2020年06月21日

南と北、東と西

北朝鮮が南北融和の象徴、南北共同連絡事務所を粉々に爆破してしまいました。

第二次世界大戦のあとにアメリカと旧ソビエトによって引き裂かれた、朝鮮半島の戦争後遺症が悪化した感じです。

そもそも大韓帝国は、敗戦国になったわけではないのになぜ南と北に分断されたのだろう?

ドイツのように戦争に負けて東と西に分断されるのはわかるし、その理屈でいえば戦争に負けた日本が東と西に分断されるべきなのに・・・

理由は、植民地支配をしていたいた大日本帝国が負けてしまったからです。

南はアメリカが占領統治して民主主義になり、北は旧ソビエトが占領したのでソ連は崩壊したのにいまだに共産主義。

北緯38度線でわかれたのは、太平洋戦争の末期にソビエトが参戦して朝鮮半島に侵攻、広東軍に勝利したことにあわてたアメリカが急遽、38度線でわけて統治しようとソビエトに申し出たからだそうです。

それにしてもなぜ日本は分割されなかったのか?

調べていたら米ソ英中で分割統治することは、決まっていたようです。

北海道と東北はソ連、関東・中部・関西・沖縄はアメリカ、四国は中国が、中国地方と九州をイギリスが支配。米英中ソで東京を、米中で大阪を分割支配する案で最終決定していた。

この計画が廃案となった理由にはいくつかの説があるけれど、スリランカの初代大統領、J・R・ジャヤワルダナ氏の感動的な国連演説が、分割統治から日本を救ったと言われているのだって。はじめて知った。

もしも分割統治されていたら、日本のなかが東欧なみにややこしいことになり朝鮮半島のようにいまだに内戦状態だったかもしれない。

そうして生まれるいろんなドラマ・・・

先日まで南北朝鮮が舞台の『愛の不時着』を観ていました。

お話は許されない恋という古典的な物語りでしたが、南北に引き裂かれる愛はその理不尽さとそれが実際にありうること、というのがあいまって不思議なリアリティーで胸に迫ってきた。

当たりまえですが、北朝鮮の人々もじぶんたちとおなじありふれた人間であることにあらためて思い至りました。

描かれる質素で素朴な北の人々の生活を観ていると、おなじように独裁国家だった戦争中の日本もこんな感じだったのかと想像がふくらみます。

厳格な階級社会で星がひとつ違うだけで、コロッと態度が変わる。

身分の上下で、とたんに卑屈にも尊大にもなるさまを観ていると、その頂点にいるのがあの小太りでかりあげのひとなんだと思って不思議なきもちになったのでした。

それはさておき。

戦後75年もたつのに癒えない戦争後遺症のひとつ、朝鮮半島の分断。

世界中ではいまも紛争が絶えません。そうして生み出される難民たち・・・いつの世も国家に翻弄される国民という存在か。

戦争の原因である国ってのは、ほんとうになんなんだろう。

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『ジュニウス・リチャード・ジャワルダナ』

参照:世界史の窓 | FOOD ROAD ORGANIC NETWORK
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 11:34| ブログ?