2022年03月22日

It takes a revolution to make a solution

戦争の原因である国家のはじまり。

それは格差と不平等のはじまりでもあった。

人類の歴史上で格差拡大、不平等を解消する働きをしたのは戦争、革命、崩壊、そして疫病の四つのみだという・・・

いまの人類の誕生が20万年前。

アフリカをでて東南アジア方面へむかったのが5万年前、そこからさらに人類は世界中に拡散する。1万年前にメソポタミアを皮切りに農耕文明がおこって同時に格差という不平等もおこりはじめる。

それまでの狩猟採集民社会は平等で、獲得した大型の獲物を公平に分ける価値観を持っていたという。獲物がとれることもあればとれないこともある、不確実性の高い社会における保険だった。

助けあうことが多いほど生き残る可能性も高まるため、平等性は社会的な知恵でもあった。

狩猟採集民がもとめた生きた食物とちがって農耕民がかかわって土地から生みだす穀物は、所有と保存ということができるようになってしまった。

さらにその穀物を生みだす土地というものは売買したり資本として価値をもつようになる。

農耕の周辺に遊牧がはじまり、そのあいだで交易と争いがはじまった。やがて戦争の元凶である国家というものが生まれてしまう。ここから格差と不平等にさらに拍車がかかる。

権力をもって支配するものと、労働力として支配されるものの誕生。

古代中国では格差をなくそうと政策がおこなわれたが失敗、腐敗してなにもかわらなかった。

それはいまもおなじ。共産主義の理想をこころざしてあたらしい国家が血の犠牲とともにはじまったが、結果はご覧のとおりの1党独裁の格差社会で完全なる不平等。

いろいろな国で権力者は手だてを講じようとしているのだろうけれど、権力を持つものはつねに富めるほうにいるので真剣にはなれない。

たしかに格差の是正や不平等の解消には、暴力的破壊以外の手だてはないのかもしれない。

そんなふうに思ってしまうのでした。

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膨大な戦死者が出た第一次世界大戦だが、一方で貧富格差を是正した。コピーライトマークImperial War Museum (Q 5100) / Photographer:John Warwick. This image comes from the Google.

参照:2019年12月22日 毎日新聞 書評、三浦雅士『暴力と不平等の人類史』ウォルター・シャイデル著 | リクルートマネジメントソリューションズ連載コラム『食うために働き、働くために食って寝る』組織行動研究所所長:古野 庸一
posted by Mukai Kumotaro & Duex Shrine at 09:53| ブログ?