2020年03月09日

9年目、ふるさと、怒り、遅れ

もうすぐ9年目の3月11日です。

復興は進んでいるのかな。

新聞やテレビで見るぐらいだからはっきりとしたことは記せない。生きていくためのさまざまな問題は山積みのようだけれど、実際に現地にいって見て聞いてこないといけないな。

「東日本大震災の被災地は、復興理念にある“日本のあるべき姿”になっていない

まちの基盤は整っても、新たななりわいを創出しなければ、ぴかぴかの過疎になるだけだ」by 東野真和 朝日新聞編集委員

1万8000人以上のかたが犠牲となった東日本大震災。

行方がわからない人は宮城県で1217人、岩手県1112人、福島県196人。身元がわからない遺体が宮城県警に8体、岩手県警に49体、まだあるのだとか。

行方不明の身内がいる家族にとっては、オリンピックなんてほんとうにもう、どうでもいい他人ごとの大騒ぎでしょう。

津波や福島第一原発事故などで最大、11万人を超える人たちがふるさとを追われた。いまだにふるさとに帰れない人が4万7737人いる。

ふくしまの花も実もある平凡なふるさとともう誰も笑えず 駒田晶子

東京五輪の聖火リレーは被災地も走るとか。

けれども沿岸部にできた最新施設の近くをわずかに走るだけだったりする。復興した場所だけを見せて、置き去りの地域は見て見ぬふりのような感じ。

「新しくつくったとこばっかり走って何がいい?悪いところも発信しろっていうの。自由に帰れない、除染もまだの場所だって多い。人の生活を戻すことが最優先でしょ、順番が逆。」

福島県大熊町の帰還困難区域に自宅がある元農家の男性は憤る。

「五輪の放送がはじまったら、テレビのプラグを抜くつもりだ。」という福島県飯館村の人の言葉も新聞で読んだ。そこには福島の原発でつくられた電力を消費していた東京都民への怒りも語られていた。

前回のオリンピックではこころから祝福しない人は、一人もいなかったかもしれない。今回は残念だが最初からつまずいている。

そうして原発の問題も、いまだにまったく解決していない。

廃炉作業に立ちはだかるのが、放射性物質。作業員の被曝の危険性も相変わらず。

2年半後には保管不能となる汚染処理水の処分もまだ決まっていない。

処理しきれない放射性物質が残るのに、国は「海に流すか大気中に放出するしかない」とか言ってるようだけれど、地元の人たちが許すわけがない。

核燃料と比べるとはるかに扱いやすい使用済み核燃料の取り出しは遅れ続け、廃炉作業はスタートライン上か、まだスタートラインにも立てていないのが現状だとか。

2021年だった目標は、10年遅れて2031年にずれ込んだ。ただこれもあくまで目標、溶け落ちた核燃料の状態は不明で廃炉の最難関、核燃料の取り出し時期は未定だって。

廃炉完了予定は40年後、50年後?このままだと冗談ではなく、あと100年はかかるのかも・・・

困ったなあ。

人類は自分たちでは制御不能のたいへんな怪物を生み出してしまったのです。そしてその恩恵を受けていた自分たち。

ああ春の向こうからどっと駆けてきてふくしまの子らがわれの手を引く 齋藤芳生

fukushima.jpg
Chim↑Pomが渋谷の岡本太郎の壁画にフクシマの絵をゲリラ的に追加したのは、2011年3月11日だったけど冴えてた。

参照、引用:2020年2月3日 3月7日 3月8日 3月9日 毎日新聞 2020年3月4日 3月6日 3月9日 朝日新聞
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 16:46| ブログ?