2021年03月30日

国技終了

大好きな大相撲が終わってしまいました。

優勝は照ノ富士関。

これで大関復帰が決定。

モンゴルから鳥取の高校へ留学してきて、そこから間垣部屋へ入門。生活態度が良くないので、部屋付きの呼び出しで先輩の照矢さんに注意ばかりされていたとか。不良なのだな。

「口うるさく注意ばかりしていた。でもなにも言われないまま番付を上げてしまうほうが良くないと思っていた。」と照矢さんは語る。

生活態度が変化し関係も変化したのは間垣部屋がなくなり、伝統を重んじる伊勢ケ浜部屋へふたりで移籍してから。毎日いろんなことで師匠から注意をうけるうちに、照矢さんがじぶんの為を思って言ってくれていたのだと気づいた。

照矢さんのことを本名の「だいすけさん」と呼んで慕うようになる。

今場所、優勝を決めたときは花道で握手し肩を抱き合って喜ぶふたりの姿がテレビに映し出されていた。

恵まれた体格を活かして、あっという間に大関に昇進した照ノ富士だが横綱目前でちから任せの相撲がいのち取りになりヒザが崩壊、連日の鯨飲もたたって内臓をやられてしまう。2年で大関から陥落、番付をどんどん落としていく。

それでもだましだまし相撲をつづけていた十両のとき、負けて花道から帰るときに励ますような拍手が館内に起こった。

プライドの高い照ノ富士は、その拍手にショックを受けた。「お客さんに同情をされているんだ。憐れみの拍手をされるなんて・・・」

それを機に怪我を治すことを決意、治療のために4場所連続で休場。番付はどんどん落ちてとうとう最下位まで下がる。身の回りの世話をする付き人もいなくなり支度部屋では番付上位が陣取る場所ではなく、入り口の隅っこで192pの巨体を小さくしていた。

何度も師匠の伊勢ケ浜親方に引退を願い出たが、首を縦に振ってもらえなかった。「がんばれ、やればできる。」

そうして観客のいない序二段からのさびしい再スタート。

支えてくれたのは同郷の彼女だった。食事も見直し彼女が医師から聞いたメニューでからだを治していく。大好きなお酒も絶っての復活劇がはじまる。

そこから一度も負け越さずに幕内まで戻ってきての感動的な幕尻での復活優勝。

節目となる今場所に結婚式をあげたとか。

「精一杯やるだけ。」

そう口にする照ノ富士関の大相撲史上最大のカムバックはまだまだつづくのです。

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『照ノ富士春雄、本名:ガントルガ・ガンエルデネ、29歳』

参照:2021年3月29日 読売新聞、毎日新聞、朝日新聞
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 09:52| ブログ?