2020年02月18日

テルプシにて撮影

鷹野隆大映像作品『Red & Green』の撮影が中野テルプシコールにておこなわれました。

テルプシコールは舞踏の聖地のような劇場。

独立して一発目のソロ『アホとロマンの皮袋』をやった場所で、久しぶりに訪れたらやっぱり趣深い、いい空間で懐かしかった。

鷹野さんの作品は、ほぼ真っ暗な中でたまにフラッシュが焚かれてからだの影が白い壁面に残るというもの。そして、その影と踊るのを撮影する。

撮影で山海塾の蝉丸さんとはじめてお会いした。

噂はたくさん聞いていたけれど、第一印象は普通のおじいさん。しかし踊りはじめたら本物のオーラを発してた。美しく気品溢れる踊り。

蝉丸さんは撮影2日目だというので、リードしてもらいながらセッションした。自分の中にはないうごきだったので興味深く導いてもらった。

大駱駝艦の塾だったところからはじまって、独立して室伏さんのあとを追って皆んなで渡欧。

路上でパフォーマンスしているのをスカウトされパリ市立劇場で毎年新作を発表するところまで行くという、若者にとっては夢のようなサクセスストーリーを実現。

パリでの高田さんの落下事故を乗り越えて、天児さんとともに世界の山海塾へとのし上がった。

フロントマンの天児さんを陰に日向に支えながら、右腕として「ずーっ」と牽引し続けている。

飲みにいくのを楽しみにしてたけれど「明日の朝に富山で積み込みなんです。」とのことで残念。

蝉丸さんの住む富山に倉庫があってトラックに舞台美術を積み込んで、そのまま北九州へ移動だとか。

北九州芸術劇場にて『ひびき』の再演。ひびきは1998年の作品か。

先日、松岡君と話したら仕事が減ってきていると口にしていた。

いまはたいへんな時だから辞められないとも言ってたな。最後までやるとも宣言していた。山海塾の最後か・・・

撮影の合間に小屋主の秦さんがいたので立ち話し。「このあいだのイベント、健在だったわね」といわれて恐縮。

「そういえば、大森が良かったと言ってたわよ」ともいわれて耳を疑う。秦さんの旦那さまは大森政秀さんといいまして舞踏の草創期から活躍されている舞踏家なのです。

「良かった、硬派でいいオドリだった。 垂直に上に伸びていって一気にバタンと倒れるところなんかは憎い! 意表を突いた。

至近距離に室伏鴻がいて、遠くに田村哲郎がちらり。

頭を床にガンガンやって室伏チックなんだけれど「イテッ」というところは向かな・・・

自分勝手にのめり込んで行かずに、その孤独が良い按配でまわりに広がっていく。 己が持つ孤独が周辺に広がって行く・・・」by Masahide Ohmori.

大森さん、ありがとうございます。

ドイツでも田村哲郎さんに似てるといわれたな。

たむてつさんは大駱駝艦の大先輩で若くして亡くなられていますが、ユーモラスな踊りをする舞踏家で自分は若い頃から好きなのです。

褒められるのは嬉しいもの。

気持ちよく足取り軽く、撮影を終えて帰ったのでした。

semimaru.jpg
蝉丸さん。63歳だったかな、とてもそうは見えない肉体だった。
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 06:56| ブログ?