2019年12月04日

木育

コンビニ大手三社はお箸を竹でつくって努力をしているけど、そういうことに気をつけるだけで環境破壊は幾らか和らげられる。

とか以前記してたけど間違っていました。ごめんなさい。

箸は竹ではなくて木にした方が日本の山のためにはいいのだそうです。

木を切ることが環境破壊につながるという思い込みは根強く、国産の間伐材を使った割り箸が環境破壊を招くとの“誤解”が日本中に広がってしまった。

かく言う自分もそう思っていた。

日本に沢山ある人工林は“切って使う”そして“植えて育てる”のサイクルを継続しなければ森林は荒廃し災害の一因になる。

環境破壊につながる森林伐採は南米や東南アジアの国々の話で、日本は関係なかったのにごっちゃになってしまっている。

そうしてそんな誤解が原因のひとつの森林業の衰退をなんとかしようと、国が成長戦略のひとつとして林業の法改正をした。

しかしそれは大企業に有利な法改正で、いままで頑張ってきた中小林野業の人々が淘汰されかねない法律だとか。

本来、林業は100年以上のサイクルを見据えて植樹、育成、伐採の循環によって成り立つ。

いまの法改正では木々をいかに効率よく伐採して販売するかに重点が置かれてしまい、伐採後に植樹する義務がないのだとか。

目先の間伐だけを見た営利最優先の成長戦略で、山のことを考えて長い目で見ていない危険な法律なのだそうです。

いっぽう、政府が推し進めている生産量を追い求める短期的な大規模林業ではなく『自伐型林業』と呼ばれる小規模の森林経営が全国で増えて来ている。

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自伐型林業で間伐された森を見上げる。photographs by Masaya Tanaka.

森林の所有者や地域の住民が山に入って自分たちで木材を切り出す林業で、間伐材を生産しながら残った木を増やす長い目で見た森林経営。

専業ではなく兼業でしかも低投資、低コストでできるので実践者が増えているのだとか。

北海道からも“木育”という運動がはじまっているそうです。

2004年に北海道が立ち上げたプロジェクトで「木を子どもの頃から身近に使っていくことを通じて、人と森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育てたい。」との思いを木育という言葉に込めたとか。

まずは幼児を対象に木製遊具などの利用を推奨し、木に触れて木を好きになってもらう。また妊婦が木製品を使う胎教も実施。

創る活動では木工を通じて楽しみながら、材料としての木材の特徴を学び人材を育成していく。

さらに知る活動で森林育成活動に参画する人、環境に配慮した行動ができる人などを育てるために科学的な知識を提供するのだとか。

気軽に木に触れ木の良さを感じて“木と触れ合う”。木や森林について関心を深め、知識や技を身につける“木に学ぶ”。

木育活動のネットワークづくりなどを通じて家庭や地域、社会で木育を実施、継続されるようにする“木と生きる”という三つのプロセスにわけて活動をしている。

高知県も大規模林業の補助はしつつも、小さな林業家、担い手を育てる環境を整えるという画期的な施策を打ち出したとか。

いいねえ。

日本は世界有数の森林国、国土の約3分の2が森林なのです

木材や木製品は昔から身近なものだったはずが、いつの間にかコンクリートとプラスチックに囲まれた国になってしまった。

2024年から一人1000円の“森林環境税”が徴収されるとか。次世代をこそ育てるために有意義に使って欲しいものです。

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『生活と自治』でも特集されていた鳥取県智頭町で活躍する自伐型林業の担い手、大谷訓大(おおたにくにひろ)さんたち。photographs by Masaya Tanaka.ソーシャル&エコ・マガジン“ソトコト”Web siteより。

参照:生活クラブ発行『生活と自治』2019.12.NO608
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 07:23| ブログ?