2020年04月03日

凸凹

昨日、4月2日は世界自閉症啓発デーでした。

2007年の国連総会で決議されて、全世界でさまざまな取り組みがおこなわれているとか。

自閉症か・・・発達障害のひとつで、先天的に脳のどこかが発達の標準から外れている。

最近仕事で発達障害といわれる方々と触れ合う機会があるけれど、ひとことであらわしてひとくくりにしてしまうのは無理があると感じるほど皆さん、個性的で魅力的です。

ひとりひとりに多様な性格があって、その内面は常識でははかり知れない。

いつもニコニコしている人、真剣な表情で押し黙っている人、面白い動作を続ける人、まったく違うイメージの世界にいるような人、気が弱そうに控えめな人、深い思考の世界に遊んでいるような人、etc...etc...

自閉症は脳の機能の問題なので、早い段階での療育支援と出会うことで可能性は広がっていくのだそうです。

感覚が敏感だったり記憶力が抜群だったりするので、そういう才能を伸ばしていくのもいいでしょう。

自閉症のひとは他人の表情が読めなかったりコミュニケーションの取り方がひとと違っていたり、興味のあることが限られていてひとつのことに極端に強いこだわりを持ったりする。

言葉を適切につかうことが苦手で、感じたままに話したり行動してしまうことがある。だから仲間にいじめられたり先生に問題視されたりする。

少子化で学級は減っているけれど、特別支援学級は増えているとか。自閉症といわれる子どもたちもそこには多いのでしょう。

それぞれのコミュニケーションのやり方がある、ひとくくりにできない凸凹な子どもたちの性格や個性にあわせて教育をおこなっていく、特別支援学級という存在。

ひとつの部屋に閉じ込めて同じことをやらせる。そんな理不尽で全体主義的な教育方法に無理があるのです。

子どもを面白くなくしてしまういままでの日本の教育・・・個性を殺す教育方法か。機械をつくってるのではないぞ、コンニャロめ。

近代化のながれの中、さまざまなジャンルで取り入れられたオートメーションという方法が教育界にも影響しているのだな。画一化して均一化して流れ作業で社会の労働力をつくりだす。

管理する側からしたらすべて揃っていて個性なんてないほうがだんぜん便利。人間も動物も野菜もすべて揃っていて病気にもならずに社会の役に立ってくれればいいだけ。

そんな為政者たちの思惑がうまくいかなくなっている。

自閉症は正式には、自閉スペクトラム症というのだそうです。スペクトラムとは連続体という意味で境目がないということ。どんな人間にも大なり小なり、そのかけらがあるのです。

自分は中学ぐらいから学校がまったく面白くなくて、いくのが嫌で嫌で結局はいかなくなってしまった。

はやばやと社会のルールや決まりごとについていけずに、はぐれてしまった自分を最終的にすくってくれたのは舞踏なのでした。

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多様性の限界に挑戦し、コミュニケーションが取れなそうであればあるほど良しとする舞踏。村松卓矢、演出振付『穴』より。Photo by Junichi Matsuda.

参照:2020年3月31日 東京新聞 “HEART&DESIGN FOR ALL” / コミックモーニング掲載、こどものこころ診療所『リエゾン』/ 2020年4月3日 朝日新聞
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:48| ブログ?