2020年02月01日

虚構だらけの世の中で

ディープフェイクというのが世界中に拡がりつつあるとか。

人工知能技術の最先端『ディープラーニング』と『フェイク』を組み合わせた造語。ディープラーニングのソフトをつかって偽の動画をつくって拡散させる。

代表的なのはポルノ動画に有名俳優やミュージシャンの顔を合成したものだとか。

マレーシアではそんな本物そっくりな動画が内政を揺るがせた。

アフリカのガボンでは、ディープフェイクが原因で軍のクーデターが起きた。

もちろん今回のアメリカでもトランプ陣営が活用。かどうかは謎だけど、民主党のペロシ下院議員の動画再生スピードを落として呂律が回らない話し方に加工した動画が拡散した。

トランプがツイッターで紹介して「酔っ払い」のコメントがついたとか。

ひどいなあ・・・悪いイメージは一度ついてしまうと払拭できなくなってしまう。

自分のことしか考えていなくて人を貶めて喜ぶような人が国のリーダーで、ほんとうに幸せになれるのか。正気とは思えない。

Googleはディープフェイクの政治広告などへの使用を禁止。さすがは知性のかたまり軍団、良識がある。

新型コロナウイルスでもデマが蔓延し続けている。それこそウィルスのようにインターネットの網の目を媒介として悪意に満ちた嘘が拡がり続ける。

デマの量は問題の重要さと状況の曖昧さとをかけ合わせたものだという。

江戸時代に日本でコレラが流行した時には、外国人が井戸に毒を入れたのが原因というデマが流れた。

その裏にはそれを政治に利用しようとする輩の悪巧みがあったとか。

東日本大震災のあとに美しい海が見えなくなるほどの高さの防潮堤が国によってどんどん作られているが、同意しないと漁業支援や高台への移転のためのサポートが受けられなくなるというデマが流れた。

流したのは工事を進めたい人たちだろう。

関東大震災の時には「朝鮮人が放火・爆弾所持・井戸への毒物投入などの不逞行為をしている」という喧伝が流れて罪もない多数の朝鮮人や中国人のかたが虐殺された。

政府による資料によって記録が残されている。

けれど、いま調べたらこの事実を右派の夫妻が本を出して否定していて、それを信じてインターネットでデマを拡散する人たちがいるのだとか。

もうこうなってくると訳がわからない。

もともとテレビをはじめとする二次元の移ろいやすい情報なんて信用ができないが、インターネットの中は完全に何が本当で何が嘘なのかまったくわからない状態。

溢れかえる情報に左右されることなく情報の数々を取捨選択しつつ、自分の眼で見て、耳で聞いて、その言葉がほんとうに信用に値するものなのか?

自分の頭でしっかりと考えて、自らで判断して生きていきたいものです。

この世は夢まぼろし・・・

本当のことなんて何もないつくられた嘘だらけの世の中だけど、やっぱりそこには良い嘘と悪い嘘があるのだと思います。

表現者の端くれ舞踏家としては常に、人を夢心地にする良い嘘をついていきたい。

笑える嘘も大歓迎。by Deepfakes Web.

参照:『毎日新聞』2020年1月29日 『海は見えるか』真山仁著 幻冬社文庫 『朝鮮人・中国人虐殺事件の真相究明と謝罪を』日弁連人権擁護委員会 『なぜ朝鮮人虐殺の記憶を否定したがるのか 虐殺否定論者の戦略』加藤直樹(ノンフィクション作家)
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 09:03| ブログ?