2020年09月12日

崩壊のはじまり

昨日は9月11日でした。

ワールドトレードセンターのツインビルとペンタゴンへと飛行機が次々と突っ込む同時多発テロが起こってから19年がたったのか。

いまも謎が多くてさまざまな説があります。

2001年は5月に処女作品『2001年壺中の旅』という作品を発表したら、麿さんに絶賛されて有頂天だった。いま思えば、かんぜんなビギナーズラックだったけれど、あの当時はまるで場外ホームランをかっ飛ばしたかのように毎日がノリノリだった。

ノリノリのまま10月の狸穴善五郎君振付、演出の『曙』という作品に出演することになって稽古をしていた。

壺中天にいたら麿さんから電話があって「おまえら稽古なんてしてる場合じゃねえぞ、テレビを観ろ」と言われた。

テレビをつけたらそこにはビルが爆発するような映像が映っていた。チャンネルをかえるとビルに飛行機が突っ込んでいく映像が繰り返し映されていた。

それがニューヨークの世界貿易センターだということはすぐに流れてくる情報でわかった。

狸穴君はえらく興奮していたけれど、じぶんはそれがつくりもののように感じて、まるで映画を観ているような感覚があった。これが事実だったらたいへんなことだけど本当なのか・・・

家に帰ってからもニュースを観つづけたが、事実は混沌としていてしばらくはっきりとしなかった。ニューヨークには2機の飛行機が突っ込み、どうやらワシントンのペンタゴンにも突っ込んだとか。

繰り返し流されていた、旅客機がツインタワーへと突っ込むショッキングな映像はほとんどが2機目のもので、1機目の映像は2つしかないようです。

フランスの映像作家、ノーデ兄弟がニューヨークの消防士を取材しているときに偶然、撮影。カメラは飛行機がビルに突っ込む瞬間を捉えていた。

しばらくしたらビルが崩壊する映像も流れてきた。

あのときに夢と自由の新天地、アメリカはなにかが大きく変わってしまった。日本という国が原爆の投下で大きく変わってしまったように。

深く傷ついた国家。

翌年にニューヨークにいって“グラウンドゼロ”と呼ばれる跡地にいった。広島の爆心地“グラウンドゼロ”とおなじように空気が真空になっているような異様な雰囲気があった。

アメリカ人には戦後という感覚がないそうです。

いまも戦争中のアメリカ。

世界中のいろんなところへと兵士を派遣して戦争をつづけている国、アメリカ。

それもこれも第二次世界大戦に勝利してしまったからなのか。

ノーデ兄弟はこの映像で数々の賞に輝いたそうです。

posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 15:18| ブログ?