激を受けただろうし、嫉妬もしてただろう。

大竹伸朗さんもそうだけど、小難しいことはどうでもいい。「ただ絵を描きたいだけなんだ。」という魂がビンビン伝わってきてニヤニヤしてしまった。

コンセプトアートとかも大好きだけど、理屈抜きの絵画はその存在が美しい。あまりにも能天気なのは頂けないけれど。

美術とは本来、楽しくて面白いものだと思います。

そして、芸術には何処かしらにユーモアがないといけないのだと思います。たとえ何かを攻撃していたとしても、それを相手に気付かれてはいけないのだと思います。

トロイの木馬作戦なんだよ。マジメは禁物、クソ真面目なんてクソ、芸術なんてフザケテなんぼ。

テキトーでイーカゲンでイイのです。

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123億円だって。原価たぶん10,000円、現代の錬金術『現代美術』。しかし前澤さんには悪いけどこの作品があったのは覚えてない。他にたくさん良い絵があったから。Photo by Google.

さてポリティカル一辺倒だと首を傾げたくなりますが『あいちトリエンナーレ』がもめ続けています。

「なんなんだろう?」

昭和天皇の肖像を燃やす作品が一番問題になっているようです。

確かに昭和天皇は、焼き殺されても仕方がないようなことをしたのかもしれない。

けれども、その人にも子どもがいるのだ。と想像できたらやれない行為ではないのかと思う。

「自分の父親の肖像が燃やされている。」とショックを受ける子どもがこの世にいるのだと考えたらやれないのではないか。

もっと上手くやればいいのにとも思います。そういうのは会田誠さんが上手なんだよなあ。同じく昭和天皇を描いた作品がありますが、揶揄しているのはわかるけど悪い気はしない。

あと、こういう時は相対化させればいいのです。

昭和天皇の写真も焼くし東條英機の写真も焼くしトルーマンの写真も焼いてグローブスの写真も焼いて、自分の父親の写真も焼く。

韓国の少女像は、もともと作者が戦争反対のために創作したもの。平和を祈って制作された。

それを政治利用する人があらわれてそして、今回の芸術的利用です。どちらも作者の気持ちを理解していないのだと思います。

だいたい全てを司る芸術監督が信用ならない。最初はアーティストの男女比が同じ芸術祭にしたいと言っていて「いいなあ。」と好感を持っていたのだけど。

政治的にたけているのかしれないけれど、炎上させて嬉しがっている姿が見え透いて好きになれなくなってきた。

公金をつかってやりたいことをやろうなんて虫が良すぎるし、やりたいことを誰にも文句を言わせないようにやるならば自分の金でやるべきだと思います。

まんまと乗せられて観にいく奴も沢山いるのだろうなあ。かくいうわたくしも是非観に行きたいと思っています。観ないとほんとうのところはわからない。

本物か偽物か似非物か。

検閲だとかいうけれど、イブが股間をイチジクの葉っぱで隠した時から人類の検閲行為は、はじまっている。旧約聖書の頃からある行為。

そして、いまの日本の状況なんて中国や大日本帝国から比べれば生易しくて、とても検閲なんて表現するほどではないと思います。

まだね・・・

もしも厳しい検閲が国家によって行われたとしてもわからないように、バレないようにけれど同じぐらいの効果があるように工夫をするのが知性があって格好がいいと思う。

旧東ドイツや旧ソビエト、チェコやルーマニアの映画や演劇って知性的で格好がいいもんなあ。そんで面白い。

むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく おもしろいことをしんけんに しんけんなことをゆかいに ゆかいなことはもっとゆかいに もっと

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そういえば、若い頃に匂いを嗅いで感激した椅子の作品があったけれどなんと、ガラスケースに入れられてた。「なんやねん。」
illustration by Kumotaro Mukai.
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 08:14| ブログ?