2020年07月24日

ひとごとではない

先日、ワイフが観ているワイドショーを横目で観ていたら、劇場で集団感染したと騒いでいました。

まるで鬼の首でも取ったみたいに司会者のコメディアンが、クチビルをとがらせながらまくし立てていた。

「また劇場は自粛させられてしまうのか・・・」と暗い気分になった。

司会者は正義感を満たされていい気分かもしれないけれどもあの番組を観ていた何万人かによる、誹謗中傷も起こりかねないのです。

無責任な正義感を振りかざすのは、やめて欲しいと思いました。

事実としては主催者のずさんな管理があったと言われているけれど、どんなずさんなことがおこなわれていたのかはよくわからなかった。

そのときはわからなかったけれど、だんだんとシアターモリエールでの主催者のずさんさが表面化してきています。

舞台と観客席の間隔をあけていなかった。そして終演後に握手するなどしていた。さらに発熱している出演者が何人もいるのに、そのままにしていたとか・・・うーむ。

いろんな舞台人が怒っています。

「全舞台業界のプロフェッショナルたちが血を吐き、涙を流しながら、臍を噛む思いでここまで我慢して、踏ん張って、踏み留まって来たことがいま、水泡に帰したらどう責任を取ってくれるんだ。

『だからまだ観客を入れてのイヴェント、ライヴや舞台はやめておいた方がいいのではないか』という、至極ごもっともな意見が再燃して来る羽目となる我々の業界にとって他人事ではない甚大なるダメージを残してくれた」と歌舞伎俳優の尾上松緑さんがブログに記していた。

けれども、もしも鉄割アルバトロスケットが、この8月に公演をやっていたら同じことになっていたかもしれない。

感染症対策とか徹底できなさそうだものなあ。

そうして誰かが発熱しても急には代役がきかないのが、お芝居のむずかしいところなのです。

いちど中島弟が本番前に統合失調が発症してしまい楽屋で「天井が目の前に・・・」いうて寝たきりになったときは、みんなが協力して難を乗り切った。

けれども、あれが戌井君や奥村君だったら代役はきかなかったかもしれない。

強行して感染者が出ていろんなところからバッシングされて、吊るし上げにあう。毎日、家にワイドショーのレポーターがやってきてインターホンを鳴らしつづける。

「全国のかたが情報を知りたがっているんですよ。本当のことを話してください!」

感染することよりも、そちらのほうが怖ろしいのです。

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『ピカソにらくがき』

引用:2020.07.12 『尾上松緑、藤間勘右衞門の日記』
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:02| ブログ?