2020年09月15日

そして次へ

オペラシアターこんにゃく座、新作『末摘花-すえつむはな』

全公演が終わってしまいました。

楽しいときはすぐに過ぎ去ってしまうもの・・・

最終日はどれぐらい作品的に成長したか観にいきたかったけれど、座席が空いていなくて拝見できずに残念。

しかしもうすぐ劇場の座席をひとつ飛ばしにするなんていうへんなことをせずに、満員にしても良くなるようでほっとひと安心。

楽日は岡原真弓さんが感極まってセリフを喋れなくなったり、花島春枝さんがプレッシャーに負けていいところで声が小さかったりといろいろとあったようですが無事に閉幕。

作品的には、とても評判が良かったようで関わったものとして嬉しい。

歌が良かったという感想が多かったとか。こんにゃく座の主役は歌。振付も踊りも脇役、とにかく歌が生きることを大切にします。

どんなにかっこいい振付やおもしろい踊りでも、歌いにくければもとも子もない。

そこが踊りも重要なミュージカルとは違うところかもしれない。ひとりで朗々と歌うアリアなんかはあまりうごかずに、すっと立って歌うだけのほうが良かったりします。

台本がいいという感想もあったとか。まず、お話がおもしろかったのだな。

けれども台本というのはまさしく作品の台になるもの。それを土台に活かすも殺すも演者だったり演出だったりする。演出の大石さとしさんの手腕が良くて、歌役者さんたちが頑張ったからこその評判なのでしょう。

出演者全員がむずかしい歌をうたいきって、歌唱力がアップしたようです。

みなさんそれぞれ評判がいいようですが、姫役の2人の評判がとっても高いようです。なんといっても主役ですからそれでいい。

鈴木ひろかさんが評判が良いのはいつものことでしょうが、高岡由季さんが評価を上げたようです。いい役をもらってそれを見事にやってのける。伸び盛りの若者ゆえの醍醐味。

ことばがわかりやすかった。という感想も多かったようです。

大石さんと音楽監督の萩京子さんもそこを度々、注意していた。ことばがわからないと物語もわからなくなってストレスになってしまうのか。

作曲をして本番はピアノを弾いていた寺嶋陸也さんが光源氏だというのは、観ているお客さんにも伝わっていたようです。

今回、振付としてのこころのこりは光源氏に振りをつけられなかったこと。

けれども大石さんがとってもこだわって光源氏を演出しているのがわかっていたので、口を出せなかった。いや出さなかったのか。

でもそれでいい。

ひとつ悔いを残してまた次へいくのです。

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振り付けをする雲太郎さん。Photo by Yuzuko Kobayashi.
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 10:23| ブログ?